JP1/NETM/Client Security Control
ITの進歩とオープンネットワーク社会の進展とともに,機密情報の漏洩やウィルス感染など,情報セキュリティ管理の不備が企業経営に大きな損害を与えています。今や,情報セキュリティ対策への取り組みが,企業にとって重要課題になっています。
情報セキュリティの確保に努めることは,ビジネスを持続するための必須条件ですが,企業の情報セキュリティ対策には,例えば次のような問題があります。
- 自社のIT資産情報(ネットワーク情報,ハードウェア情報,およびソフトウェア情報)の一元管理が難しい
- クライアントの使用者のセキュリティに対する意識が低いため,ネットワーク全体の安全性が確保できない
- クライアントのセキュリティ対策状況を正確に把握するのが難しい
- 不正な情報の持ち出しやPCの紛失による情報の漏洩を防げない
- 次々に発生する情報セキュリティの問題への対応が間に合わない
問題の解決には,自社のIT資産情報を完全に把握した上で,ネットワークに接続しているクライアントの脆弱性を自動的に排除し,情報セキュリティのさまざまなリスクへの予防対策を講じることが大切です。また,日々変化し続けるセキュリティリスクに対応するためには,企業の情報セキュリティ対策も常に向上および改善を続ける必要があります。
情報セキュリティ対策の方針に基づいて,クライアントの資産情報の管理から,クライアントの監視,セキュリティリスクへの対処までの一連の運用管理を実現するシステムが,クライアントセキュリティ管理システムです。
クライアントセキュリティ管理システムを導入すると,管理者は一元管理されたクライアントの資産情報を基に,クライアントのセキュリティ対策の状況をリアルタイムで監視できます。また,クライアントの危険レベルを判定し,セキュリティ対策が不十分なクライアントに対しては,警告メッセージの通知やクライアントのネットワーク接続拒否などのアクションを実施できます。
クライアントセキュリティ管理システムの概要を次の図に示します。
図1-1 クライアントセキュリティ管理システムの概要
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