JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド
保有しているソフトウェアを追加購入する場合、購入前に余剰ライセンスがないかソフトウェアライセンスの利用状況を確認します。
余剰ライセンスがある場合は、ソフトウェアを必要としている利用者のコンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てて、余剰ライセンスを有効利用できます。
参考
- ソフトウェアライセンスの利用状況を確認するには、資産画面でソフトウェアライセンス情報と管理ソフトウェア情報を登録している必要があります。
ソフトウェアライセンスが余っている場合に、ソフトウェアライセンスを有効利用する流れを次に示します。
- 1.ソフトウェアライセンスの利用状況を確認する
- JP1/IT Desktop Managementで、余剰ライセンスがないかソフトウェアライセンスの利用状況を確認します。
- 2.余剰ライセンスを割り当てる
- 余剰ライセンスがあることを確認できたら、ソフトウェアを必要としている利用者のコンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てます。
- また、利用者にソフトウェアをインストールするように連絡します。
ソフトウェアライセンスを割り当てたコンピュータにソフトウェアがインストールされて、余剰ライセンスが有効利用されます。
- この項の構成
- (1) ソフトウェアライセンスの利用状況を確認する
- (2) 余剰ライセンスを割り当てる
- (3) 許可なく利用されているソフトウェアライセンスを対処する
- (4) コンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てる
- (5) 割り当てたソフトウェアライセンスの利用状況を確認する
- (6) ソフトウェアライセンスの利用違反に対処する
ソフトウェアライセンス情報と管理ソフトウェア情報を登録していると、ソフトウェアライセンスの利用状況を確認できます。ソフトウェアライセンスの利用状況を確認することで、ソフトウェアライセンスに過不足がないかを把握できます。
ソフトウェアライセンスの利用状況は、資産画面の[管理ソフトウェア]画面で確認できます。[管理ソフトウェア]画面には、管理ソフトウェアごとのライセンスの保有数や残数が集計されて表示されます。
[残数]がプラスの場合は、ソフトウェアライセンスが余っている状況です。
マイナスの場合は、ソフトウェアライセンスが超過している状況です。この場合、ソフトウェアライセンスを追加購入するなどの対策を検討してください。
ソフトウェアライセンスの利用状況を確認して余剰ライセンスがあることを確認できたら、余剰ライセンスを有効利用するため、ソフトウェアを必要としている利用者のコンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てます。
また、利用者にソフトウェアをインストールするように連絡して、ソフトウェアがインストールされたか確認します。
- 1.ソフトウェアライセンスをコンピュータに割り当てる
- 余剰ライセンスを有効利用するため、ソフトウェアを必要としている利用者のコンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てます。
- 2.ソフトウェアをインストールするように指示する
- ソフトウェアライセンスを割り当てたら、利用者にソフトウェアをインストールするように連絡します。
- 3.ソフトウェアがインストールされたか確認する
- ソフトウェアがインストールされたかチェックするため、資産画面の[管理ソフトウェア]画面で、[インストール済みコンピュータ]タブを確認します。
- [インストール済みコンピュータ]タブには、ソフトウェアをインストールしているコンピュータが表示されます。ソフトウェアライセンスを割り当てたコンピュータにソフトウェアがインストールされたか確認してください。
ソフトウェアライセンスを割り当てたコンピュータにソフトウェアがインストールされて、余剰ライセンスが有効利用されます。
(3) 許可なく利用されているソフトウェアライセンスを対処する
ソフトウェアライセンス数に制限がある場合は、ソフトウェアの使用を許可したコンピュータだけにソフトウェアがインストールされている必要があります。そのため、許可したコンピュータ以外でソフトウェアが不正にインストールされていないか、JP1/IT Desktop Managementで日々確認してください。許可なく利用されているソフトウェアライセンスがある場合は、利用者に使用目的を確認して対処します。
参考
- ダイジェストレポートの[超過しているソフトウェアライセンス]で、超過ライセンスのソフトウェア数を確認できます。また、ダイジェストレポートをメールで送付することもできます。
許可なく利用されているソフトウェアライセンスを対処する流れを次に示します。
- 1.コンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てる
- JP1/IT Desktop Managementで、ソフトウェアの使用を許可するコンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てます。
- 2.割り当てたソフトウェアライセンスの利用状況を確認する
- JP1/IT Desktop Managementで、ソフトウェアの使用を許可するコンピュータ以外でソフトウェアが不正にインストールされていないか確認します。
