JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1
形式
- JP1/AJS3 - Managerの場合
jajs_spmd_status [-h 論理ホスト名] [-s|-a] [-t 時間]
- JP1/AJS3 - Agentの場合
jajs_spmd_status [-h 論理ホスト名] [-t 時間]
機能
jajs_spmdに対し,jajs_spmdの子プロセスまたはサービスの状態を確認します。
jajs_spmdの子プロセスまたはサービスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録B プロセス一覧」を参照してください。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- JP1/AJS3 - Managerインストール先フォルダ\bin\
- JP1/AJS3 - Agentインストール先フォルダ\bin\
- UNIXの場合
- /opt/jp1ajs2/bin/
引数
-h 論理ホスト名
クラスタで運用している場合に,状態を確認したい論理ホスト名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
省略した場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに指定した論理ホスト名が仮定されます。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,物理ホスト名(hostnameコマンドで求められるホスト名)が仮定されます。
-s|-a
JP1/AJS3 - Managerの場合に表示する状態を指定します。
- -s
各コンポーネントサービスのプロセス状態だけを表示する場合に指定します。
- -a
各コンポーネントサービスのプロセス状態および各コンポーネントサービス配下のプロセス状態すべてを表示する場合に指定します。
-t 時間
JP1/AJS3の状態を確認する際のタイムアウト時間を指定します。確認対象プロセスごとのタイムアウト時間であり,コマンド全体のタイムアウト時間ではありません。
指定できる値は,0〜32,767(単位:秒)です。
省略した場合,60秒が仮定されます。また,0を指定した場合も,60秒が指定されたと仮定されます。
なお,指定した時間内にjajs_spmd_statusコマンドによる確認が終了しない場合,jajs_spmd_statusコマンドの実行に失敗したと見なされます。
注意事項
- JP1/Power Monitorとの連携運用中で,かつ,JP1/Power Monitorからシステム終了処理を実行している間は,このコマンドを実行しないでください。
- 同一論理ホスト上では,次のコマンドと同時に実行できません。
ajsprofalterコマンド
ajsstartコマンド
ajsstopコマンド
jajs_hstdコマンド
jajs_hstd_stopコマンド
jajs_spmdコマンド
jajs_spmd_statusコマンド
jajs_spmd_stopコマンド
jajs_startコマンド(UNIX限定)
jajs_start.clusterコマンド(UNIX限定)
jajs_stopコマンド(UNIX限定)
jajs_stop.clusterコマンド(UNIX限定)
- Windowsの場合,ショートファイル名では実行できません。
戻り値
0 次のどれか。
- すべてのプロセスが起動している
- jajs_spmd_stopコマンドの-nオプションやajsstopコマンドなどによって一部のプロセスが停止している
- 停止処理中(異常終了したプロセスがない)
1 次のどれか。
- プロセス管理との通信などでエラーが発生した
- クラスタで運用している場合に,共有ディレクトリがマウントされていない
- 実行する権限がない
4 次のどれか。
- 一部のプロセスが起動している(異常終了したプロセスがある)
- 起動処理中
- 停止処理中(異常終了したプロセスがある)
8 すべてのプロセスが終了している。 12 次のどれか。
- jajs_spmd_statusコマンドの処理でエラーが発生し,プロセスの状態を取得できなかった
- JP1/AJS3の状態取得の要求がタイムアウトした
jajs_spmd_statusコマンドが状態取得に失敗しています。一時的なエラーの可能性があるので,次の例に示す方法で対処してください。
- 時間を空けてjajs_spmd_statusコマンドを再実行する
- jajs_spmd_statusコマンドを複数回実行しても回復しない場合は異常と判断する
使用例
論理ホスト(lhost)のJP1/AJS3の各コンポーネントサービスのプロセス状態および各コンポーネントサービス配下のプロセス状態を確認します。
jajs_spmd_status -h lhost -a
出力例1
JP1/AJS3 - Managerで,-aオプションを指定した場合の出力例を次に示します。
出力例2
JP1/AJS3 - Managerで,-sオプションを指定した場合の出力例を次に示します。
出力例3
JP1/AJS3 - Agentの出力例を次に示します。
出力内容を次に示します。
- プロセス名称
- プロセス名が出力されます。
- なお,databaseは組み込みDBのサービス,ajsembdbは組み込みDBのプロセスを示します。このため,databaseはWindowsの場合だけ表示されます。また,databaseおよびajsembdbは組み込みDBのサービス,コマンドで管理されるため,プロセスIDは「-(ハイフン)」で表示されます。
- プロセスID
- プロセスIDが出力されます。
- 属性
- 組み込みDBを識別するセットアップ識別子,またはスケジューラーサービス名が出力されます。
Copyright (C) 2009, 2014, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2009, 2014, Hitachi Solutions, Ltd.