JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 導入・設計ガイド
ホーム画面では[システムサマリ]パネルの[未確認のハードウェア資産]から、資産状態が「未確認」のハードウェア資産の台数(新規に登録され、情報が未入力の台数)を確認できます。台数のリンクをクリックすると、資産画面の[ハードウェア資産]画面が表示され、ハードウェア資産情報を確認できます。
なお、[管理対象の資産]からは、資産状態が「未確認」以外のハードウェア資産の総数を確認できます。
資産画面では、[サマリ]画面、[ハードウェア資産]画面、[ソフトウェアライセンス]画面、[管理ソフトウェア]画面、[契約]画面で資産の状況を確認できます。資産画面は、組織内の資産情報を登録することで、資産台帳として利用できます。
参考
- [サマリ]画面以外の各画面では、フィルタを利用して条件に一致する項目を抽出して参照できます。また、メニューエリアからは製品があらかじめ用意しているフィルタも利用できます。フィルタの利用方法については、「2.15 フィルタの利用」を参照してください。
- [サマリ]画面で確認する
- 資産の概況を確認できます。各パネルのリンクをクリックすると、詳細を確認できる画面が表示されるので、資産管理に関する作業の入口として利用できます。
- [ハードウェア資産]画面で確認する
- 組織内のハードウェア資産を登録して、状況を一覧で確認できます。FDドライブ、DVDドライブなどの周辺装置やUSBデバイスもこの画面で管理します。
- 棚卸の実施状況を確認したり、在庫のコンピュータを検索したりできます。ハードウェア資産にサポート契約の契約情報を関連づけることで、特定のハードウェア資産にトラブルが発生したときにサポートセンターの連絡先を調べることもできます。
- [ソフトウェアライセンス]画面で確認する
- 組織で所有しているソフトウェアライセンスを登録して、一覧で管理できます。保有しているライセンス数を把握できるだけなく、どの機器にライセンスの利用許可を与えているかを確認することもできます。
- また、ソフトウェアライセンスに契約情報を関連づけることで、ソフトウェアライセンスの契約費用や契約期間などを把握できます。
- [管理ソフトウェア]画面で確認する
- ライセンス消費数をカウントするソフトウェアの情報を登録して、ソフトウェア単位に利用状況を確認できます。管理ソフトウェアとソフトウェアライセンスを関連づけることで、ライセンスの保有数とライセンス消費数の差分を把握できるようになります。
- また、各ソフトウェアがどのコンピュータにインストールされているかも確認できます。
- [契約]画面で確認する
- ハードウェア資産やソフトウェアライセンスに対する契約情報を登録して、一覧で管理できます。契約の状態や種類、期限などを確認できます。
[ダイジェストレポート]、[資産詳細レポート]で資産の状況を確認できます。
[ダイジェストレポート]では、リプレースを予定しているハードウェア資産、ソフトウェアライセンスの利用状況、期限切れの近い契約などを確認できます。[資産詳細レポート]では、ハードウェア資産の台数の推移や、ソフトウェアライセンスの超過と余剰、資産に掛かっている費用などを確認できます。
イベント画面で、資産の登録、資産の状態の変更、ソフトウェアライセンスの追加と削除など、資産管理に関するイベントを確認できます。
- この項の構成
- (1) 機器画面と資産画面の違い
ここでは、機器画面と資産画面の違いについて説明します。
機器画面は、現在ネットワークに接続されている機器の状況を把握するための画面です。
機器画面では、管理対象の機器の一覧が表示されます。管理対象の機器は、基本的にネットワークに接続されていて、管理用サーバと通信します。このため、機器画面からは、機器から収集された最新情報を確認したり、表示された機器に対してメッセージを通知したりできます。
参考
- 機器を管理対象にすると、1台につき1ライセンス消費します。つまり、機器画面に機器を表示させるためには製品ライセンスが必要になります。
また、機器画面の[ソフトウェア情報]画面では、コンピュータから収集されたソフトウェア情報を一覧で確認できます。実際のインストール数や、ソフトウェアの詳細情報を確認できます。
資産画面は、組織で所有している資産を管理するための画面です。
[ハードウェア資産]画面では、組織の所有しているハードウェア資産を管理します。所有しているハードウェア資産には、ネットワークに接続されている機器もあれば、在庫としてオフラインで保管されている機器もあります。コンピュータの本体とディスプレイを分けて管理することもあります。また、資産管理業務では、すでに組織に存在しない滅却した資産も管理します。このように、管理用サーバとの通信に関係なく、組織が所有している資産とその状態を管理するために、[ハードウェア資産]画面を利用します。[ハードウェア資産]画面には、任意にハードウェア資産を登録して管理できます。
参考
- 資産情報の登録にはライセンスは不要です。
参考
- 機器が管理対象になると、自動的にその機器のハードウェア資産情報も[ハードウェア資産]画面に登録されます。このため、製品導入直後は、機器画面と資産画面に同じ機器が表示されることがあります。
さらに、機器画面では機器から収集された情報だけが表示されるのに対して、資産画面では管理者が独自に情報を入力して管理できます。すでに機器の管理台帳が手もとにある場合は、その情報を資産画面にインポートすることで既存の情報を活用できます。
資産画面では、ハードウェア資産のほかにも、ソフトウェアライセンスの利用状況も管理できます。機器画面の[ソフトウェア情報]画面では、ソフトウェアのインストール数を把握できますが、資産画面では組織が保有しているソフトウェアライセンス数を登録して、管理ソフトウェア情報にソフトウェア情報との関連を定義することで、ライセンス消費数と保有数の差分を把握できます。このように、ソフトウェアについても、機器画面は収集された情報を確認するために利用するのに対して、資産画面はソフトウェアライセンスの観点から利用状況を把握するために利用するといった違いがあります。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2011, 2012, Hitachi, Ltd.
Copyright, patent, trademark, and other intellectual property rights
related to the "TMEng.dll" file are owned exclusively by Trend Micro Incorporated.