JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1
形式
ajslogprint
[-b 出力開始日]
[-e 出力終了日]
[-k ログ種別]
[-F サービス名]
[-u ユニット名]
[-m メッセージID]
スケジューラーログファイル名
機能
スケジューラーログから,指定した条件に合うログレコードを抽出し,出力します。
実行権限
なし
引数
-b 出力開始日
ログレコードを出力する範囲(期間)の開始日を指定します。
指定する形式は,[YYYY/]MM/DDです。
- YYYY
指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。省略した場合は,コマンドを実行した年が仮定されます。
- MM
指定できる値は,1(または01)〜12(単位:月)です。
- DD
指定できる値は,1(または01)〜31(単位:日)です。
このオプションを指定した場合,環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTYEARまたはHOSTLOGOUTPUTYEARに「no」を指定した状態で出力されたログレコード(年の情報を含まないログレコード)は,抽出対象になりません。
このオプションを省略した場合は,ログの先頭からが出力範囲になります。
-e 出力終了日
ログレコードを出力する範囲(期間)の終了日を指定します。
指定する形式は,[YYYY/]MM/DDです。
- YYYY
指定できる値は,1994〜2036(単位:西暦年)です。省略した場合は,コマンドを実行した年が仮定されます。
- MM
指定できる値は,1(または01)〜12(単位:月)です。
- DD
指定できる値は,1(または01)〜31(単位:日)です。
このオプションを指定した場合,環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTYEARまたはHOSTLOGOUTPUTYEARに「no」を指定した状態で出力されたログレコード(年の情報を含まないログレコード)は,抽出対象になりません。
このオプションを省略した場合は,ログの最後までが出力範囲になります。
-k ログ種別
ログ種別を指定します。
指定できるログ種別は,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 トラブルシューティング 付録C.1 スケジューラーサービスが出力するログ」を参照してください。
このオプションを省略した場合は,すべてのログ種別が出力対象になります。
-F サービス名
ログレコードを出力する対象のスケジューラーサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
このオプションを省略した場合は,すべてのスケジューラーサービスが出力対象になります。
-u ユニット名
ログレコードを出力する対象のユニット名をフルパスで指定します。
指定できる文字数は,1〜930(単位:バイト)です。
抽出の対象となるのは,指定したユニットだけであり配下のユニットは対象にはなりません。このオプションを指定した場合は,A001〜A003(サービス起動ログ)は検索されません。
このオプションを省略した場合は,すべてのユニットが出力対象になります。
-m メッセージID
ログレコードを出力する対象のメッセージIDを指定します。
指定できる文字数は,1または10(単位:バイト)です。
ログ種別C001〜C512(「C」で始まるメッセージID)で,操作が正常に終了したログだけを出力する場合は0を指定します。
その他の,特定のメッセージを含むログを出力する場合は,メッセージID(KAVSxxxx-Zの形式)を指定します。
このオプションを省略した場合は,すべてのメッセージが出力対象になります。
スケジューラーログファイル名
スケジューラーログファイル名を指定します。
指定できる文字数は,1〜255(単位:バイト)です。
スケジューラーログファイル名には,複数のファイル名を指定できません。
注意事項
- -k,-F,-u,-mオプションを指定すると,指定したオプションに該当する条件をand条件で検索します。
- サービス名,ユニット名,メッセージID,およびスケジューラーログファイル名には,正規表現を指定できません。
- 2面にわたるスケジューラーログファイルからログレコードを抽出する場合は,一つのファイルにマージしてからコマンドを実行してください。
- 不正な形式のログレコードが見つかった場合は,メッセージKAVS0476-Eを出力して次の行から処理を続行します。
戻り値
0 正常終了。 4 結果の報告。
・引数の指定が不正である
・条件に合うログがない
・スケジューラーログファイルの形式に誤りがある
・スケジューラーログファイル名が指定されていない
・スケジューラーログファイル名が長過ぎる12 メモリー不足が発生した。 24 指定したスケジューラーログファイルにアクセスできない。 36 スケジューラーログファイルの読み込み中にエラーが発生した。 120 致命的なエラーが発生した(システムコールでエラー)。
使用例1
2009/10/1から2010/3/31の間で,/net1に対するすべての操作のログレコードを抽出して出力する。
- Windowsの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -u /net1 "C:\Program Files\Hitachi\JP1AJS2\log\schedule\ajs-log1.log"
- UNIXの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -u /net1 /var/opt/jp1ajs2/log/schedule/ajs-log1.log
使用例2
2009/10/1から2010/3/31の間で,ユニットの作成(C304)の操作のログレコードを抽出して出力する。
- Windowsの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -k C304 "C:\Program Files\Hitachi\JP1AJS2\log\schedule\ajs-log1.log"
- UNIXの場合
ajslogprint -b 2009/10/01 -e 2010/03/31 -k C304 /var/opt/jp1ajs2/log/schedule/ajs-log1.log
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