JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1
形式
jpoagoec
{-a マネージャーホスト名|-d マネージャーホスト名
|-r|-p}
[-h ホスト名]
機能
イベントジョブを使用している場合に,マネージャーホスト名の変更に伴って,イベント・アクションエージェントプロセスが記憶する要求元マネージャーホスト名を変更します。
イベントジョブの運用に際しては,エージェントはイベントジョブの要求元マネージャーホスト名を記憶しておき,エージェントとマネージャー間で通信してイベントジョブの整合を図っています。そのため,マネージャーホスト名が変更されると,コマンドを実行したエージェントホストまたはマネージャーホストのJP1/AJS3が記憶している,JP1/AJS3イベント受信監視の要求元マネージャーホスト名も変更する必要があります(jpoagoecコマンドを使って現在記憶しているマネージャーホスト名を表示して確認し,不要なホスト名を削除し,必要なホスト名を追加する必要があります)。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-a マネージャーホスト名
追加するマネージャーホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
-d マネージャーホスト名
削除するマネージャーホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
-r
すべてのマネージャーホスト名を削除します。
-p
記憶されているマネージャーホスト名の一覧を,標準出力ファイルに出力します。
-h ホスト名
保守(マネージャーホスト名を追加・削除・表示)するJP1/AJS3 - Managerの論理ホスト名,またはJP1/AJS3 - Agentの論理ホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜196(単位:バイト)です。
省略した場合,物理ホストに対する操作と仮定されます。
注意事項
- このコマンドは必ずJP1/AJS3を停止してから実行してください。
- このコマンドは,エージェントホストで実行中のイベントジョブがすべて終了してから実行してください。エージェントホストで実行中のイベントジョブの有無を確認するには,ajsshowコマンドを使用してください。ajsshowコマンドの詳細については,「2. コマンド ajsshow」を参照してください。
- このコマンドには,-a,-d,-r,-pのどれかのオプションを必ず指定してください。
戻り値
0 正常終了。 0以外の値 異常終了。
使用例
マネージャーホスト名を「ManagerHostB」から「ManagerHostC」に変更する例を示します。変更作業の流れは次のとおりです。
- マネージャーホスト名を確認する。
現在,イベント・アクションエージェント機能が記憶しているマネージャーホスト名を確認します。
- 実行するコマンド
- jpoagoec -p
- 表示例
- ManagerHostA
- ManagerHostB
- マネージャーホスト名を削除する。
変更前のマネージャーホスト名を削除します。
- 実行するコマンド
- jpoagoec -d ManagerHostB
- 変更後のマネージャーホスト名を追加する。
- 実行するコマンド
- jpoagoec -a ManagerHostC
- マネージャーホスト名が追加されたことを確認する。
- 実行するコマンド
- jpoagoec -p
- 表示例
- ManagerHostA
- ManagerHostC
- エージェントホストをコールドスタートする。
- Windowsの場合
- [スタート]メニューから[プログラム]−[管理ツール]−[サービス]を実行する。
- 表示される[サービス]ウィンドウで,起動させたいJP1/AJS3のサービス名を選択したあと,[操作]−[プロパティ]を実行する。
- 表示される[サービス名のプロパティ]ダイアログボックスの[全般]タブで,[開始パラメータ]にスタートモードとして「-cold」を指定する。
- その後,[開始]をクリックする。
- UNIXの場合
- 「jajs_spmd -cold」コマンドを実行する。
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