JP1/NETM/Client Security Control
クライアントの危険レベルは,AIMのクライアントセキュリティ管理画面で管理できます。クライアントセキュリティ管理画面は,AIMの操作画面から業務カテゴリ「クライアントセキュリティ管理」を選択します。
業務カテゴリ「クライアントセキュリティ管理」には,次に示す業務メニューがあります。
- PC危険レベル管理
クライアントの危険レベルを監視します。判定項目ごとの危険レベルを詳細に確認したり,危険レベルの判定やアクションを実施したりできます。
- セキュリティ対策評価
クライアントのセキュリティ対策状況を点数で表示します。点数で評価した結果をセキュリティ監査に使用できます。
- 統計データ
クライアントのセキュリティ対策状況の推移を部署ごとに表示します。セキュリティ対策状況の推移を統計データとしてグラフ表示したり,CSV形式のファイルに出力したりできます。
クライアントセキュリティ管理画面は,次に示すどれかの権限を持つユーザが操作できます。
- JP1/NETM/CSCの管理者権限
ポリシー管理画面およびAIMのクライアントセキュリティ管理システムを運用する上で必要な業務カテゴリを操作できます。
- JP1/NETM/CSCの利用者権限
AIMのクライアントセキュリティ管理システムで管理している情報を検索したり,検索した情報をファイルに出力したりできます。
ポリシー管理画面の操作や,危険レベルの判定,アクションの実施はできません。
- JP1/NETM/AIM(オプション製品)の管理者権限
JP1/NETM/AIM(オプション製品)を導入している場合に,ポリシー管理画面およびAIMのすべての業務カテゴリを操作できます。また,JP1/NETM/CSC利用者を作成できます。ユーザ権限の中で最上位の権限です。
管理者権限の詳細については,「5.8 CSC管理者とCSC利用者のユーザ作成」を参照してください。
次に,それぞれの業務について説明します。
- <この節の構成>
- (1) PC危険レベル管理
- (2) セキュリティ対策評価
- (3) 統計データ
クライアントの危険レベルを監視および管理します。検索条件を指定して危険レベルの高いクライアントを検索したり,検索結果をCSV形式のファイルに出力したりできます。EURと連携することによって,PDFファイルに出力することもできます。また,クライアントの危険レベルを判定したり,アクションを実施したりできます。
クライアントの危険レベルの管理は,PC検索画面を使用します。PC検索画面は,「クライアントセキュリティ管理」から「PC危険レベル管理」を選択すると表示されます。
PC検索画面を次の図に示します。
図2-13 PC検索画面
PC危険レベル管理の詳細については,「8. クライアントの監視」を参照してください。
また,危険レベルの判定を実施したクライアントの資産情報および判定結果を,PC一覧情報としてCSV形式でファイルに出力して,クライアントの危険レベルを管理できます。指定した危険レベル判定日時だけのPC一覧情報を出力することもできます。PC一覧情報を出力するには,PC一覧情報出力コマンド(cscexportpclist)を使用します。
図2-14 PC一覧情報の出力
PC一覧情報出力コマンド(cscexportpclist)については,「15. コマンド」の「cscexportpclist(PC一覧情報を出力する)」を参照してください。また,PC一覧情報ファイルについては,「16.10 PC一覧情報ファイル」を参照してください。
クライアントのセキュリティ対策状況を点数で評価します。どの判定項目も「安全」と評価されたクライアントは100点で評価されます。一方,最新の更新プログラムの適用を怠っていたり,不正なソフトウェアをインストールしたりしてセキュリティ対策を実施していないクライアントの場合は減点されます。評価した結果を部署単位またはユーザ単位に画面で検索したり,検索結果をCSV形式のファイルやPDFファイルに出力したりできます。
クライアントのセキュリティ対策の評価は,評価条件入力画面を使用します。評価条件入力画面は,「クライアントセキュリティ管理」から「セキュリティ対策評価」を選択すると表示されます。
評価条件入力画面を次の図に示します。
図2-15 評価条件入力画面
セキュリティ対策評価の詳細については,「10.3 クライアントのセキュリティ対策状況を評価する」を参照してください。
セキュリティ対策状況の推移を部署ごとに確認できます。統計データとして確認できる項目を次に示します。
- セキュリティ対策状況の評価点の推移
- 各判定項目の危険レベルが安全と判定されたクライアントの割合(対策率)の推移
- ユーザ定義の判定項目の危険レベルが安全と判定されたクライアントの割合(ユーザ定義の対策率)の推移
対策率については,判定項目ごとの推移も確認できます。また,統計データをグラフ表示したり,CSV形式のファイルに出力したりできます。
統計データは,統計データ表示条件入力画面を使用します。統計データ表示条件入力画面は,「クライアントセキュリティ管理」から「統計データ」を選択すると表示されます。
統計データ表示条件入力画面を次の図に示します。
図2-16 統計データ表示条件入力画面
統計データの詳細については「10.4 セキュリティ対策状況の推移を把握する」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2011, Hitachi, Ltd.
(C) 1998-2004 Trend Micro Incorporated. All rights reserved.