JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform
機能
Application Process Overview(PD_APS)レコードには,監視対象ホストのプロセスについて,ある時点での状態を示すパフォーマンスデータが格納されます。このレコードは,複数インスタンスレコードです。
注意事項
- 監視対象ホストへの接続に失敗した場合,情報を収集できません。
- 各プロセスは,収集時に実行しているプログラムを表します。
- このレコードは,リアルタイムレポートだけで使用できます。履歴レポート表示すると,KAVJS5001-Iのエラーが発生します。
- 取得元の情報にASCIIコードの文字(0x20〜0x7E)以外が含まれる場合,Program Name(PROGRAM_NAME)フィールド,Command Line(COMMAND_LINE)フィールド,Virtual Env ID(VIRTUAL_ENV_ID)フィールドには,「#(0x23)」に変換された値が格納されます。1バイト単位で変換されるため,例えば,マルチバイト文字の「A」(全角)は次のように変換されます。
取得元の情報 変換後の情報 文字コードの種類 バイナリ バイナリ 文字列 Shift-JISコード 8260 2360 #` EUCコード A3C1 2323 ## UTF-8コード EFBCA1 232323 ### - Command Line(COMMAND_LINE)フィールドの値の末尾がスペースの場合があります。アラームの条件式を定義したり,プロセスの稼働・非稼働情報収集を設定したりするときは,末尾がスペースかどうかに注意してください。
- 監視対象ホストのOSがWindowsの場合,Program Name(PROGRAM_NAME)フィールドの値は,Windowsのタスクマネージャーの[プロセス]タブを開いた際に,[イメージ名]列に表示される値に相当します。
- 監視対象ホストのOSがWindowsの場合,Command Line(COMMAND_LINE)フィールドの値の全体が,「"(ダブルクォーテーション)」で囲まれて表示されることがあります。Command Line(COMMAND_LINE)フィールドの値を使ってアラームの条件式を定義するときは,「"(ダブルクォーテーション)」を「*(半角アスタリスク)」に置き換える必要があります。アラームの条件式の定義方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のアラームによる稼働監視について説明している章を確認してください。
- 監視対象ホストのOSがUNIX環境の場合,Program Name(PROGRAM_NAME)フィールドおよびCommand Line(COMMAND_LINE)フィールドの値は,LANG環境変数に「C」を指定した状態で次のpsコマンドを実行した結果,COMMAND列に表示される値に相当します。
Program Name(PROGRAM_NAME)フィールドには一つ目のCOMMAND列,Command Line(COMMAND_LINE)フィールドには二つ目のCOMMAND列が格納されます。なお,OSによって,COMMAND列に表示される値が異なります。
- AIXの場合:ps -A -X -o comm,args
- HP-UXの場合:UNIX95=1 ps -A -o comm,args
- Linuxの場合:ps -e -o comm,args
- Solarisの場合:ps -e -o fname,args
- 監視対象ホストのOSがUNIX環境の場合,Terminal(TERMINAL)フィールドの値は,psコマンドの実行結果で,TTY(TT)列に表示される値に相当します。OSによって表示される値が異なります。
- 監視対象ホストのOSがUNIX環境の場合,Virtual Env ID(VIRTUAL_ENV_ID)フィールドには,監視対象ホストのOSがAIX6.1以降またはSolaris10以降のときだけ値が表示されます。その他のOSのときは何も表示されません。
- 監視対象ホストのOSがUNIX環境の場合,ゾンビプロセスは,Terminal(TERMINAL)フィールドに「n/a」が表示されます。
- 監視対象ホストのOSがAIX V6.1以降のWorkload Partition(WPAR)環境の場合,Virtual Env ID(VIRTUAL_ENV_ID)フィールドには,「Global」または「global」が表示されます。
デフォルト値および変更できる値
項目 デフォルト値 変更可否 Sync Collection With Detail Records,APP2 × Log No × LOGIF 空白 ○
- (凡例)
- ○:変更できます
- ×:変更できません
ODBCキーフィールド
PD_APS_PID
PD_APS_PROGRAM_NAME
ライフタイム
プロセスの実行から終了まで。
レコードサイズ
- 固定部:1,034バイト
- 可変部:4,500バイト
フィールド
PFM-View名
(PFM-Manager名)説明 要約ルール グループ化ルール 形式 デルタ サポート対象外 Record Type(INPUT_RECORD_TYPE) レコード名。常に「APS」。 − COPY char(8) No − Record Time(RECORD_TIME) レコードが作成された時刻。 − COPY time_t No − Interval(INTERVAL) 常に「0」。 − FIXED ulong No − VA DeviceID(VADEVICEID) 監視対象ホストのデバイスID。 − COPY string(256) No − Target Host(TARGET_HOST) 監視対象ホスト名。 − FIXED string(33) No − Polling Time(POLLING_TIME) PFM - RMホスト上での性能情報収集時刻。 − FIXED string(32) No − Target Host Time(TARGET_HOST_TIME) 監視対象ホスト上での性能情報収集時刻。 − FIXED string(32) No − PID(PID) プロセスID。 − COPY ulong No − Program Name(PROGRAM_NAME) プログラム名。 − COPY string(257) No − Parent PID(PARENT_PID) 親プロセスのプロセスID。 − FIXED ulong No − Command Line(COMMAND_LINE) コマンドライン。 − FIXED string(4097) No − Terminal(TERMINAL) 実行された端末名。 − FIXED string(40) No Windows Elapsed Time(ELAPSED_TIME) プロセスが開始してからの経過時間。 − FIXED utime No − State(STATE) プログラムの状態。次の値が設定される。
AIXの場合:
IDLE,ZOMBIE,STOP,RUN,SWAP,NONE
HP-UXの場合:
IDLE,OTHER,RUN,SLEEP,STOP,ZOMBIE,NONE
Solarisの場合:
ONCPU,RUN,SLEEP,STOP,ZOMBIE,NONE
Linuxの場合:
RUN,SLEEP,SWAP,STOP,ZOMBIE,NONE− FIXED string(10) No Windows Virtual Env ID(VIRTUAL_ENV_ID) OSが提供する仮想化システムによって作成される仮想化環境の識別子。 − FIXED string(64) No Windows,AIX 5L V5.3,HP-UX,Linux,Solaris 9(SPARC) Ext1(EXT1)※ 拡張フィールド1。 − AVG double No すべて Ext2(EXT2)※ 拡張フィールド2。 − AVG double No すべて
- (凡例)
- −:監視対象ホストのOSはすべてサポート対象です(または,該当する要約ルールはありません)
- すべて:監視対象ホストのOSのすべてがサポート対象外です
- 注※
- このフィールドは,運用上使用しません。
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