JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 構築ガイド
管理用サーバが管理するデータのバックアップを取得するexportdbコマンドについて説明します。
管理用サーバが管理するデータのバックアップを取得します。取得したバックアップは、トラブル発生時のデータの復元に利用できます。
このコマンドを実行すると、引数に指定したバックアップ先フォルダにYYYYMMDDhhmmss※のフォルダ名でバックアップ格納先フォルダが作成され、そのフォルダ内にバックアップファイルが作成されます。
注※ YYYY:年、MM:月、DD:日、hh:時、mm:分、ss:秒
なお、このコマンドは管理用サーバ上で実行してください。
exportdb[△-f△バックアップ先フォルダ名][△-s]
- -f△バックアップ先フォルダ名
- バックアップを取得するフォルダを絶対パスで指定します。指定できるフォルダは、ローカルドライブのフォルダだけです。バックアップファイルの容量は運用内容やJP1/IT Desktop Managementの利用期間によって異なります。バックアップ先フォルダのドライブは、目安として20ギガバイト以上の空き容量を確保してください。
- 空白を含むパスを指定する場合は、パスをダブルクォーテーション(")で囲んでください。フォルダ名に使用できる文字は、135文字以内で半角英数字、半角スペース、および次に示す半角記号です。
- 「#」、「(」、「)」、「.」(ピリオド)、「@」、「¥」
- JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ名にこれらの文字以外の文字を使用している場合は、この引数を必ず指定してください。この引数を省略した場合は、次に示すフォルダがバックアップ先フォルダとなります。
- 引数を指定した場合
引数に指定したフォルダ¥YYYYMMDDhhmmss- 引数を省略した場合
JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ¥mgr¥backup¥YYYYMMDDhhmmss
- (例)
- 2011年1月1日2時30分00秒にこのコマンドを実行した場合
- JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ¥mgr¥backup¥20110101023000
- -s
- 管理用サーバのサービスの停止(stopserviceコマンド)、データのバックアップの取得(exportdbコマンド)、および管理用サーバのサービスの開始(startserviceコマンド)を自動で実行する場合に指定します。
JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ\mgr\bin\
JP1/IT Desktop Managementが提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。
Administrator権限を持つユーザーで実行してください。
管理用サーバのOSがWindows 7、Windows Server 2008の場合、権限を昇格する必要があります。
- このコマンドは、管理用サーバのセットアップが完了し、かつ管理用サーバが停止している状態で実行してください。
- このコマンドは、同時に複数実行できません。
- このコマンドは、importdbコマンド、reorgdbコマンド、startserviceコマンド、またはstopserviceコマンドと同時に実行できません。
- 引数「-s」は、クラスタ環境では指定できません。管理用サーバでクラスタシステムを利用する設定をして、この引数を指定した場合、コマンドはエラーになります。
exportdbコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 説明 0 コマンドが正常に終了しました。 1 バックアップの取得に成功しましたが、管理用サーバの自動開始に失敗しました。 11 コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。 12 指定されたフォルダが不正、またはフォルダがありません。 31 ほかのコマンドを実行中です。 32 同一時刻に作成されたバックアップ格納先フォルダがあります。 33 ディスク容量が不足しています。 34 データベースの開始に失敗しました。 35※ コマンド実行時にマネージャが開始処理中です。 36 コマンド実行時にデータベースが停止処理中です。 51 コマンドの実行権限がありません。 52 クラスタ環境で、引数「-s」が指定されています。 53 管理用サーバが停止していません。 54 管理用サーバがセットアップされていません。 55 デフォルトのバックアップ格納先フォルダが使用できません。 61 操作ログのバックアップ先フォルダに接続できません。 62 操作ログのバックアップ先フォルダにログインできません。 63 操作ログ関連のフォルダ容量が不足しています。 64 そのほかのエラーで操作ログのバックアップが中断しました。 101 バックアップの取得に失敗しました。 102 管理用サーバの自動停止に失敗しました。 110 ライセンスに問題があるためコマンドの実行に失敗しました。 150 そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 注※ 引数「-s」を指定した場合の戻り値です。
バックアップをC:\tmp\backupに取得し、管理用サーバのサービスの停止、データのバックアップの取得、および管理用サーバのサービスの開始を自動で実行する場合のコマンドの使用例を示します。
exportdb -f C:\tmp\backup -s
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