JP1/Performance Management - Agent Option for Platform(UNIX(R)用)
ディスク占有量は,パフォーマンスデータを収集するレコード数によって変化します。
PFM - Agent for Platformのディスク占有量の見積もりについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) システム全体のディスク占有量
- (2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量
- (3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量
(1) システム全体のディスク占有量
表A-4 システム全体のディスク占有量
PFM - Agent for Platformの状態ディスク占有量(単位:メガバイト) HP-UX Solaris AIX Linux (x86),Linux (x64) Linux (IPF) インストール時※ 22 17 40 12 18 初期状態での運用 157 152 175 147 153 初期状態以外での運用 107+W 102+W 125+W 97+W 103+W
- (凡例)
- W:Storeデータベースで使用するディスク占有量
- 注※
- インストール中には,2倍のディスク容量が必要です。
Storeデータベースで使用するディスク占有量は,PIレコードタイプのレコードのディスク占有量,PDレコードタイプのレコードのディスク占有量およびPLレコードタイプのレコードのディスク占有量の合計で計算されます。
レコードタイプごとのディスク占有量の計算式については,次で説明します。
(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量
Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量について説明します。
(a) 見積もり式
Storeデータベースでは,各レコードは,レコードタイプごとに一つのファイルに格納されます。Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量について,レコードタイプごとに次の表に示します。
表A-5 レコードタイプごとのStoreデータベースのディスク占有量
レコードタイプ ディスク占有量の見積もり式(単位:バイト) PIレコードタイプ (X1+.....+Xa+3,500*a) PDレコードタイプ (Y1+.....+Yb+700*b) PLレコードタイプ (Z1+.....+Zc+700*c)
- (凡例)
- X:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
- Xの算出式を次に示します。
- X={e*f+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}※1}*g*1.5
- Y:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
- Yの算出式を次に示します。
- Y={e*h+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}※1*(h/f)※2}*1.5
- Z:PLレコードタイプのレコードで履歴データを収集する各レコードのディスク占有量
- Zの算出式を次に示します。
- Z={e*h+(d+1,900)*{(e*f)/(65,250-d)+1}※1*(h/f)※2}*1.5
- a:PIレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
- 例えばPI_CPUPとPI_DEVDを保存する設定にした場合は2となります。
- b:PDレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
- 例えばPD_FSLとPD_FSRを保存する設定にした場合は2となります。
- c:PLレコードタイプのレコードで履歴データを収集するレコード数
- d:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ※3
- e:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ※3
- f:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1。複数インスタンスの場合は表A-6参照)※4
- g:PIレコードタイプの履歴データを収集する各レコードの保存レコード数(インスタンス数は考慮しません)※5
- h:PDレコードタイプおよびPLレコードタイプの履歴データを収集する各レコードの保存レコード数※6
- 注※1
- {(e*f)/(65,250-d)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
- 注※2
- (h/f)の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
- 注※3
- 各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「6. レコード」を参照してください。
- 注※4
- 各レコードのインスタンス数は,次の表に示す方法で見積もることができます。
表A-6 各レコードのインスタンス数
レコード名 確認方法 説明 Application Summary(PD_APP) PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Application monitoring setting]ツリーを確認する。 Application monitoring settingに登録されているアプリケーション数。 Application Summary Extension(PD_APP2) PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーを確認する。 Advanced application monitoringのApplication monitoring settingに登録されているアプリケーション数。ただし,MonitoringXX FieldがNone以外でかつMonitoringXX Conditionを指定している組み合わせがない場合,そのアプリケーションは対象外。 Application Process Detail(PD_APPD) PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーの下位に生成されたアプリケーション名のツリーを確認する。 各アプリケーションに登録されているMonitoringXX Conditionの総数。ただし,MonitoringXX FieldがNoneの場合は対象外。 CPU - Per Processor Detail(PI_CPUP) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
