JP1/Integrated Management - Service Support 構築・運用ガイド
JP1/IM - Service Supportには,案件やユーザー・ロールを変更したことをユーザーにメールで通知する機能があります。これをメール通知機能と呼びます。案件を作成したり,ユーザーやロールを削除したりするときに,案件の担当者やプロセスワークボードの管理者にメールを送信できます。
メールを送信する場合は,メールを送信するSMTPサーバやどのタイミングでメールを送信するかをあらかじめメール定義ファイル,または[プロセスワークボード作成]画面または[プロセスワークボード編集]画面で設定しておきます。
JP1/IM - Service Supportでは,次の表に示したタイミングでメールを送信できます。
表2-28 メール送信のタイミング一覧
| 送信情報 | 説明 | 送信対象者 |
|---|---|---|
| 案件作成通知 | プロセスワークボードに案件が作成されたときにメールを送信する。 | 案件担当者 |
| 案件エスカレーション通知 | プロセスワークボードに案件がエスカレーションされたときにメールを送信する。 | 案件担当者 |
| 案件の担当者変更通知 | プロセスワークボードの案件担当者が変更されたときにメールを送信する。 | 変更後の案件担当者 |
| 作業期限前通知 | 案件の作業期限が,あらかじめ指定した日数前まで迫ったときにメールを送信する。 | 案件担当者,およびプロセスワークボード管理者 |
| 滞留案件通知 | 案件の処理状況が,滞留されていると見なされたときにメールを送信する。 | 案件担当者,およびプロセスワークボード管理者 |
| 案件クローズ通知 | プロセスワークボードの案件がクローズされたときにメールを送信する。 | 案件作成者 |
| ユーザー/ロール削除通知 | ユーザーまたはロールが削除されたときにメールを送信する。 | プロセスワークボード管理者 |
どのタイミングでメールを送信するかは,あらかじめメール定義ファイル,または[プロセスワークボード作成]画面または[プロセスワークボード編集]画面で設定しておきます。
メール通知をする際には,ユーザーがあらかじめ設定したメールタイトル,メール本文の中に,次の案件情報を含められます。
メールのタイトルや本文,メールの送信元アドレスは,メール定義ファイルで設定できます。
JP1/IM - Service Supportで送信できるメールの例を次の図に示します。
図2-21 メールの送信例(案件作成時)
メールタイトルと本文はユーザーが設定できます。ヘッダーとフッターは,JP1/IM - Service Supportが自動的に作成します。
送信例に示したメールを送る場合は,メール定義ファイルに次のように設定します。
| hptl_jp1_imss_mail_item_create_title =【案件作成通知 %ITEMID%】%TITLE% hptl_jp1_imss_mail_item_create_text = --------\n「%SYSTEM%」システムの「%PROCESS%」プロセスに新規案件を作成しました。\n案件ID:%ITEMID%\nタイトル:%TITLE%\n優先度:%PRIORITY%\nステータス:%STATUS%\n担当者:%CHARGE%\n作業期限:%PERIOD%\n\nこのメールのアドレスには返信できません。\nこちらのアドレスまでお問い合わせください。\njp1-ss@hitachi.com |
メール定義ファイルの設定手順については,「7.11 定義ファイルによる環境設定」を参照してください。
また,[プロセスワークボード作成]画面,および[プロセスワークボード編集]画面でのメール通知の設定手順については,「7.4 プロセスワークボードの作成」を参照してください。
メールで通知する内容によっては,使用できる文字列が異なります。詳細については,「11. 定義ファイル」の「メール定義ファイル(jp1imss_mail_setting.conf)」を参照してください。
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