JP1/Performance Management リファレンス
形式
jpctool db backup -id サービスID
[-host ホスト名]
[-lhost 論理ホスト名]
[-d <directory>]
[-partial <startday>,<endday>[,[<dbid>]
[,[<recname>][,[<drawer>]]]]]
[-direct]
[-alone]
機能
jpctool db backupコマンドは,Master Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに格納されているデータのバックアップファイルを作成するコマンドです。
このコマンドを実行すると,デフォルトでは,次のようにバックアップファイルが作成されます。
フルバックアップの場合
- Master Storeサービスのデータベースに格納されたデータをバックアップする場合
- Windows:インストール先フォルダ\mgr\store\backup\世代番号※1\データベースID※2.DB
- UNIX:/opt/jp1pc/mgr/store/backup/世代番号※1/データベースID※2.DB
- Storeバージョン1.0使用時に,Agent Storeサービスのデータベースに格納されたデータをバックアップする場合
- Windows:インストール先フォルダ\xxxx※3\store[\インスタンス名]※4\backup\世代番号※1\データベースID※2.DB
- UNIX:/opt/jp1pc/xxxx※3/store[/インスタンス名]※4/backup/世代番号※1/データベースID※2.DB
- Storeバージョン2.0使用時に,Agent StoreおよびRemote Monitor Storeサービスのデータベースに格納されたデータをバックアップする場合
- Windows:インストール先フォルダ\xxxx※3\store[\インスタンス名]※4\backup\世代番号※1配下に,次のバックアップファイルが作成されます。
・STPI\要約区分\年\月日\世代番号※5\レコード名.DB※6
・STPI\要約区分\年\月日\世代番号※5\レコード名.IDX※6
・STPD\年\月日\世代番号※5\レコード名.DB※6
・STPD\年\月日\世代番号※5\レコード名.IDX※6
・STPL\年\月日\世代番号※5\レコード名.DB※6
・STPL\年\月日\世代番号※5\レコード名.IDX※6
・STAM.DB
・STAM.IDX
・STDC.DB
・STDC.IDX
・STDM.DB
・STDM.IDX
・STPA.DB
・STPA.IDX
・STPH.DB
・STPH.IDX
・STPT.DB
・STPT.IDX
・jpcsto.ini
・STDICT.DAT
・STRULES.DAT
- UNIX:/opt/jp1pc/xxxx※3/store[/インスタンス名]※4/backup/世代番号※1配下に,次のバックアップファイルが作成されます。
・STPI/要約区分/年/月日/世代番号※5/レコード名.DB※6
・STPI/要約区分/年/月日/世代番号※5/レコード名.IDX※6
・STPD/年/月日/世代番号※5/レコード名.DB※6
・STPD/年/月日/世代番号※5/レコード名.IDX※6
・STPL/年/月日/世代番号※5/レコード名.DB※6
・STPL/年/月日/世代番号※5/レコード名.IDX※6
・STAM.DB
・STAM.IDX
・STDC.DB
・STDC.IDX
・STDM.DB
・STDM.IDX
・STPA.DB
・STPA.IDX
・STPH.DB
・STPH.IDX
・STPT.DB
・STPT.IDX
・jpcsto.ini
・STDICT.DAT
・STRULES.DAT
- 注※1
- 世代番号は,「01」から順に割り振られます。世代番号の最大値は,jpcsto.iniファイルのBackup Saveで指定した値です。世代番号のデフォルトの最大値は,「05」です。ただし,バックアップディレクトリを直接指定した場合は,世代番号のディレクトリは作成されません。指定したディレクトリ配下にバックアップデータが書き出されます。
- 注※2
- データベースIDを次に示します。
- PI:Agent StoreおよびRemote Monitor StoreサービスのPIレコードタイプのデータベース
- PD:Agent StoreおよびRemote Monitor StoreサービスのPDレコードタイプのデータベース
- PL:Agent StoreおよびRemote Monitor StoreサービスのPLレコードタイプのデータベース
- PA:Master Storeサービスのデータベース
- 注※3
- 「xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。
- 注※4
- 一つのホスト上で複数のサービスのセットを起動できるアプリケーションプログラムを監視するPFM - AgentまたはPFM - RMの場合,インスタンス名のディレクトリがあります。
