JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド
組織内のネットワークに接続されているコンピュータにウィルスが発見された場合、ほかのコンピュータへの感染を防ぐため、迅速にネットワーク接続を遮断する必要があります。
ネットワークモニタ機能を利用すると、任意のタイミングで機器のネットワーク接続を遮断したり、遮断したネットワーク接続を回復したりできます。この機能を利用することで、ウィルスが発見されたコンピュータを一時的にネットワークから切り離し、対策が完了したらネットワークに接続するなどの運用ができます。
ウィルスが発見されたコンピュータのネットワーク接続を制御する流れを次に示します。
- 1.ウィルスが発見されたコンピュータのネットワーク接続を遮断する
- ウィルスが発見された場合、そのコンピュータのネットワーク接続を遮断して、ウィルスの被害がほかのコンピュータに拡大しないように対処します。
- 2.対策が完了したコンピュータのネットワーク接続を許可する
- ウィルス対策が完了したら、コンピュータのネットワーク接続を許可します。
ウィルス対策が完了したコンピュータが、ネットワーク接続を再開できます。
参考
- セキュリティ対策のためにコンピュータのネットワーク接続が遮断中でも、特定のサーバには接続できるように設定できます。
- この項の構成
- (1) ウィルスが発見された機器のネットワーク接続を遮断する
- (2) 対策が完了した機器のネットワーク接続を許可する
(1) ウィルスが発見された機器のネットワーク接続を遮断する
組織内のコンピュータでウィルスが発見された場合、そのコンピュータのネットワーク接続を遮断して、ウィルスの被害がほかのコンピュータに拡大しないように対処する必要があります。
- 1.利用者からウィルス感染の連絡を受け取る
- 利用者から、ウィルス感染の連絡を受け取ります。コンピュータのLANケーブルを抜いていること、感染したウィルスがウィルス対策製品によって検疫、駆除されていることを利用者に確認します。
- 2.コンピュータのネットワーク接続を遮断する
- ウィルス対策の確認が完了するまで、コンピュータのネットワーク接続を遮断します。
- 機器画面の[機器情報]画面で、ウィルスが発見されたコンピュータを選択し、[操作メニュー]-[接続を許可しない]を選択します。
参考
- [OS]、[利用者名]、[部署]、[設置場所]などの条件でフィルタを利用すると、目的のコンピュータを素早く探せます。
- 3.ウィルス対策の状況を確認する
- ウィルスが検疫・駆除されていることは確認済みですが、ウィルスの感染につながるような不審なソフトウェアが利用されていないか、ウィルス対策状況が最新になっているかなどを確認する必要があります。
コンピュータのウィルス対策が完了します。
ウィルスが発見された機器の対策状況に問題がないことを確認したら、遮断したネットワーク接続を回復します。
- 1.遮断したネットワーク接続を回復する
- ウィルス対策が完了したことを確認したら、コンピュータのネットワーク接続を許可します。遮断中の機器のネットワーク接続を回復するためには、機器画面の[機器情報]画面で機器を選択し、[操作メニュー]-[接続を許可する]を選択してください。
- 2.利用者に連絡する
- コンピュータのネットワーク接続を許可したことを利用者に連絡します。
- 利用者がLANケーブルを再度接続することで、コンピュータがネットワーク接続され業務を再開できます。
ウィルスを駆除したコンピュータが再度ネットワーク接続できます。
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