sar -u -M interval count
- Solarisの場合
psrinfo
- AIXの場合
sar -w -P ALL interval count
- Linuxの場合
top -c
このコマンドによって返されるCPUの数。 Device Detail(PI_DEVD) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
ioscan -fnC disk
- Solarisの場合
kstat | grep class
(実行結果のclass:diskおよびclass:tapeの数を確認する)
- AIXの場合
iostat -d interval count
- Linuxの場合
iostat -d
HP-UX,Solaris,AIXの場合は,このコマンドによって返されるディスクデバイスの数。
Linuxの場合は,このコマンドによって返されるパーティションを除くディスクデバイスの数。Device Summary(PI_DEVS) − 単数インスタンスレコードのため「1」。 File System Detail - Local(PD_FSL) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
df
- Solarisの場合
df
- AIXの場合
df
- Linuxの場合
df
このコマンドによって返されるホスト名を伴わないファイルシステムの数(bindオプションを使用してmountを行った場合は,dfコマンドとPFM - Agent for Platformのインスタンス数に差異が起こる)。 File System Detail - Remote(PD_FSR) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
df
- Solarisの場合
df
- AIXの場合
df
- Linuxの場合
df
このコマンドによって返されるホスト名を伴うファイルシステムの数。 Logged Messages(PL_MESS) − Messages Fileプロパティまたはイベントファイルに指定したファイルに書き込まれる行の数。
ただし,Linuxの場合は,サポート対象外のため使用できない。Network Interface Detail(PI_NIND) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
lanscan
- Solarisの場合
netstat -in
- AIXの場合
ifconfig -a
- Linuxの場合
netstat -ni
HP-UXの場合は,このコマンドによって返される物理インターフェースの数+1。
Solaris,AIX,Linuxの場合は,このコマンドによって返される物理インターフェースの数。Network Interface Summary(PI_NINS) − 単数インスタンスレコードのため「1」。 Process Detail(PD) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
ps -ef
- Solarisの場合
ps -ef
- AIXの場合
ps -A
- Linuxの場合
ps -ef
このコマンドによって返されるプロセスの数。 Process Detail Interval(PD_PDI) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
ps -ef
- Solarisの場合
ps -ef
- AIXの場合
ps -A
- Linuxの場合
ps -ef
このコマンドによって返されるプロセスの数。 Application Process Overview(PD_APS) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
ps -ef
- Solarisの場合
ps -ef
- AIXの場合
ps -A
- Linuxの場合
ps -ef
このコマンドによって返されるプロセスの数。 Application Process Interval(PD_APSI) PFM - Web Consoleの[サービス階層]画面でホスト名<UNIX>(Agent Collectorサービス)を選択し,[Advanced application monitoring]−[Application monitoring setting]ツリーの下位に生成されたアプリケーション名のツリーを確認する。 各アプリケーションに登録されているMonitoringXX Conditionに一致したプロセス数またはサービス数の総数(PD_APPDレコードのMonitoring Countの総数)。 Process Summary(PD_PDS) − 単数インスタンスレコードのため「1」。 Program Summary(PD_PGM) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
ps -e
- Solarisの場合
ps -e
- AIXの場合
ps -A
- Linuxの場合
ps -e
このコマンドによって表示されるすべての異なったCMDの数。 System Summary Overview(PI) − 単数インスタンスレコードのため「1」。 Terminal Summary(PD_TERM) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
ps -e
- Solarisの場合
ps -e
- AIXの場合
ps -Af
- Linuxの場合
ps -e
