JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド

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3.2.5 電源を制御する

ここでは,各電源制御の手順について説明します。

<この項の構成>
(1) 電源をONにする
(2) 電源をOFFにする
(3) 電源を強制的にOFFにする
(4) リブートする
(5) 電源の一括操作

(1) 電源をONにする

ホストやサーバシャーシに対して電源をONにする場合の操作を次に示します。

注意
  • サーバシャーシの電源制御を行うと,搭載されているすべてのサーバモジュールの電源がONになります。
  • [ホスト管理]ウィンドウでホストまたはサーバシャーシ以外(サイト,ドメイン,マネージャ)を選択した場合,電源ONはできません。
  • サーバの電源ONは,電源制御できるホストだけができます。
  • 電源ON機能を備えたLANアダプタを使用して電源ONの操作をする場合,ホストと管理コンソールの間にゲートウェイがあると電源ONの操作ができません。ルータの場合は電源ONの操作ができます。
  • ローカルコンソールの場合,電源ONはできません。
  • ホストの電源をONにしてからエージェントサービスの起動が完了するまでは,サーバアイコンは活性状態になりません。
(a) [ホスト管理]ウィンドウで実施する場合

[ホスト管理]ウィンドウで電源ONを実施する場合,次の操作をします。なお,この操作は,アドミニストレータでログインした場合だけ実行できます。

この操作は[ラックマネージャ]ウィンドウの[ホスト操作]メニューから[電源ON]を選択することでも実施できます。ラックマネージャからの遠隔操作の方法については,「8.6 ラックマネージャからの遠隔操作」を参照してください。

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,電源をONにするホストまたはサーバシャーシを選択する
    複数のホストやサーバシャーシを選択できます。
  2. [ホスト操作]メニューから[電源ON]を選択する
    確認メッセージが表示されます。
  3. 確認してから[OK]ボタンをクリックする

これで,選択したホストの電源がONになります。

(b) scbsmcmdコマンドで実施する場合

scbsmcmdコマンドで電源ONを実施する場合,-ponオプションと,管理対象サーバのIPアドレス,MACアドレス,またはホスト名のどれかを指定して実行します。例えば,管理対象サーバのIPアドレスが192.168.0.3の場合,-iオプションを使用して,次のようにコマンドを指定します。

scbsmcmd -pon -i 192.168.0.3

実際に電源ONがされているかどうかは,scbsmcmdコマンドで-chkcnオプションを指定して確認してください。例えば,管理対象サーバのIPアドレスが192.168.0.3の場合,次のようにコマンドを指定します。

scbsmcmd -chkcn -i 192.168.0.3

なお,BladeSymphonyの物理パーティション上で動作する管理対象サーバの場合,実際に電源ONがされているかどうかは,-chkcnオプションの代わりに-chkpwオプションを指定してください。

scbsmcmdコマンドの詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されているscbsmcmdコマンドを参照してください。

(2) 電源をOFFにする

ホストの電源をシャットダウン後OFFにする場合の操作を次に示します。

注意
  • [ホスト管理]ウィンドウでホスト以外(サイト,ドメイン,マネージャ)を選択した場合,電源OFFはできません。
  • 電源OFFをした場合,ホストから応答が返らないと,しばらくしてからコマンドタイムアウトエラーが表示されることがあります。この場合,電源OFFをしたホストに対して,[ホスト操作]メニューの[接続]を選択してください。再度コマンドタイムアウトエラーが表示される場合,正常に電源OFFが実行されています。
  • SVP機能を搭載した管理対象サーバで電源OFFをした場合に,電源OFFの確認通知を受信したいとき,SVP設定の障害監視を「あり」にして,アラート通知を「あり(情報通知)」または「あり(全通知)」に設定してください。
  • ローカルコンソールの場合,電源OFFはできません。
  • ハードウェア構成やプラットフォームによって,電源OFFができない場合があります。詳細については,管理対象ホストにインストールされているエージェントサービスのReadmeファイルを参照してください。
(a) [ホスト管理]ウィンドウで実施する場合

