JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド
接続リストを作成する方法は複数あります。管理したいネットワークの規模や運用方法によって選択してください。
- [リモートコントロール]ウィンドウで接続中のコンピュータを追加する
- 接続リスト上で作成する
- コンピュータを検索して追加する
- hostsファイルからインポートして作成する
- バックアップファイルを利用して作成する
なお、接続リスト上に各項目(グループ、コンピュータ、区切り線など)を作成する場合は、最初に選択した項目によって作成される位置が次のように異なります。
- ルートまたはグループを選択して作成した場合は、選択したルートまたはフォルダの下位階層の最後尾に作成されます。
- コンピュータまたは区切り線を選択して作成した場合は、選択したコンピュータまたは区切り線の次の位置(同じ階層)に作成されます。
[リモートコントロール]ウィンドウで接続中のコンピュータを追加するには:
- [リモートコントロール]ウィンドウのメニューで[接続リスト]-[接続リストに追加]を選択します。
[接続]ボタンから[接続リストに追加]を選択してもかまいません。- [接続リストへの追加]ダイアログで、[接続リストの表示名]にコンピュータに付ける名称を指定します。
ここで指定した名称が、接続リストの[名前]欄に表示されます。- 現在接続中のコンピュータの接続オプションを保存する場合は、[接続環境の設定も保存する]をチェックします。
コンピュータへの接続オプションの設定については、「7.7.1 コンピュータごとの接続環境を設定する手順」を参照してください。- [OK]ボタンをクリックします。
コンピュータが接続リストに追加されます。
接続リストにコンピュータを追加します。接続リストでは、グループを作成してコンピュータをグルーピングしたり、コンピュータの構成を整理するための区切り線を作成したりできます。区切り線を作成すると[リモートコントロール]ウィンドウで[接続]ボタンをクリックしてメニューを表示させたときに、コンピュータの構成が見やすくなります。
グループ、コンピュータ、および区切り線を作成する手順を次に示します。
- 接続リスト上で、グループ、コンピュータ、または区切り線を作成する位置を選択します。
- 接続リストのメニューで、[ファイル]-[新規作成]から、[グループ]、[接続先コンピュータ]、または[区切り線]を選択します。
- グループまたはコンピュータを作成する場合は、表示されるダイアログの[全般]タブと[設定]タブで情報を設定して、[OK]ボタンをクリックします。
なお、[設定]タブの情報はグループまたはコンピュータ作成後にも変更できます。グループ、コンピュータ、または区切り線が接続リストに作成されます。
接続リストからネットワーク上のコンピュータを検索し、接続できるコンピュータを接続リストに追加します。コンピュータを検索して接続リストに追加する手順は、大きく次の3段階に分けられます。
- 検索したいアドレスの範囲を設定した[ネットワーク]アイコンを作成します。
- [ネットワーク]アイコンを使用してコンピュータを検索します。
- 検索されたコンピュータを接続リストに追加します。
検索範囲の指定方法や検索結果の確認方法、検索時の制限事項などについては、「7.5.27 接続リストから接続できるコンピュータを検索する手順」を参照してください。
参考
- [ネットワーク]アイコンとは、コンピュータを検索するときの検索範囲を設定したアイコンです。[ネットワーク]アイコン一つにつき、同一サブネット内に存在する任意の範囲のアドレスを指定できます。[ネットワーク]アイコンを接続リスト上に作成しておくことで、同じ範囲を繰り返し検索できます。また、[リモートコントロール]ウィンドウで、[接続]ボタンから表示される接続リストの[ネットワーク]アイコンを選択することで、[リモートコントロール]ウィンドウ上でもコンピュータを検索できます。
コンピュータを検索して接続リストに追加する手順を次に示します。
- 接続リスト上で、[ネットワーク]アイコンを作成する位置を選択します。
- 接続リストのメニューで、[ファイル]-[新規作成]-[ネットワーク]を選択します。
- [新しいネットワークの作成]ダイアログの[全般]タブと[接続先の設定]タブで情報を設定して、[OK]ボタンをクリックします。
なお、[接続先の設定]タブの情報は[ネットワーク]アイコンを作成したあとにも変更できます。- 接続リスト上に作成された[ネットワーク]アイコンをダブルクリックします。
[接続できるコンピュータの検索]ダイアログが表示され、指定された範囲のコンピュータの検索が始まります。- 検索が完了したら、[詳細]ボタンをクリックして[コンピュータ]タブを表示します。
- 接続リストに追加したいコンピュータだけが表示されるように、[コンピュータ]タブの表示内容を調整します。
参考
- 例えば、コンピュータが動作しているかどうかに関係なく、ネットワーク上の全コンピュータの構成を接続リスト上で管理したい場合は、[接続待ち]から[無応答]まですべての項目をチェックします。逆に、現時点で接続できるコンピュータだけを接続リストに追加したい場合は、「接続待ち」だけをチェックします。
- [閉じる]ボタンをクリックします。
[接続できるコンピュータの検索]ダイアログの[コンピュータ]タブに表示されていたコンピュータが、[ネットワーク]アイコンの下位に追加されます。なお、検索途中で[閉じる]ボタンをクリックしても、それまでに検出されたコンピュータが追加されます。
注意
- 検索結果のコンピュータは、一時的に表示されたものです。接続リストを閉じると削除されます。検索されたコンピュータの情報を保存したい場合は、ドラッグ&ドロップで別のグループに移動してください。グループ下に移動することで、接続リスト上の1アイテムとして保存できます。保存すると、通常のコンピュータとして扱えるようになり、名前や説明を変更できます。
hostsファイルを使用すると、hostsファイルに定義されているすべてのコンピュータを一度に接続リストに追加できます。hostsファイルからのインポートの手順を次に示します。
- 接続リスト上で、コンピュータを追加する(hostsファイルの情報を読み込む)位置を選択します。
- 接続リストのメニューで、[ファイル]-[インポート]-[Hosts ファイルからのインポート]を選択します。
- [ファイルを開く]ダイアログでhostsファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。
hostsファイルに定義されているすべてのコンピュータが、接続リストに追加されます。なお、hostsファイルの内容は、次の規則に従って処理されます。
- 先頭および後方のスペースおよびタブは無視する。
- 1文字目が「#」の場合、コメントとして無視する。
- 最初のスペースまたはタブから次のスペースまたはタブまでを名前とする。
- エイリアス名は無視する。
- IPアドレスおよびホスト名が設定されている行に「#」がある場合、それ以降の文字列をコンピュータの説明とする。
接続リストは、メニューの[ファイル]-[名前を付けて保存]を選択すると、任意の名称でバックアップファイルとして保存できます。
バックアップファイルをインポートすると、保存時の接続リストの項目を追加できます。バックアップファイルからのインポートの手順を次に示します。
- 接続リスト上で、コンピュータを追加する(バックアップファイルの情報を読み込む)位置を選択します。
- 接続リストのメニューで、[ファイル]-[インポート]-[管理ファイルからのインポート]を選択します。
- [ファイルを開く]ダイアログでバックアップファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。
指定した位置に、保存時の接続リストの情報が追加されます。
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