JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド
ハードウェア資産情報をインポートするioutils importassetコマンドについて説明します。
CSVファイルを利用してハードウェア資産情報をインポートします。ハードウェア資産情報の項目とCSVファイルの記述形式 については、マニュアル「JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 導入・設計ガイド」を参照してください。
CSVファイルをインポートすると、ハードウェア資産情報はCSVファイルに設定された値で更新されます。ただし、CSVファイルで値が空になっている項目は、インポートしても更新されません(空の値には上書きされません)。
なお、このコマンドは管理用サーバ上で実行してください。
ioutils△importasset△-import△インポートするファイル名△-template△テンプレート名 [△-encoding△文字コードの種別]
- -import△インポートするファイル名
- インポートするCSVファイル名を、259バイト以内の絶対パスで指定します。
- -template△テンプレート名
- インポート時に使用するテンプレート名を指定します。
- テンプレートで対応づけが設定されている項目だけがインポートされます。
- テンプレートで対応づけが設定されている項目がインポートするファイルに存在しない場合、次のようにインポートされます。
- 存在しない項目は、項目が省略されたと扱われ、インポート後の資産情報の項目に省略時の値が設定されます。なお、インポートによって資産情報が上書きされる場合、省略された項目は上書きされません。
- マッピングキーに対応する列が存在しない場合は、エラーとなりインポートできません。
- -encoding△文字コードの種別
- インポートするハードウェア資産情報の文字コードを指定します。文字コードの種別は次のとおりです。引数を省略した場合、UTF-8が指定されます。
- US-ASCII
- ISO-8859-1
- UTF-8
- UTF-8N
- UTF-16
- UTF-16LE
- UTF-16BE
- MS932
- Shift-JIS
- EUC-JP
- JIS
JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ\mgr\bin\
JP1/IT Desktop Managementが提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
Administrator権限を持つユーザーで実行してください。
管理用サーバのOSがWindows 7、Windows Server 2008の場合、権限を昇格する必要があります。
- このコマンドを実行するには、管理用サーバが開始している必要があります。
- このコマンドは、管理用サーバのセットアップが完了している状態で実行してください。
- このコマンドは、同時に複数実行できません。
- このコマンドは、exportdbコマンド、importdbコマンド、reorgdbコマンド、またはstopserviceコマンドと同時に実行できません。
ioutils importassetコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 説明 0 コマンドが正常に終了しました。 11 コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 12 指定されたフォルダが不正、ディスク容量が不足、またはフォルダがありません。 31 ほかのコマンドを実行中です。 51 コマンドの実行権限がありません。 54 管理用サーバがセットアップされていません。 72 指定されたテンプレートが存在しません。 80 インポートするファイルの形式が不正です。 101 メモリ不足、またはそのほかの要因でコマンド実行に失敗しました。 120 データベースのアクセスエラーです。 150 そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 C:\temp\にエクスポート済みのハードウェア資産情報「hardwareexpo.csv」を、「ハードウェア資産情報インポート用」テンプレートを使用してインポートする場合のコマンドの使用例を次に示します。
ioutils importasset -import C:\temp\hardwareexpo.csv -template ハードウェア資産情報インポート用 -encoding UTF-8
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