[ホスト管理]ウィンドウでホストの電源をシャットダウン後OFFにする場合,次の操作をします。なお,この操作は,アドミニストレータでログインした場合だけ実行できます。

この操作は[ラックマネージャ]ウィンドウの[ホスト操作]メニューから[電源OFF]または[シャットダウン]を選択することでも実施できます。ラックマネージャからの遠隔操作の方法については,「8.6 ラックマネージャからの遠隔操作」を参照してください。

Windowsサーバの電源をOFFにする

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,電源をOFFにするサーバを選択する
    複数のサーバを選択することもできます。
  2. [ホスト操作]メニューから[電源OFF]を選択する
    確認メッセージが表示されます。
  3. 確認してから[OK]ボタンをクリックする

これで,サーバの電源がOFFになります。

Linuxサーバの電源をOFFにする

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,電源をOFFにするサーバを選択する
    複数のサーバを選択することもできます。
  2. [ホスト操作]メニューから[電源OFF]を選択する
    確認メッセージが表示されます。
  3. 確認してから[OK]ボタンをクリックする

これで,サーバの電源がOFFになります。

HP-UXサーバの電源をOFFにする

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,電源をOFFにするサーバを選択する
    複数のサーバを選択することもできます。
  2. [ホスト操作]メニューから[シャットダウン]を選択する
    確認メッセージが表示されます。
  3. 確認してから[OK]ボタンをクリックする

これで,サーバの電源がOFFになります。

(b) scbsmcmdコマンドで実施する場合

scbsmcmdコマンドで,ホストの電源をシャットダウン後OFFにする場合,-poffオプションと,管理対象サーバのIPアドレス,MACアドレス,またはホスト名のどれかを指定して実行します。例えば,管理対象サーバのIPアドレスが192.168.0.3の場合,-iオプションを使用して,次のようにコマンドを指定します。

scbsmcmd -poff -i 192.168.0.3

BladeSymphonyの物理パーティション上で動作する管理対象サーバの場合,実際に電源OFFがされているかどうかは,scbsmcmdコマンドに-chkpwオプションを指定して実行すると確認できます。管理対象サーバのIPアドレスが192.168.0.3の場合,次のようにコマンドを指定します。

scbsmcmd -chkpw -i 192.168.0.3

scbsmcmdコマンドの詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されているscbsmcmdコマンドを参照してください。

(3) 電源を強制的にOFFにする

ホストの電源を強制的にOFFにする場合の操作を次に示します。強制電源OFFでは,シャットダウン処理はしません。

注意
  • 強制的に電源をOFFにできるのは,SVP機能を搭載したWindowsサーバ,Linuxサーバ,HP-UXサーバ,およびサーバシャーシに搭載されているすべてのサーバモジュールです。
  • サーバシャーシに対して電源制御を行うと,搭載されているすべてのサーバモジュールの電源が強制的にOFFになります。
  • [強制電源OFF]メニューは,マウスの右ボタンをクリックして表示されるショートカットメニューにはありません。メニューバーの[ホスト操作]メニューから選択してください。
(a) [ホスト管理]ウィンドウで実施する場合

OSハングアップなどの理由で,通常の電源OFFによる電源制御が不可能な場合,強制的にサーバへの電源供給を断つには,次の操作をします。なお,この操作は,アドミニストレータでログインした場合だけ実行できます。

注意
  • [強制電源OFF]メニューは,マウスの右ボタンをクリックして表示されるショートカットメニューにはありません。メニューバーの[ホスト操作]メニューから選択してください。
  • この操作は[ラックマネージャ]ウィンドウの[ホスト操作]メニューから[強制電源OFF]を選択することでも実施できます。ラックマネージャからの遠隔操作の方法については,「8.6 ラックマネージャからの遠隔操作」を参照してください。
  1. [ホスト管理]ウィンドウで,強制電源OFFにするサーバまたはサーバシャーシを選択する
    複数のサーバまたはサーバシャーシを選択することもできます。また,サーバシャーシとサーバを混在して選択することもできます。
  2. [ホスト操作]メニューから[強制電源OFF]を選択する
    確認メッセージが表示されます。
  3. 電源を強制的にOFFにするサーバまたはサーバシャーシを確認して[OK]ボタンをクリックする

