JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


17.11 ioutils importpolicy(セキュリティポリシーの設定のインポート)

セキュリティポリシーの設定をインポートするioutils importpolicyコマンドについて説明します。

機能

エクスポートしたセキュリティポリシーをインポートします。インポートできるファイルは、事前にエクスポートしたファイルだけです。セキュリティポリシー名を指定しなかった場合、エクスポート時の名称で登録されます。

複数のJP1/IT Desktop Managementシステムを構築している場合、このコマンドを利用することで、ある管理用サーバで作成したセキュリティポリシーをほかの管理用サーバに流用できます。

なお、このコマンドは管理用サーバ上で実行してください。

形式

ioutils△importpolicy△-import△インポートするファイル名[△-name△セキュリティポリシー名][△-applygroup△適用する更新プログラムグループ名][△-excludegroup△除外する更新プログラムグループ名][△-s]

引数

-import△インポートするファイル名
インポートするXMLファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。

-name△セキュリティポリシー名
インポートするセキュリティポリシーの名称を指定します。引数を省略した場合、エクスポート時のセキュリティポリシー名で登録されます。

-applygroup△適用する更新プログラムグループ名
適用する更新プログラムグループ名を指定します。引数を省略した場合、エクスポート時の適用更新プログラムグループ名を割り当てられます。

-excludegroup△除外する更新プログラムグループ名
除外する更新プログラムグループ名を指定します。引数を省略した場合、エクスポート時の除外更新プログラムグループ名を割り当てられます。

-s
同じ名称のセキュリティポリシーがすでに存在しても、確認しないで上書きします。引数を省略した場合、同じ名称のセキュリティポリシーが存在すると、上書き確認のメッセージを出力し、管理者の応答に応じて入力を中止または上書きします。

格納先

JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ\mgr\bin\

JP1/IT Desktop Managementが提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。

実行権限

Administrator権限を持つユーザーで実行してください。

管理用サーバのOSがWindows 7、Windows Server 2008の場合、権限を昇格する必要があります。

注意事項

戻り値

ioutils importpolicyコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値 説明
0 コマンドが正常に終了しました。
11 コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。
12 指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。
31 ほかのコマンドを実行中です。
51 コマンドの実行権限がありません。
54 管理用サーバがセットアップされていません。
76 指定されたセキュリティポリシー名が不正です。
80 インポートするファイルの形式が不正です。
83 該当する更新プログラムグループがありません。
101 メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。
120 データベースのアクセスエラーです。
150 そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

使用例

C:\temp\にエクスポート済みのセキュリティポリシーの設定情報「exportpolicy.xml」を、「開発部用ポリシー」としてインポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。除外する更新プログラムグループ名を、「Windows XP用除外プログラム」とします。

ioutils importpolicy -import C:\temp\exportpolicy.xml -name 開発部用ポリシー -excludegroup "Windows XP用除外プログラム" -s

関連リンク

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright (C) 2011, 2012, Hitachi, Ltd.
Copyright, patent, trademark, and other intellectual property rights related to the "TMEng.dll" file are owned exclusively by Trend Micro Incorporated.