JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド

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1.2.2 部門管理者と連携して業務を進める

ユーザーアカウントに登録した部門管理者の操作画面には、管轄範囲だけの情報が表示されます。これによって、部門ごとに限定した情報を管理できます。

例えば、棚卸時期になると、システム管理者の作業負担が増大してしまうような場合、部門管理者に作業を分担することで、棚卸の作業負担を軽減できます。

部門ごとにハードウェア資産の棚卸を分担する流れを次に示します。

1.システム管理者は、部門管理者に、ハードウェア資産を棚卸するように連絡する
システム管理者は、各部門管理者に、棚卸作業の指示と手順をメールで連絡します。
また、締め切り日までに棚卸を完了するように指示します。

2.部門管理者は、担当する部門のハードウェア資産を棚卸する
部門管理者は、JP1/IT Desktop Managementにログインします。資産画面の[ハードウェア資産]画面の一覧には、管轄範囲のハードウェア資産だけが表示されます。表示された一覧をエクスポートして印刷します。
一覧を基に現品確認したあと、棚卸結果を入力したCSVファイルをJP1/IT Desktop Managementにインポートします。その部門のハードウェア資産の棚卸日時が更新されます。

3.システム管理者は、更新日時を確認する
締め切り日の翌日に、資産画面の[ハードウェア資産]画面の一覧の更新日時から、社内全体の棚卸が完了しているかどうか確認します。
更新されていない部門がある場合は、メールで部門管理者に連絡します。

社内全体の棚卸が完了します。

このほかに、部門ごとに作業を分担する例は次のとおりです。

セキュリティ対策の実施
システム管理者は、社内全体のセキュリティ状況を確認して、問題のある部署の部門管理者に対策するように指示します。
部門管理者は、部内のセキュリティ状況を確認して、対策します。

ソフトウェアの配布
部門管理者は、部内で利用するソフトウェアを購入し、部内のコンピュータに配布してインストールします。
システム管理者は、社内で推奨しているソフトウェアがインストールされているかを確認します。

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