これで,サーバの電源が強制的にOFFになります。

(b) scbsmcmdコマンドで実施する場合

scbsmcmdコマンドで,ホストの電源を強制的にOFFにする場合,-fpoffオプションと,管理対象サーバのIPアドレス,MACアドレス,またはホスト名のどれかを指定して実行します。例えば,管理対象サーバのIPアドレスが192.168.0.3の場合,-iオプションを使用して,次のようにコマンドを指定します。

scbsmcmd -fpoff -i 192.168.0.3

BladeSymphonyの物理パーティション上で動作する管理対象サーバの場合,実際に電源OFFがされているかどうかは,scbsmcmdコマンドに-chkpwオプションを指定して実行すると確認できます。管理対象サーバのIPアドレスが192.168.0.3の場合,次のようにコマンドを指定します。

scbsmcmd -chkpw -i 192.168.0.3

scbsmcmdコマンドの詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されているscbsmcmdコマンドを参照してください。

(4) リブートする

ホストをリブートする場合の操作を次に示します。

(a) [ホスト管理]ウィンドウで実施する場合

ホストをリブートする場合,次の操作をします。なお,この操作は,アドミニストレータでログインした場合だけ実行できます。

この操作は[ラックマネージャ]ウィンドウの[ホスト操作]メニューから[リブート]を選択することでも実施できます。ラックマネージャからの遠隔操作の方法については,「8.6 ラックマネージャからの遠隔操作」を参照してください。

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,リブートするサーバを選択する
    複数のサーバを選択することもできます。
  2. [ホスト操作]メニューから[リブート]を選択する
    確認メッセージが表示されます。
  3. リブートするサーバを確認して[OK]ボタンをクリックする

これで,サーバがリブートされます。

(b) scbsmcmdコマンドで実施する場合

scbsmcmdコマンドで,ホストをリブートする場合,-rebootオプションと,管理対象サーバのIPアドレス,MACアドレス,またはホスト名のどれかを指定して実行します。例えば,管理対象サーバのIPアドレスが192.168.0.3の場合,-iオプションを使用して,次のようにコマンドを指定します。

scbsmcmd -reboot -i 192.168.0.3

scbsmcmdコマンドの詳細については,マニュアル「JP1 Version 9 JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 リファレンス」に記載されているscbsmcmdコマンドを参照してください。

(5) 電源の一括操作

複数の管理対象サーバおよびサーバシャーシに対して,電源ON,電源OFFなどを一括で操作できます。

電源の一括操作は,複数の管理対象サーバおよびサーバシャーシをグループ化して実施します。グループ化の方法については,「1.5 管理対象をグループに分ける」を参照してください。

複数の管理対象サーバおよびサーバシャーシに対して,電源ON,電源OFFなどを一括で操作する方法を次に示します。なお,一括操作をする場合,アドミニストレータでログインしてください。サブアドミニストレータでログインしている場合は操作できません。

  1. [ホスト管理]ウィンドウの[グループ]メニューから[一括操作]を選択し,[電源制御]を選択する
    [一括操作 - 電源制御]ウィンドウが表示されます。

    [図データ]

  2. [一括操作 - 電源制御]ウィンドウで,電源を操作するグループを選択する
  3. [グループ操作]メニューから操作したい項目を選択する
    [電源ON],[電源OFF],[強制電源OFF],[リブート]から操作したい項目を選択してください。
    項目を選択すると確認メッセージが表示されます。
  4. メッセージを確認し,[OK]ボタンをクリックする

これで,グループ内のサーバの電源が一括で操作されます。例えば,[リブート]を選択すると,グループ内のすべてのサーバがリブートされます。