JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド

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10.2 リモートジョブネット

リモートジョブネットとは,自マネージャーホストで定義したジョブネットを転送して別のマネージャーホストで実行させるジョブネットです。リモートジョブネットを使うと,リモートジョブネットの下位にあるジョブネットおよびジョブの実行時のJP1/AJS3 - Managerの負荷を分散できます。

リモートジョブネットは,転送先のマネージャーホストで即時実行登録され,リモートジョブネット配下のユニットに設定されているスケジュール情報は無視されます。

なお,リモートジョブネットの転送先ホスト側では,定義内容の追加や変更はできません。また,転送元ホストでジョブネットの保存世代数を超えた場合は,自動的に削除されます。

リモートジョブネットの定義例を次に示します。

図10-22 リモートジョブネットの定義例

[図データ]

この例のジョブネットを実行した場合の流れを次に示します。

  1. 標準ジョブAを実行する。
  2. 標準ジョブAが正常終了したら,リモートジョブネットAをJP1/AJS3 - Manager(2)のJP1/AJS3 - Managerサービスへ転送する。
    リモートジョブネットAは,転送先のJP1/AJS3 - Managerサービスでルートジョブネットとして即時実行登録されます。
  3. リモートジョブネットの標準ジョブX,標準ジョブY,および標準ジョブZを順に実行する。
  4. 標準ジョブZが終了し,リモートジョブネットAが正常終了したら,標準ジョブBを実行する。

なお,リモートジョブネットを使用しないでジョブネットを構築する場合,ジョブネット内の各ジョブが,実行先エージェントで実行されるようにジョブを作成します。この場合,ジョブネットの[詳細定義]ダイアログボックスで「実行ホスト」に実行先エージェントのホスト名を追加します。「実行ホスト」の指定が省略されている配下のジョブは,上位のジョブネットに指定された実行ホストで実行されます。

また,判定ジョブでファイルの有無を判断している場合は,ファイルの有無をリターンコードで判別できるようなスクリプトまたはバッチファイルを先行ジョブとしてエージェントで実行し,判定ジョブは終了コードで判断するように置き換えてください。

リモートジョブネットを運用する場合,次の注意点があります。これらの点を考慮した上でリモートジョブネットを使用してください。

●注意事項

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