JP1/Automatic Job Management System 3 - User Job Operation
Serverの環境設定ファイルの設定項目について説明します。
- 注意事項
- ここで記載している設定項目以外の項目は編集しないでください。
Serverの環境設定ファイルの記載形式を次に示します。
<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?> <setting version="1.0"> <users> <command-execute>JP1/AJS3接続用JP1ユーザー</command-execute> </users> <jp1base> <evtsrv>イベントサーバ名</evtsrv> </jp1base> <log> <server> <level>Serverログの出力レベル</level> <size>Serverログファイルのサイズ</size> <backupcount>Serverログファイルの面数</backupcount> </server> <operation> <size>操作ログファイルのサイズ</size> <backupcount>操作ログファイルの面数</backupcount> </operation> <history> <month-count>実行履歴の保存期間</month-count> </history> </log> <tuning> <timeout> <request-queue>リクエストのタイムアウト時間</request-queue> <execute-queue>実行処理のタイムアウト時間</execute-queue> <keepalive>Serverとの接続タイムアウト時間</keepalive> <server-response>実行要求のタイムアウト時間</server-response> <childinit>子プロセスの初期化タイムアウト時間</childinit> </timeout> <retry> <childprocess interval="リトライ間隔">子プロセスのリトライ回数</childprocess> <ajsaccess interval="リトライ間隔">JP1/AJS3との通信リトライ回数</ajsaccess> <baseaccess interval="リトライ間隔">JP1/Baseとの通信リトライ回数</baseaccess> </retry> <request-queue>最大リクエストキュー数</request-queue> <execute-aclcheck>Serverでの操作許可の確認可否</execute-aclcheck> <keepalive-interval>Serverに対して稼働を通知する間隔</keepalive-interval> <watch-interval>業務監視の状態取得間隔</watch-interval> <watch-groupoption>公開ジョブネットの実行状態の取得単位</watch-groupoption> <client-menu>Clientのメイン画面の表示方法</client-menu> <jobnet-count> <max-direct>[すぐに実行]の最大登録数</max-direct> <max-reserve>[あとで実行]の最大登録数</max-reserve> <max-watch>業務監視の最大登録数</max-watch> <max-layer>業務グループの階層の深さ</max-layer> </jobnet-count> </tuning> </setting>
- <この項の構成>
- (1) <users>
- (2) <jp1base>
- (3) <log>
- (4) <tuning>
(1) <users>
usersタグ配下の設定項目について説明します。
(a) <command-execute>JP1/AJS3接続用JP1ユーザー</command-execute>
JP1/AJS3接続用JP1ユーザー名を指定します。
- 指定できる値
- 31バイト以内の半角英数字,および次の記号
- ! # $ % & ~ `(バッククォーテーションマーク) _(アンダーバー) -(ハイフン)
- デフォルト
- インストール時の設定値
- インストール時にJP1ユーザー名を指定しなかった場合は,空白が設定されます。
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- 注意事項
- 設定値に「&」を指定したい場合,環境設定ファイルには「&」と指定してください。
- JP1/AJS3接続用JP1ユーザーが接続先のJP1/AJS3に登録されていない場合,Clientでの操作がエラーになります。
(2) <jp1base>
jp1baseタグ配下の設定項目について説明します。
(a) <evtsrv>イベントサーバ名</evtsrv>
イベントサーバ名を指定します。
- 指定できる値
- 255バイト以内の文字列
- デフォルト
- 空白
- なお,空白のままイベントサーバ名を指定しない場合は,自ホスト名が仮定されます。
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- 注意事項
- 「&」,「<」,または「>」を指定したい場合,環境設定ファイルでは次のように指定してください。
表6-1 特殊文字の指定方法
項番 指定したい文字 ファイル中での表記 1 & & 2 < < 3 > >
(3) <log>
logタグ配下の設定項目について説明します。