- 3.ソフトウェアライセンスの利用違反に対処する
- 許可していないコンピュータにソフトウェアがインストールされている場合は、利用者に使用目的を確認します。正当な理由でソフトウェアを使用している場合は、ソフトウェアライセンスを割り当てて、ソフトウェアの使用を許可します。
ソフトウェアライセンスが適切に利用されている状態になります。
許可したコンピュータにだけソフトウェアがインストールされているかを確認できるようにするため、資産画面の[ソフトウェアライセンス]画面で、ソフトウェアの使用を許可するコンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てます。
(5) 割り当てたソフトウェアライセンスの利用状況を確認する
コンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てたあとは、ソフトウェアが正しく利用されているか、次の点を定期的に確認します。
- ソフトウェアライセンスの余剰や超過がないか確認する
- 資産画面の[管理ソフトウェア]画面で、管理ソフトウェアの[保有数]、[ライセンス消費数]、および[残数]から、ソフトウェアライセンスの利用状況を確認します。
- [保有数]には、管理ソフトウェアに対応するソフトウェアライセンスの保有ライセンス数が表示されます。[ライセンス消費数]には、管理ソフトウェアの利用数が表示されます。[残数]には、[保有数]から[ライセンス消費数]を引いた値が表示されます。
参考
- [残数]がプラスの場合は、ソフトウェアライセンスが余っている状況です。マイナスの場合は、ソフトウェアライセンスが不足している状況です。
- ソフトウェアライセンスを割り当てているコンピュータにだけソフトウェアがインストールされているか確認する
- 割り当てたソフトウェアライセンスの利用状況を確認します。
- 資産画面の[管理ソフトウェア]画面で、管理ソフトウェアの[ライセンス消費数]と[割り当てライセンス数]の値が同じか確認します。[ライセンス消費数]と[割り当てライセンス数]の値が異なるときは、ソフトウェアライセンスの利用状況を確認してください。
- 表示項目に[割り当てライセンス数]が表示されていない場合は、一覧の項目名を右クリックして[表示項目の選択]を選択してください。表示されるダイアログで[割り当てライセンス数]をチェックして[OK]ボタンをクリックすると、表示項目に[割り当てライセンス数]が表示されます。
- [ライセンス消費数]>[割り当てライセンス数]の場合
ソフトウェアを許可なくインストールしているコンピュータがあるおそれがあります。[インストール済みコンピュータ]タブを選択して、[未割り当てコンピュータだけを表示する]をチェックしてください。ソフトウェアライセンスが割り当てられていないのに、ソフトウェアをインストールしているコンピュータを確認できます。- [ライセンス消費数]<[割り当てライセンス数]の場合
ソフトウェアライセンスが有効に利用されていないおそれがあります。[割り当て済みコンピュータ]タブを選択して、[未インストールのコンピュータだけを表示する]をチェックしてください。ソフトウェアライセンスが割り当てられているのに、ソフトウェアをインストールしていないコンピュータを確認できます。
参考
- [ソフトウェアライセンス]タブに複数のソフトウェアライセンスがある場合は、有効に利用されていないソフトウェアライセンスがどれかを調査します。[残数]欄を確認し、残数の多いソフトウェアライセンスが、有効に利用されていないソフトウェアライセンスです。
ソフトウェアライセンスの利用状況を確認して、許可していないコンピュータにソフトウェアがインストールされていた場合は、利用者に使用目的を確認します。正当な理由でソフトウェアを使用している場合はソフトウェアライセンスを割り当てて、ソフトウェアの使用を許可します。
- 1.利用者に使用目的を確認する
- 資産画面の[管理ソフトウェア]画面で、[インストール済みコンピュータ]タブを選択して、[未割り当てコンピュータだけを表示する]をチェックしてください。表示されたコンピュータの利用者に、許可なくソフトウェアがインストールされていることを連絡して、使用目的を確認します。
- 2.コンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てる
- 正当な理由でソフトウェアを使用している場合は、コンピュータにソフトウェアライセンスを割り当てて、ソフトウェアの使用を許可します。
- 正当な理由と認められない場合は、ソフトウェアをアンインストールするように指示するか、配布機能を利用してソフトウェアをアンインストールします。また、使用を許可していないソフトウェアを今後インストールしないように利用者に注意します。
- 3.ソフトウェアライセンスの利用状況を確認する
- 資産画面の[管理ソフトウェア]画面で、[ライセンス消費数]と[割り当てライセンス数]の値が同じか確認します。また、[残数]をチェックしてソフトウェアライセンスの超過が発生していないか確認します。
[ライセンス消費数]と[割り当てライセンス数]の値が同じで、かつ、ソフトウェアライセンスの超過が発生していない場合は、ソフトウェアライセンスが適切に利用されている状況です。
なお、ソフトウェアライセンスが適切に利用されていることを確認できても、定期的にソフトウェアライセンスの利用状況を確認してください。
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