JP1/ServerConductor/Blade Server Manager系 運用ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.6.2 アラート発生時のサーバの動作の設定方法

アラート発生時のサーバの動作は,アラートごとに設定する方法と,アラート属性ファイルを使用して設定する方法とがあります。次にそれぞれの方法について説明します。

<この項の構成>
(1) アラートごとに設定する
(2) アラート属性ファイルを使用して設定する
(3) 注意事項

(1) アラートごとに設定する

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,通知アラートについて設定するサーバを選択する
    1台のサーバを選択してください。複数選択はできません。
  2. [設定]メニューから[エージェントサービス設定]−[設定]を選択する
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスは,[ラックマネージャ]ウィンドウの[設定]メニューから[エージェントサービス設定]−[設定]を選択することでも表示できます。ラックマネージャからの障害管理の方法については,「8.5 ラックマネージャからの障害管理」を参照してください。
  3. [各アラートの属性]タブを選択する
    [各アラートの属性]タブが表示されます。

    [図データ]

  4. [アラート一覧]から,アラート発生時のサーバの動作を設定するアラートを選択する
    アラート一覧には,選択したサーバが通知できるアラートだけが表示されます。
  5. [イベント発生時のサーバ動作]から,イベント発生時のサーバ動作を設定する
    次の項目を設定します。
    設定項目 設定内容
    イベント発生時のサーバ動作※1 イベントが発生したときのサーバの電源操作を次の中から選択します。
    • 何もしない
    • 電源OFF※2
    • リブート
    • シャットダウン※2
    プロセスの強制終了 イベントが発生したときに起動していたプロセスを強制終了するかどうかを設定します。「電源OFF」,「リブート」,または「シャットダウン」を選択したときだけ設定できます。

    注※1
    HP-UXサーバの場合,[イベント発生時のサーバ動作]は設定できません。

    注※2
    ハードウェアおよびOSがAPMやACPIなどの電源制御規格に対応しているかどうかで,電源OFFまたはシャットダウンを選択したときの,イベント発生時のサーバの動作が異なります。電源制御規格への対応とイベント発生時のサーバの動作を次の表に示します。

    ボタンの選択 イベント発生時のサーバの動作
    対応している 対応していない
    [電源OFF]ラジオボタンON 電源OFF 電源OFF
    [シャットダウン]ラジオボタンON 電源OFF 電源OFFできる状態になる

    (凡例)

    対応している:ハードウェアおよびOSが電源制御規格に対応している

    対応していない:ハードウェアまたはOSが電源制御規格に対応していない


  6. フェイルオーバー]から,イベントが発生したときにサーバがフェイルオーバーするかどうかを選択する
    イベントが発生したときにサーバがフェイルオーバーするかどうかを設定します。フェイルオーバーする場合は,[する]ラジオボタンをONにします。フェイルオーバーしない場合は,[しない]ラジオボタンをONにします。
    注意
    [フェイルオーバー]は,MSCSまたはフェールオーバークラスタでクラスタ管理をしているWindowsサーバだけに設定できます。
  7. [OK]ボタンをクリックする
    [OK]ボタンをクリックした直後から設定内容が有効になります。

(2) アラート属性ファイルを使用して設定する

  1. [ホスト管理]ウィンドウで,アラート属性のコピー元となるサーバを選択する
    1台のサーバを選択してください。複数選択はできません。
  2. [設定]メニューから[エージェントサービス設定]−[設定]を選択する
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスは,[ラックマネージャ]ウィンドウの[設定]メニューから[エージェントサービス設定]−[設定]を選択することでも表示できます。ラックマネージャからの障害管理の方法については,「8.5 ラックマネージャからの障害管理」を参照してください。
  3. [各アラートの属性]タブを選択する
    [各アラートの属性]タブが表示されます。

    [図データ]

  4. [保存]ボタンをクリックする
    [名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
  5. ファイル名を入力して[保存]ボタンをクリックする
    任意のフォルダにアラート属性ファイルを保存してください。このアラート属性ファイルには,[各アラートの属性]タブの[アラート一覧]に表示されているすべてのアラート属性が保存されます。
  6. [OK]ボタンをクリックする
  7. [ホスト管理]ウィンドウで,アラート属性のコピー先のサーバを選択する
    1台のサーバを選択してください。複数選択はできません。
  8. [設定]メニューから[エージェントサービス設定]−[設定]を選択する
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスが表示されます。
    [エージェントサービス設定]ダイアログボックスは,[ラックマネージャ]ウィンドウの[設定]メニューから[エージェントサービス設定]−[設定]を選択することでも表示できます。ラックマネージャからの障害管理の方法については,「8.5 ラックマネージャからの障害管理」を参照してください。
  9. [各アラートの属性]タブを選択する
    [各アラートの属性]タブが表示されます。

    [図データ]

  10. [読込]ボタンをクリックする
    [ファイルを開く]ダイアログボックスが表示されます。
  11. アラート属性ファイルを選択し,[開く]ボタンをクリックする
    現在の設定内容がアラート属性ファイルの内容で上書きされます。
  12. [OK]ボタンをクリックする
    [OK]ボタンをクリックした直後に,この設定がエージェントサービスへ反映されます。

注意
アラート属性ファイルと,[各アラートの属性]ダイアログボックスの[アラート一覧]とで,同一のアラートIDに対して異なる設定がされている場合,アラート属性ファイル内のアラート属性が適用されます。
例えば,AというアラートIDに対して,アラート属性ファイルと,[アラート一覧]とで設定内容に差異があった場合,Aのアラート属性は次のように設定されます。
アラートID(A)の有無
(アラート属性ファイル内)
アラートID(A)の有無
(アラート一覧内)
ファイル読み込み後の
アラートID(A)に対する属性
アラート属性ファイル内のアラート属性が反映される
× アラート属性ファイル内のアラート属性は反映されない
× アラート属性は変更されない
× × アラート属性は変更されない

(凡例)
○:AというアラートIDが存在する
×:AというアラートIDが存在しない

(3) 注意事項