(a) <server>
serverタグ配下の設定項目について説明します。
●<level>Serverログの出力レベル</level>
Serverログの出力レベルを指定します。
出力レベルには次のような大小関係があり,指定したレベル以上の情報を出力します。
E > W > I
出力レベルについては「12.2.1(3) Serverログ」を参照してください。
- 指定できる値
- E,W,I
- デフォルト
- I
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
●<size>Serverログファイルのサイズ</size>
一つのServerログファイルの最大のサイズ(単位:メガバイト)を指定します。
- 指定できる値
- 1〜16
- デフォルト
- 1
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できない
- この設定項目を反映するには,JP1/AJS3 - User Job Operationサービスを再起動する必要があります。
●<backupcount>Serverログファイルの面数</backupcount>
各プロセスのServerログファイルの面数を指定します。
- 指定できる値
- 1〜16
- デフォルト
- 2
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できない
- この設定項目を反映するには,JP1/AJS3 - User Job Operationサービスを再起動する必要があります。
(b) <operation>
operationタグ配下の設定項目について説明します。
●<size>操作ログファイルのサイズ</size>
一つの操作ログファイルの最大のサイズ(単位:メガバイト)を指定します。
- 指定できる値
- 1〜16
- デフォルト
- 1
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
●<backupcount>操作ログファイルの面数</backupcount>
操作ログファイルの面数を指定します。
- 指定できる値
- 1〜16
- デフォルト
- 2
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
(c) <history>
historyタグ配下の設定項目について説明します。
●<month-count>実行履歴の保存期間</month-count>
実行履歴を過去何か月分まで保存するかを指定します。ここで設定した期間を過ぎた履歴は,上書きされます。
- 指定できる値
- 3〜24
- デフォルト
- 3
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
(4) <tuning>
tuningタグ配下の設定項目について説明します。
(a) <timeout>
timeoutタグ配下の設定項目について説明します。
●<request-queue>リクエストのタイムアウト時間</request-queue>
ServerがDefinerまたはClientからの操作要求を受け付けてから実際に処理を開始するまでのタイムアウト時間(単位:秒)を指定します。
- 指定できる値
- 0,または30〜3,600
- 「0」を指定した場合はタイムアウトしません。
- デフォルト
- 120
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
●<execute-queue>実行処理のタイムアウト時間</execute-queue>
ServerがDefinerまたはClientから受け付けた操作要求の処理を実際に開始してから処理が完了するまでのタイムアウト時間(単位:秒)を指定します。
- 指定できる値
- 0,または30〜3,600
- 「0」を指定した場合はタイムアウトしません。
- デフォルト
- 300
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
●<keepalive>Serverとの接続タイムアウト時間</keepalive>
DefinerとServer,またはClientとServerの接続タイムアウト時間(単位:秒)を指定します。
DefinerおよびClientは,Serverに対して定期的にプログラムの稼働を通知しています。ここで指定した期間,ServerがDefinerまたはClientの稼働を確認できない場合,Serverはログアウト処理を行います。
- 指定できる値
- 90〜10,800
- timeoutタグ配下のrequest-queueタグ,execute-queueタグ,およびkeepalive-intervalタグの設定値の和を設定することを推奨します。
- デフォルト
- 600
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
●<server-response>実行要求のタイムアウト時間</server-response>
DefinerまたはClientが,Serverに操作要求を発行してからServerからの返答を受け取るまでのタイムアウト時間(単位:秒)を指定します。
ここで指定した期間,Serverからの返答がない場合,エラーメッセージが表示されます。
- 指定できる値
- 0,または60〜7,200
- 「0」の場合はタイムアウトしません。
- timeoutタグ配下のrequest-queueタグ,およびexecute-queueタグの設定値の和を設定することを推奨します。