このコマンドによって表示されるすべての異なったTTYの数。 User Data Detail(PD_UPD) − jpcuserコマンドによって変換されたユーザー作成データの数。 User Data Detail - Extended(PD_UPDB) − jpcuserコマンドによって変換されたユーザー作成データの数。 User Data Interval(PI_UPI) − jpcuserコマンドによって変換されたユーザー作成データの数。 User Data Interval - Extended(PI_UPIB) − jpcuserコマンドによって変換されたユーザー作成データの数。 User Summary(PD_USER) 次のコマンドを実行して確認する。
- HP-UXの場合
ps -ef
- Solarisの場合
ps -ef
- AIXの場合
ps -ef
- Linuxの場合
ps -ef
このコマンドによって表示されるすべての異なったRUIDの数。 Workgroup Summary(PI_WGRP) − ワークグループファイルに指定したワークグループ数+1。
- (凡例)
- −:該当しない。
- 注※5
- PIレコードタイプのレコードの場合,収集したデータがある一定の区分(時,日,週,月,および年単位)に自動的に要約されるので,分,時,日,週,月,および年の部分の保存レコード数を考慮して計算する必要があります。デフォルトの保存期間と保存レコード数を次の表に示します。
表A-7 デフォルトの保存期間と保存レコード数
データの種類 保存期間 保存レコード数※6
(収集間隔が1分の場合)分単位 1日 1,440 時単位 7日 168 日単位 1年 366 週単位 1年 52 月単位 1年 12 年単位 制限なし (収集年数)*1
- 注※6
- 保存レコード数については,「付録F.1 Agent Storeサービスのプロパティ一覧」を参照してください。
- Storeデータベース(Storeバージョン1.0)の場合の見積もり例について説明します。
- 見積もり例1
- OSがHP-UXで,PIレコードタイプのCPU - Per Processor Detail(PI_CPUP)について,PI_CPUP以外のPIレコードタイプを保存設定していない場合。
- 表A-5に示した変数a〜gが次の値とします。
a=1 d=681 e=376 f=2 g=2,039
- (fの求め方)
- sar -u -M interval countコマンドを実行して確認します。確認の結果が2のとき(表A-6参照)。
f=2
- (gの求め方)
- PI_CPUPの収集間隔を1分,収集年数を1年として,保存期間の設定が表A-6の注※5のとおりである場合。
1,440+168+366+52+12+1=2,039レコード g=2,039
- Xの算出式
X={e*f+(d+1,900)*{e*f/(65,250-d)+1}}*g*1.5 X={376*2+(681+1,900)*{376*2/(65,250-681)+1}}*2,039*1.5 ={752+(2,581)*{752/64,569+1}}*3,058.5 ={752+2,581*1}*3,058.5 =3,333*3,058.5 =10,285,917(バイト) ≒9.8(メガバイト)
- 見積もり例2
- OSがHP-UXで,PDレコードタイプのFile System Detail - Local(PD_FSL)について,PD_FSL以外のPDレコードタイプを保存設定していない場合。
- 表A-5に示した変数b〜hが次の値とします。
b=1 d=681 e=1,216 f=3 h=2,232
- (fの求め方)
- dfコマンドを実行します。確認結果が3の場合(表A-6参照)。
f=3
- (hの求め方)
- 保存期間の設定のデフォルトは10,000レコードです。
- 収集間隔を3,600秒にして1か月分のデータを保存したい場合。
h=24レコード(1日分)*31(1か月)*3(fの値)=2,232レコード h=2,232レコード
- Yの算出式
Y={e*h+(d+1,900)*{e*f/(65,250-d)+1}*(h/f)}*1.5 Y={1,216*2,232+(681+1,900)} *{1,216*3/(65,250-681)+1*(2,232/3)}*1.5 ={1,216*2,232+2,581*{3,648/64,569+1}*744}*1.5 ={2,714,112+2,581*1*744}*1.5 ={2,714,112+1,920,264}*1.5 =4,634,376*1.5 =6,951,564(バイト) ≒7(メガバイト)
(3) Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量
Storeデータベース(Storeバージョン2.0)のディスク占有量について説明します。
(a) 見積もり式
ディスク占有量,ファイル数,およびディレクトリ数の見積もりについて説明します。
●ディスク占有量
Storeデータベースのディスク占有量は,レコードタイプごとのディスク占有量の総和となります。PIレコードタイプについては,さらに要約区分ごとのディスク占有量の総和となります。
- 注意
- パフォーマンスデータがStoreデータベースに格納される際,幾つかのフィールドが追加されます。追加されるフィールドは,ディスク占有量に含まれるため,新たに容量を見積もる必要はありません。各レコードに共通して追加されるフィールドはStoreバージョン1.0と同じです。詳細については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」を参照してください。
- レコードタイプごとのディスク占有量Xの見積もり式(単位:バイト)
X={(e+2)*f+(d+60)*{((e+2)*f)/(65,250-d)+1}※1}*a/b*(c+1)*1.1- a:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-8を参照してください。
- b:レコードタイプ,要約区分ごとに値が異なります。表A-8を参照してください。※2
- c:履歴データの保存期間設定値。※3レコードタイプ,要約区分ごとに指定する単位が異なります。単位については表A-8を参照してください。
- d:履歴データを収集する各レコードの固定部のサイズ。※4
- e:履歴データを収集する各レコードの可変部のサイズ。※4
- f:履歴データを収集する各レコードのインスタンス数(単数インスタンスレコードの場合は1)。※5インスタンス数が2以上の場合,4の倍数に丸め込みます。例えばインスタンス数が2の場合は,f=4となります。インスタンス数が13の場合は,f=16となります。インスタンス数が1の場合は,f=1となります。
表A-8 a,b,およびcに設定する値
