JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 導入・設計ガイド
組織のセキュリティのルールに従って、どのようにセキュリティポリシーを設定するかを検討します。また、設定したセキュリティポリシーによる判定スケジュールや、セキュリティの診断結果として作成されるレポートの集計対象、保存期間などを検討します。
管理対象のコンピュータには、デフォルトで「デフォルトポリシー」が適用されます。組織内のルールが1種類の場合、デフォルトポリシーを編集することで、すべてのコンピュータに対してセキュリティポリシーの設定内容を一括して変更できます。一部のコンピュータに特別なセキュリティポリシーが必要な場合、メインで使用するセキュリティポリシーはデフォルトポリシーを利用し、特別なセキュリティポリシーを新規に作成します。
また、セキュリティポリシーの内容(セキュリティ設定項目とアクション項目)についても検討しておきます。
- セキュリティ判定項目および自動対策の検討
- 組織のルールに基づいて、セキュリティポリシーにどの判定項目を設定するかを検討します。また、違反している内容を自動的に対策する項目も検討しておきます。
- セキュリティポリシーに違反している場合のアクション項目の検討
- セキュリティポリシーに違反している場合、どのようなアクションを実行するかについて検討します。次に示すアクションを実行できます。
- セキュリティポリシーに違反していることを利用者に通知する。
- セキュリティ上問題があるコンピュータのネットワーク接続を拒否する。
設定したセキュリティポリシーに従って、定期的にセキュリティ状況が判定されます。デフォルトでは、毎日0:00に判定されます。運用に応じて、設定画面で判定タイミングを設定してください。
セキュリティ状況の判定結果をセキュリティ診断レポートとして集計できます。セキュリティ診断レポートを表示するために、レポートの集計期間、および保存期間などを検討してください。
- 集計期間
セキュリティ診断レポートは、現在の状況のほかに期間ごとの状況を確認できます。指定できる期間は週、月、四半期、半期、および年度です。組織の運用に合わせて、設定画面で各集計期間の起点となる日を設定できます。- 保存期間
集計したセキュリティ診断レポートをどのくらいの期間で保存しておくかを検討します。1年から10年まで保存期間を設定できます。
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