- デフォルト
- 420
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- 注意事項
- 設定した内容は,DefinerおよびClientの起動時に反映されます。接続中のDefinerおよびClientについては,再起動時に反映されます。
●<childinit>子プロセスの初期化タイムアウト時間</childinit>
JP1/AJS3 - User Job Operationのサービス開始時に子プロセスの初期化が完了するまでのタイムアウト時間(単位:秒)を指定します。
- 指定できる値
- 1〜3,600
- デフォルト
- 180
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できない
- この設定項目を反映するには,JP1/AJS3 - User Job Operationサービスを再起動する必要があります。
(b) <retry>
retryタグ配下の設定項目について説明します。
●<childprocess interval=”リトライ間隔”>子プロセスのリトライ回数</childprocess>
子プロセスの再起動のリトライ間隔とリトライ回数を指定します。
- リトライ間隔の設定
- 属性値のintervalには,子プロセスの再起動のリトライ間隔(単位:秒)を指定します。
- 指定できる値
- 0〜10
- デフォルト
- 1
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- リトライ回数の設定
- 子プロセスの再起動のリトライ回数を指定します。
- 指定できる値
- 0〜10
- デフォルト
- 3
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
●<ajsaccess interval=”リトライ間隔”>JP1/AJS3との通信リトライ回数</ajsaccess>
JP1/AJS3 - Managerとの通信エラー時の接続リトライ間隔と接続リトライ回数を指定します。
- リトライ間隔の設定
- 属性値のintervalには,JP1/AJS3 - Managerとの通信エラー時の接続リトライ間隔(単位:秒)を指定します。
- 指定できる値
- 0〜60
- デフォルト
- 20
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- リトライ回数の設定
- JP1/AJS3 - Managerとの通信エラー時の接続リトライ回数を指定します。
- 指定できる値
- 0〜10
- デフォルト
- 3
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- 補足事項
- Definerからのリクエスト延長で発生するJP1/AJS3 - Managerとの通信では,この設定に関係なくリトライしません。
●<baseaccess interval=”リトライ間隔”>JP1/Baseとの通信リトライ回数</baseaccess>
JP1/Baseとの通信エラー時の接続リトライ間隔と接続リトライ回数を指定します。
- リトライ間隔の設定
- 属性値のintervalには,JP1/Baseとの通信エラー時の接続リトライ間隔(単位:秒)を指定します。
- 指定できる値
- 0〜10
- デフォルト
- 1
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- リトライ回数の設定
- JP1/Baseとの通信エラー時の接続リトライ回数を指定します。
- 指定できる値
- 0〜10
- デフォルト
- 3
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
(c) <request-queue>最大リクエストキュー数</request-queue>
DefinerおよびClientからの操作要求を,Serverが最大で幾つリクエストキューに格納するかを指定します。
- 指定できる値
- 0〜2,048
- デフォルト
- 256
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できない
- この設定項目を反映するには,JP1/AJS3 - User Job Operationサービスを再起動する必要があります。
(d) <execute-aclcheck>Serverでの操作許可の確認可否</execute-aclcheck>
公開ジョブネットの公開設定は,Serverに反映しても,Clientを再起動するまでClientの画面に反映されません。そのため,Definerで公開ジョブネットの操作の許可やアクセス可能ユーザーを変更しても,Clientが起動中の場合,Clientには変更前の内容が表示されたままになります。このような場合にこの設定を有効にしておくと,Clientユーザーが操作を許可されていない公開ジョブネットを操作しても,Serverが操作の許可があるかどうかを判定して,操作できなくします。
- 指定できる値
- true
- 操作要求に対して,Serverで操作が許可されているかどうかを確認します。
- false
- 操作要求に対して,Serverで操作が許可されているかどうかを確認しません。
- デフォルト
- true
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
