JP1 Version 9 JP1/IT Desktop Management 導入・設計ガイド
JP1/IT Desktop Managementが提供するリモートコントロール機能の仕組みについて説明します。
リモートコントロール機能とは、遠隔地にあるコンピュータに接続し、呼び出したコンピュータの画面に対してキーボード操作やマウス操作ができる機能です。
画面を呼び出す側のコンピュータには、リモートコントロールするためのプログラム「コントローラ」が必要です。コントローラをインストールするには、JP1/IT Desktop Managementの操作画面からリモートコントロールを実行します。操作中のコンピュータにコントローラをインストールしていない場合でも、コンピュータにコントローラが自動的にダウンロードされてインストールが実行されます。
参考
- コントローラがインストールされたコンピュータでは、コントローラを直接起動できるようになります。操作画面へログインすることなく、素早くリモートコントロールを開始できます。
リモートコントロールを開始するには、コントローラから対象のコンピュータに接続します。コントローラの接続方法には、次の2種類があります。
- 標準接続
- 製品が提供するリモートコントロール機能でコンピュータに接続する方法です。エージェントに含まれるプログラム「リモコンエージェント」とコントローラが接続して、リモートコントロールを実現します。通信速度が速く、リモートコントロールの全機能を利用できるため、通常はこちらを利用することをお勧めします。標準接続を利用するためには、対象のコンピュータにエージェントが導入されている必要があります。
- RFBで接続
- RFBプロトコルを利用してコンピュータに接続する方法です。AMTやVNCサーバ機能を利用できるソフトウェアなどによって、リモートコントロールを実現します。Windowsにログオンできないコンピュータや、OSがLinuxやMac OSのエージェントレスのコンピュータに対して接続する場合は、こちらを利用してください。なお、RFBで接続する場合はリモートコントロールで使用できる機能に制限があります。
- また、RFBで接続する場合は、コンピュータがRFBでの接続をサポートしている必要があります。
接続方法は、コントローラから対象のコンピュータに接続するときに選択できます。接続方法を選択しなかった場合は標準接続になります。標準接続できなかった場合は、RFBで接続されます。
操作画面から接続先のコンピュータを選択してリモートコントロールを実行すると、コントローラが起動して自動的にコンピュータに接続されます。コントローラを直接起動した場合は、コントローラ上で接続先を指定します。
コンピュータへの接続が成功すると、コントローラに接続先のコンピュータの画面が表示されます。コンピュータに接続したあとは、リモートコントロールの機能を利用して、コンピュータの画面を操作できます。
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