JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス1
形式
ajsalter
[-F サービス名]
[-s {none|EXEC}]
[[-o] -c {CHANGE|COPY}]
機能
スケジューラーサービスの運用環境を一時的に変更します。
実行権限
Windowsの場合:Administrators権限
UNIXの場合:スーパーユーザー権限
引数
-F サービス名
処理対象とする,スケジューラーサービスのサービス名を指定します。
指定できる文字数は,1〜30(単位:バイト)です。
省略した場合,デフォルトスケジューラーサービス名が仮定されます。
-s {none|EXEC}
ジョブネットおよびジョブの実行を抑止するか,または抑止を解除するかを指定します。
ジョブネットおよびジョブの実行中にこのオプションで実行を抑止した場合は,抑止以降,新たなジョブネットおよびジョブは起動されません。
- none
ジョブネットおよびジョブの実行抑止を解除します。
- EXEC
ジョブネットおよびジョブの実行を抑止します。現在実行中のジョブネットおよびジョブの実行が終了したあとは,新たにジョブネットおよびジョブは起動されません。
なお,このオプションを指定すると,環境設定パラメーターSUPPRESSの設定を一時的に変更できます。
-o
ホスト単位のスケジューラーログファイルを交代します。
このオプションの指定の有無と環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTDESTの指定値によって,交代されるスケジューラーログファイルが異なります。交代されるスケジューラーログファイルを次に示します。
AJSLOGOUTPUTDESTの指定値 -oオプション 指定あり 指定なし schedule(デフォルト値) ホスト単位 スケジューラーサービス単位 host ホスト単位 ホスト単位
- (凡例)
- ホスト単位:ホスト単位のスケジューラーログファイル
- スケジューラーサービス単位:スケジューラーサービス単位のスケジューラーログファイル
このオプションは,-cオプションと同時に指定します。
-c {CHANGE|COPY}
スケジューラーログファイルの交代方法を指定します。
- CHANGE
履歴情報を交代用のスケジューラーログファイルに記述します。
- COPY
使用中のスケジューラーログファイルの内容を交代用のスケジューラーログファイルにコピーします。使用中のスケジューラーログファイルのデータを削除したあと,ファイルの先頭から履歴情報を記述します。
なお,スケジューラーログの出力中にログ出力障害が発生し,ログ出力が閉塞していた場合に,このオプションを指定してスケジューラーログファイルを交代すると,ログ出力の閉塞を解除します。
注意事項
- スケジューラーログファイルの交代については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 運用ガイド 8.7 スケジューラーログを交代する」を参照してください。
- -sオプションを指定すると,環境設定パラメーターSUPPRESSの設定を一時的に変更します。そのため,次回スケジューラーサービスが起動したときは,環境設定パラメーターSUPPRESSで指定してある運用環境に戻ります。
戻り値
0 正常終了。 4〜124で4の倍数値 異常終了。
使用例1
ジョブネットの運用環境を一時的に変更します。その際,ジョブの実行を抑止します。
ajsalter -s EXEC
使用例2
スケジューラーサービス「AJSROOT2」を含むホストのホスト単位のスケジューラーログファイルを交代用のスケジューラーログファイルに複写して交代します。
ajsalter -F AJSROOT2 -o -c COPY環境設定パラメーターAJSLOGOUTPUTDESTに「host」が設定されている場合は,-oオプションの指定の有無に関係なく,ホスト単位のスケジューラーログファイルを交代します。
ajsalter -F AJSROOT2 [-o] -c COPY
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