JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド
業務に不要なソフトウェアや、使用を禁止しているソフトウェアがインストールされていた場合、組織内のコンピュータからソフトウェアをアンインストールするときに配布機能を利用できます。
組織内のコンピュータからソフトウェアをアンインストールする流れを次に示します。
- 1.アンインストールが必要なソフトウェアのインストール状況を調査する
- 業務に不要なソフトウェアや使用を禁止しているソフトウェアなど、アンインストールが必要なソフトウェアのインストール状況を調査します。
- 2.ソフトウェアのアンインストール計画を立てる
- ソフトウェアをアンインストールする前に計画を立てます。また、アンインストール計画は事前に利用者に通知しておきます。
- 3.コンピュータからソフトウェアをアンインストールする
- ソフトウェアをアンインストールするには、ソフトウェアをアンインストールするタスクを作成します。タスクに指定したスケジュールに従って、アンインストールが実行されます。
- 4.タスクの実行結果を確認する
- アンインストールの実行状況を確認します。アンインストールに失敗したコンピュータがある場合は、原因を確認して対処したあと、タスクを再実行します。
指定したすべてのコンピュータからソフトウェアがアンインストールされます。
- この項の構成
- (1) アンインストールが必要なソフトウェアのインストール状況を調査する
- (2) ソフトウェアのアンインストール計画を立てる
- (3) コンピュータからソフトウェアをアンインストールする手順
- (4) タスクの実行結果を確認する
(1) アンインストールが必要なソフトウェアのインストール状況を調査する
業務に不要なソフトウェアや使用を禁止しているソフトウェアなど、アンインストールが必要なソフトウェアのインストール状況を調査します。
ソフトウェアのインストール状況は、機器画面の[ソフトウェア情報]画面で確認できます。ソフトウェアを選択すると、下部の[インストール済みコンピュータ]タブでソフトウェアをインストールしているコンピュータを確認できます。
業務に不要なソフトウェアがインストールされていないか確認する場合は、ソフトウェアの一覧を調査してください。使用を禁止しているソフトウェアがインストールされていないか確認する場合は、[ソフトウェア情報]画面の一覧の[禁止ソフトウェア]欄にチェックが付いているソフトウェアを確認してください。
参考
- [インストール済みコンピュータ]タブで、表示されているコンピュータからソフトウェアをアンインストールすることもできます。
参考
- 使用禁止ソフトウェアは、セキュリティポリシーを適用したコンピュータにインストールされていた場合に自動的にアンインストールするように自動対策を設定できます。
業務に不要なソフトウェアや使用を禁止しているソフトウェアをインストールしているコンピュータを発見した場合は、利用者に使用状況や使用目的を確認して、必要に応じてアンインストールします。
ソフトウェアをアンインストールする前に計画を立てます。また、アンインストール配布計画は事前に利用者に通知しておきます。
- 1.ソフトウェアのアンインストール計画を立てる
- アンインストール計画として、次のような項目を検討します。
- ソフトウェアをアンインストールするコンピュータ
- ソフトウェアをアンインストールする日時
ソフトウェアをアンインストールする日時は、業務への影響を考慮して検討してください。例えば、業務に支障がないように夜間にアンインストールする、コンピュータの台数が多いので複数日に分けてアンインストールするなどの計画を立てます。- なお、配布機能を実行するには事前に必要な準備があります。
参考
- アンインストールを実行する前に、テスト用のコンピュータを使用して、ソフトウェアが正常にアンインストールされるか確認することをお勧めします。
- 2.利用者にソフトウェアのアンインストール計画を通知する
- アンインストールが計画どおりに実行されるように、また、アンインストールに伴う問い合わせが発生しないように、アンインストール計画を事前にコンピュータの利用者に通知しておきます。例えば、次のような情報を通知します。
- ソフトウェア名
- バージョン
- アンインストール理由
- アンインストール日時
- 注意事項
コンピュータからソフトウェアをアンインストールするための準備が整います。
(3) コンピュータからソフトウェアをアンインストールする手順
業務に不要なソフトウェアや、使用を禁止しているソフトウェアがインストールされていた場合、コンピュータからソフトウェアをアンインストールできます。
なお、ソフトウェアをアンインストールできるのは、エージェントがインストールされているコンピュータだけです。
- 機器画面を表示します。
- メニューエリアで[ソフトウェア情報]-[ソフトウェア一覧]を選択します。
- インフォメーションエリアで、コンピュータからアンインストールしたいソフトウェアを選択して、[インストール済みコンピュータ]タブを表示します。
- ソフトウェアをアンインストールしたいコンピュータを選択して、タブ内の[アンインストール]ボタンをクリックします。
複数のコンピュータを選択して、一括でアンインストールすることもできます。- 表示されるダイアログでアンインストールタスクを作成して、[OK]ボタンをクリックします。
アンインストールタスクに設定したスケジュールに従って、ソフトウェアがアンインストールされます。タスクの実行状況は、配布画面の[タスク一覧]画面で確認してください。
参考
- 配布画面からアンインストールタスクを作成・実行することもできます。
参考
- セキュリティポリシーの使用禁止ソフトウェアを設定する際に、自動対策としてソフトウェアのアンインストールを設定することもできます。
配布画面の[タスク]画面で、タスクの実行状況を確認できます。
タスクの実行状況は、完了するまで定期的に確認することをお勧めします。タスクの実行に失敗したコンピュータがある場合は、タスクが失敗した原因を確認して対処したあと、タスクを再実行してください。
参考
- 配布管理のイベント(タスク完了、タスク失敗など)が発生したときに自動的にメールで通知するように設定できます。
- 1.タスクの実行状況を確認する
- 配布画面の[タスク]画面で、実行状況を確認したいタスクを選択します。タスクを選択すると、下部のタブにタスクの情報が表示されます。[タスク情報]タブで[タスク状態の詳細]-[進捗状況(完了/対象)]を確認して、タスクが問題なく完了しているか確認します。
- 2.失敗したタスクの原因を確認して対処する
- タスクの実行に失敗したコンピュータがある場合は、[タスク情報]タブの[失敗]のリンクをクリックしてください。[タスク状態]タブに移動して、タスクの実行に失敗したコンピュータの一覧が表示されます。
- [タスク状態]のリンクをクリックすると、表示されるダイアログでタスク状態の詳細が確認できます。タスクが失敗した原因を確認して対処してください。
- 3.タスクを再実行する
- タスクが失敗した原因を取り除いたら、タスクを再実行します。
- タスクの設定を変えないで、すぐにタスクを再実行する場合
- 同じ設定でタスクをすぐに実行する場合は、タスクを再実行します。
- タスクの設定を変えて再実行する場合
- 実行スケジュールや対象コンピュータを変更する場合は、タスクを編集またはコピーしてからタスクを実行します。
指定したコンピュータに対して、タスクが再実行されます。
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