レコードタイプ 要約区分 a b c PI 分 1,440 1+(g-1)/60※2 保存期間(単位:日) 時 24 1+(g-1)/3,600※2 保存期間(単位:日) 日 7 1+(g-1)/86,400※2 保存期間(単位:週) 週 1 1+(g-1)/604,800※2 保存期間(単位:週) 月 1 1+(g-1)/2,592,000※2 保存期間(単位:月) 年 1 1+(g-1)/31,622,400※2 保存期間(単位:年) PD − 1,440 g/60 保存期間(単位:日) PL − 1,440 g/60 保存期間(単位:日)
- (凡例)
- g:履歴データの収集インターバル設定値(単位:秒)
- −:該当しない。
- 注※1
- {((e+2)*f)/(65,250-d)+1}の計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
- 注※2
- PIレコードタイプのbの計算結果は,小数点以下を切り捨ててください。
- 注※3
- Storeバージョン2.0の場合のデフォルトの保存期間を表A-9,表A-10,表A-11に示します。
- 注※4
- 各レコードの固定部・可変部のサイズについては,「6. レコード」のレコードサイズを参照してください。
- 注※5
- レコードごとのインスタンス数については,「(2) Storeデータベース(Storeバージョン1.0)のディスク占有量」を参照してください。
表A-9 PIレコードタイプの保存期間(デフォルト値)
データの種類 保存期間 分単位 1日 時単位 7日 日単位 54週 週単位 54週 月単位 12か月 年単位 制限なし 表A-10 PDレコードタイプの保存期間(デフォルト値)
レコード名 保存期間(単位:日) PD 2 PD_FSL 31 PD_FSR 31 PD_IPCS 366 PD_MSQD 366 PD_PDI 2 PD_APS 0 PD_APSI 10 PD_PDS 2 PD_PGM 2 PD_SEMD 366 PD_SHMD 366 PD_TERM 2 PD_UFSQ 366 PD_UFSS 366 PD_UPD 10 PD_UPDB 10 PD_USER 10 PD_APP 10 PD_APP2 10 PD_APPD 10 表A-11 PLレコードの保存期間(デフォルト値)
レコード名 保存期間(単位:日) PL_MESS 10 ●ファイル数
Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。
N=20+2*( (A11+A12+...+A1m+m)+ (A21+A22+...+A2m+m)+ (A31+A32+...+A3m+m)+ (A41+A42+...+A4m+m)+ (A51+A52+...+A5m+m)+ (11*m)+ (B1+B2+...+Bn+n)+ (C1+C2+...+Co+o) )m:PIレコードタイプで収集しているレコードの数
n:PDレコードタイプで収集しているレコードの数
o:PLレコードタイプの収集しているレコードの数
A11〜A1m:PIレコードタイプのレコードごとの分レコードの保存期間設定値(単位:日)
A21〜A2m:PIレコードタイプのレコードごとの時レコードの保存期間設定値(単位:日)
A31〜A3m:PIレコードタイプのレコードごとの日レコードの保存期間設定値(単位:週)
A41〜A4m:PIレコードタイプのレコードごとの週レコードの保存期間設定値(単位:週)
A51〜A5m:PIレコードタイプのレコードごとの月レコードの保存期間設定値(単位:月)
B1〜Bn:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)
C1〜Co:PLレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値(単位:日)
●ディレクトリ数
Storeデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。
N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax)+(Cmax))A1max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「分」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)
A2max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「時」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:日)
A3max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「日」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)
A4max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「週」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:週)
A5max:PIレコードタイプで収集しているレコードの要約区分が「月」のデータの保存期間設定値の最大値(単位:月)
Bmax:PDレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)
Cmax:PLレコードタイプのレコードごとの保存期間設定値の最大値(単位:日)
●Storeサービスがオープンするファイル数
Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。
N=20+2*(6*l+m+n)l:PIレコードタイプで収集しているレコードの数
m:PDレコードタイプで収集しているレコードの数
n:PLレコードタイプの収集しているレコードの数
(b) 見積もり例
PFM - Agent for PlatformのStoreデータベース(Storeバージョン2.0)の見積もり例について説明します。
●ディスク占有量
PI_DEVDレコードとPD_PDIレコードを収集する設定にした場合を例に挙げて説明します。
PI_DEVDレコードの見積もりについて説明します。「(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。
d=681(バイト) e=405(バイト) f=4 g=60(秒)次に,分レコード,時レコードなどそれぞれの計算を行います。
- 分レコード
- 変数を次の値とします。
