JP1/NETM/Client Security Control
- <この項の構成>
- (1) フェールオーバーのタイミング
- (2) フェールオーバー後の管理者の作業
- (3) 注意事項
(1) フェールオーバーのタイミング
JP1/NETM/CSC - ManagerおよびJP1/NETM/CSC - Agentがフェールオーバーするタイミングの例を,次に示します。ただし,フェールオーバーするか,しないかは管理者が設定します。
- JP1/NETM/CSC - ManagerがNTサービス上で終了した状態になった場合
- ハードウェアに障害が起きた場合
- OSに障害が起きた場合
- 電源が切れた場合
- ネットワークに障害が起きた場合
- AIMに障害が起きた場合(JP1/NETM/CSC - Managerの場合だけ)
(2) フェールオーバー後の管理者の作業
フェールオーバーが発生した場合,管理者が実施する作業を示します。
(a) JP1/NETM/CSC - Managerの場合
JP1/NETM/CSC - Managerは待機系サーバで開始されるため,ログにJP1/NETM/CSC - Manager開始のメッセージが出力されます。
次の表に示す処理を実行中にフェールオーバーが発生した場合,管理者が実施する作業を示します。
表D-8 フェールオーバー後の管理者の作業(JP1/NETM/CSC - Manager)
フェールオーバー発生時の処理内容 管理者が実施する作業 危険レベルの判定中 JP1/NETM/CSC - Managerのログファイルで,危険レベルの判定が完了しているかどうか確認します。処理が完了していない場合は,再度危険レベルを判定します。※1 アクションの実施中 JP1/NETM/CSC - Managerのログファイルで,アクションが完了しているかどうか確認します。処理が完了していない場合は,再度アクションを実行します。※2 画面の操作中 画面(セキュリティポリシー管理画面,セットアップ画面,およびクライアントセキュリティ管理画面)の操作の途中でフェールオーバーした場合は,JP1/NETM/CSC - Managerのログファイルで,該当する操作が完了しているかどうか確認します。完了していない場合は,再度同じ操作をします。
- 注※1
- 危険レベルの判定が完了しているかどうかは,危険レベルの判定開始および判定終了のメッセージがログファイルに出力されていることで確認できます。JP1/NETM/CSC - Manager開始のメッセージが危険レベルの判定開始および判定終了のメッセージの途中に出力されている場合は,処理が完了していません。
- 注※2
- アクションが完了しているかどうかは,アクションの開始および終了のメッセージがログファイルに出力されていることで確認できます。JP1/NETM/CSC - Manager開始のメッセージがアクションの開始および終了のメッセージの途中に出力されている場合は,処理が完了していません。
(b) JP1/NETM/CSC - Agentの場合
JP1/NETM/CSC - Agentは待機系サーバで開始されるため,ログにJP1/NETM/CSC - Agent開始のメッセージが出力されます。
次の表に示す処理を実行中にフェールオーバーが発生した場合,管理者が実施する作業を示します。
表D-9 フェールオーバー後の管理者の作業(JP1/NETM/CSC - Agent)
フェールオーバー発生時の処理内容 管理者が実施する作業 アクションの実施中 JP1/NETM/CSC - Agentのログファイルで,アクションが完了しているかどうか確認します。処理が完了していない場合は,再度アクションを実行します。※ セットアップ画面の操作中 操作の途中でフェールオーバーした場合は,JP1/NETM/CSC - Agentのログファイルで,該当する操作が完了しているかどうか確認します。完了していない場合は,再度同じ操作をします。
- 注※
- アクションが完了しているかどうかは,アクションの開始および終了のメッセージがログファイルに出力されていることで確認できます。JP1/NETM/CSC - Manager開始のメッセージがアクションの開始および終了のメッセージの途中に出力されている場合は,処理が完了していません。
(3) 注意事項
クラスタシステムで運用する場合の注意事項を次に示します。
- JP1/NETM/CSC※のサービスが開始または終了できない場合は,JP1/NETM/CSC※のプロセスが残っていることがあります。このような場合には,システムを再起動してください。
- クラスタシステムの論理IPアドレス上で動作するサービスに対して,起動管理機能(NTサービス)は利用できません。クラスタシステムでは,JP1/NETM/CSC※の開始管理にはクラスタソフトを利用してください。
- クラスタシステムでJP1/NETM/CSC※を運用する場合は,JP1/NETM/CSC※の自動開始の設定はしないでください。
- 注※
- JP1/NETM/CSC - Managerをクラスタシステムで運用する場合は,JP1/NETM/CSC - Managerを意味します。
- JP1/NETM/CSC - Agentをクラスタシステムで運用する場合は,JP1/NETM/CSC - Agentを意味します。
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