(e) <keepalive-interval>Serverに対して稼働を通知する間隔</keepalive-interval>
DefinerおよびClientが,Serverに対して稼働を通知する間隔(単位:秒)を指定します。
- 指定できる値
- 30〜3,600
- デフォルト
- 180
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- 注意事項
- 設定した内容は,DefinerおよびClientの起動時に反映されます。接続中のDefinerおよびClientについては,再起動時に反映されます。
(f) <watch-interval>業務監視の状態取得間隔</watch-interval>
業務監視をする場合の,公開ジョブネットの実行状態の取得間隔(単位:秒)を指定します。指定した値は,ServerとJP1/AJS3 - Managerとの通信間隔,およびClientとServerとの通信間隔として使用されます。
- 指定できる値
- 30〜3,600
- デフォルト
- 300
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- 注意事項
- この設定値を小さくすると,公開ジョブネットの実行状態の取得間隔が短くなるため,より正確に実行状態を監視できるようになります。ただし,接続先のJP1/AJS3に負荷が掛かるため,設定値を変更する場合は注意してください。
(g) <watch-groupoption>公開ジョブネットの実行状態の取得単位</watch-groupoption>
業務監視でルートジョブネットの実行状態を取得する際の取得単位を指定します。
- 指定できる値
- true
- 監視対象のルートジョブネットの実行状態を,ジョブグループ単位で取得します。複数のルートジョブネットが同一のジョブグループの配下にある場合は,実行状態が一括して取得されます。
- false
- 監視対象のルートジョブネットの実行状態を,ルートジョブネット単位で取得します。
- デフォルト
- false
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
(h) <client-menu>Clientのメイン画面の表示方法</client-menu>
Clientのメイン画面(メニュー画面)で,常にすべてのメニューを表示するか,Clientユーザーが操作できる公開ジョブネットのあるメニューだけを表示するかを指定します。
- 指定できる値
- 0
- 常にすべてのメニューを表示します。
- 1
- Clientユーザーが操作できる公開ジョブネットがあるメニューだけを表示します。
- デフォルト
- 1
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- 注意事項
- 設定した内容は,Clientの起動時に反映されます。接続中のClientについては,再起動時に反映されます。
(i) <jobnet-count>
jobnet-countタグ配下の設定項目について説明します。
●<max-direct>[すぐに実行]の最大登録数</max-direct>
Clientの[すぐに実行]に登録できる公開ジョブネットの最大数を指定します。
[すぐに実行]に登録した公開ジョブネット数が設定値に達した場合,Serverは新しく発行された[すぐに実行]の操作要求の受け付けを拒否します。
- 指定できる値
- 1〜1,024
- デフォルト
- 128
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
●<max-reserve>[あとで実行]の最大登録数</max-reserve>
Clientの[あとで実行]に登録できる公開ジョブネットの最大数を指定します。
[あとで実行]に登録した公開ジョブネット数が設定値に達した場合,Serverは新しく発行された[あとで実行]の操作要求の受け付けを拒否します。
- 指定できる値
- 1〜1,024
- デフォルト
- 256
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
●<max-watch>業務監視の最大登録数</max-watch>
業務監視を許可できる公開ジョブネットの最大数を指定します。
設定値をすでに業務監視を許可している公開ジョブネット数よりも小さな値に変更してもエラーにはなりませんが,新規に業務監視を許可できなくなります。
- 指定できる値
- 1〜1,024
- デフォルト
- 128
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- 注意事項
- 設定した内容は,DefinerおよびClientの起動時に反映されます。接続中のDefinerおよびClientについては,再起動時に反映されます。
●<max-layer>業務グループの階層の深さ</max-layer>
業務グループの階層の深さを指定します。
設定値をすでに定義している階層の深さよりも小さな値に変更してもエラーにはなりませんが,設定値より深い階層は定義できなくなります。
- 指定できる値
- 1〜15
- デフォルト
- 5
- jpujoloadcfgコマンドでの反映可否
- 反映できる
- 注意事項
- 設定した内容は,DefinerおよびClientの起動時に反映されます。接続中のDefinerおよびClientについては,再起動時に反映されます。
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