a=1,440 b=1+(60-1)/60 =1.98... =1(小数点以下切り捨て) c=3(日)- 見積もり式を次に示します。
X(分)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}} *1,440/1*(3+1)*1.1 ={1,628+741*1}*6,336 =2,369*6,336 =15,009,984(バイト)=約15(メガバイト)
- 時レコード
- 変数を次の値とします。
a=24 b=1+(60-1)/3,600 =1.01... =1(小数点以下切り捨て) c=3(日)- 見積もり式を次に示します。
X(時)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}} *24/1*(3+1)*1.1 ={1,628+741*1}*105.6 =2,369*105.6 =250,166.4(バイト)=約0.3(メガバイト)
- 日レコード
- 変数を次の値とします。
a=7 b=1+(60-1)/86,400 =1.00... =1(小数点以下切り捨て) c=1(週)- 見積もり式を次に示します。
X(日)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}} *7/1*(1+1)*1.1 ={1,628+741*1}*15.4 =2,369*15.4 =36,482.6(バイト)=約0.04(メガバイト)
- 週レコード
- 変数を次の値とします。
a=1 b=1+(60-1)/604,800 =1.00... =1(小数点以下切り捨て) c=1(週)- 見積もり式を次に示します。
X(週)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}} *1/1*(1+1)*1.1 ={1,628+741*1}*2.2 =2,369*2.2 =5,211.8(バイト)=約0.005(メガバイト)
- 月レコード
- 変数を次の値とします。
a=1 b=1+(60-1)/2,592,000 =1.00... =1(小数点以下切り捨て) c=1(月)- 見積もり式を次に示します。
X(月)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}} *1/1*(1+1)*1.1 ={1,628+741*1}*2.2 =2,369*2.2 =5,211.8(バイト)=約0.005(メガバイト)
- 年レコード
- 変数を次の値とします。
a=1 b=1+(60-1)/31,622,400 =1.00... =1(小数点以下切り捨て) c=10(固定)- 見積もり式を次に示します。
X(年)={(405+2)*4+(681+60)*{((405+2)*4)/(65,250-681)+1}} *1/1*(10+1)*1.1 ={1,628+741*1}*12.1 =2,369*12.1 =28,664.9(バイト)=約0.03(メガバイト)以上から,PI_DEVDレコードの見積もりは次のようになります。
X(合計)=X(分)+X(時)+X(日)+X(週)+X(月)+X(年) =15.38(メガバイト) =約15(メガバイト)次にPD_PDIレコードの見積もりについて説明します。
変数を次の値とします。
a=1,400 b=60/60=1 c=10(日) d=681(バイト) e=966(バイト) f=12 g=60(秒)見積もり式を次に示します。
X={(966+2)*12+(681+60)*{((966+2)*12)/(65,250-681)+1}} *1,440/1*(10+1)*1.1 ={11,616+741*1}}*17,424 =12,357*17,424 =215,308,368(バイト)=約215(メガバイト)したがって,必要なディスク占有量はPI_DEVD+PD_PDI=230メガバイトとなります。
●ファイル数
PI,PI_DEVD,PD,およびPD_PDIレコードを収集する場合を例に挙げて説明します。「(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。
m=2 n=2 o=なし A11〜A1m=3(日) A21〜A2m=3(日) A31〜A3m=1(週) A41〜A4m=1(週) A51〜A5m=1(月) B1〜Bn=10(日) C1〜Co=不要Storeデータベースで作成されるファイル数Nの見積もり式を次に示します。
N=20+2*( (A11+A12+...+A1m+m)+ (A21+A22+...+A2m+m)+ (A31+A32+...+A3m+m)+ (A41+A42+...+A4m+m)+ (A51+A52+...+A5m+m)+ (11*m)+ (B1+B2+...+Bn+n)+ (C1+C2+...+Co+o) ) =20+2*{ [3(PI分)+3(PI_DEVD分)+2]+ [3(PI分)+3(PI_DEVD分)+2]+ [1(PI分)+1(PI_DEVD分)+2]+ [1(PI分)+1(PI_DEVD分)+2]+ [1(PI分)+1(PI_DEVD分)+2]+ [11*2]+ [10(PD分)+10(PD_PDI分)+2] } =20+2*{8+8+4+4+4+22+22} =164●ディレクトリ数
PI,PI_DEVD,PD,およびPD_PDIレコードを収集する場合を例に挙げて説明します。
「(a) 見積もり式」のディレクトリ数の見積もり式で示した変数が次の値とします。
A1max=3(日)(考え方:PIが2日,PI_DEVDが3日の場合は3日となります) A2max=3(日) A3max=1(週) A4max=1(週) A5max=1(月) Bmax=10(日)(考え方:PD_PDIが8日,PDが10日の場合は10日となります) Cmax=なしStoreデータベースで作成されるディレクトリ数Nの見積もり式を次に示します。
N=25+2*((A1max)+(A2max)+(A3max)+(A4max)+(A5max)+11+(Bmax)+(Cmax)) =25+2*(3+3+1+1+1+11+10+0)=85●Storeサービスがオープンするファイル数
PI,PI_DEVD,PD,およびPD_PDIレコードを収集する場合を例に挙げて説明します。
「(a) 見積もり式」の見積もり式で示した変数が次の値とします。
l=2 m=2 n=0Storeサービスがオープンするファイル数Nの見積もり式を次に示します。
N=20+2*(6*l+m+n) =20+2*(6*2+2+0)=48
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