- 注※5
- [001]または[002]が割り振られます。
- 注※6
- レコード名は,PI_LOGD,PD_PDI,PL_MESSなどの各Agentのレコード名を示します。
部分バックアップの場合(Storeバージョン2.0だけ)
- Agent StoreおよびRemote Monitor Storeサービスのデータベースに格納されたデータを部分バックアップする場合
収集しているレコードと-partialオプションの指定に従って,バックアップファイルが作成されます。
- Windows:インストール先フォルダ\xxxx※1\store\インスタンス名※2\partial配下に,次のバックアップファイルが作成されます。
・STPI\要約区分\年\月日\世代番号※3\レコード名.DB※4
・STPI\要約区分\年\月日\世代番号※3\レコード名.IDX※4
・STPD\年\月日\世代番号※3\レコード名.DB※4
・STPD\年\月日\世代番号※3\レコード名.IDX※4
・STPL\年\月日\世代番号※3\レコード名.DB※4
・STPL\年\月日\世代番号※3\レコード名.IDX※4
・STAM.DB
・STAM.IDX
・STDC.DB
・STDC.IDX
・STDM.DB
・STDM.IDX
・STPA.DB
・STPA.IDX
・STPH.DB
・STPH.IDX
・STPT.DB
・STPT.IDX
・jpcsto.ini
・STDICT.DAT
・STRULES.DAT
- UNIX:/opt/jp1pc/xxxx※1/store/インスタンス名※2/partial配下に,次のバックアップファイルが作成されます。
・STPI/要約区分/年/月日/世代番号※3/レコード名.DB※4
・STPI/要約区分/年/月日/世代番号※3/レコード名.IDX※4
・STPD/年/月日/世代番号※3/レコード名.DB※4
・STPD/年/月日/世代番号※3/レコード名.IDX※4
・STPL/年/月日/世代番号※3/レコード名.DB※4
・STPL/年/月日/世代番号※3/レコード名.IDX※4
・STAM.DB
・STAM.IDX
・STDC.DB
・STDC.IDX
・STDM.DB
・STDM.IDX
・STPA.DB
・STPA.IDX
・STPH.DB
・STPH.IDX
・STPT.DB
・STPT.IDX
・jpcsto.ini
・STDICT.DAT
・STRULES.DAT
- 注※1
- 「xxxx」は,各PFM - AgentまたはPFM - RMのサービスキーを示します。サービスキーについては,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録の,命名規則について説明している個所を参照してください。
- 注※2
- 一つのホスト上で複数のサービスのセットを起動できるアプリケーションプログラムを監視するPFM - AgentまたはPFM - RMの場合,インスタンス名のディレクトリがあります。
- 注※3
- [001]または[002]が割り振られます。
- 注※4
- レコード名は,PI_LOGD,PD_PDI,PL_MESSなどの各Agentのレコード名を示します。
コマンドを実行できるホスト
- PFM - Manager
- PFM - Agent※1
- PFM - Base※2
- PFM - RM※1
- 注※1
- -aloneオプションまたは-directオプションを指定した場合だけ実行できます。
- 注※2
- -directを指定した場合だけ実行できます。
実行権限
- Windowsの場合
- Administrators権限を持つユーザー
- Backup Operators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
- rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
- /opt/jp1pc/tools/
引数
-id サービスID
Master Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor StoreサービスのサービスID(2文字目が「S」)を指定します。1〜258バイトで指定します。
ワイルドカード文字を使用して,複数のサービスIDを指定することもできます。ただし,-dオプションを指定するときは,ワイルドカード文字は使用できません。複数のサービスIDを指定している場合は,あるサービスがエラーとなっても,残りのサービスに対して処理が続行されます。また,複数のサービスに対してエラーが発生した場合,最後に発生したエラーに対する戻り値が返されます。
-host ホスト名
特定のホストのデータをバックアップする場合にこの引数を使用します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は指定できません。このオプションの指定を省略した場合,ローカルホストが仮定されます。
ワイルドカード文字を使用して,複数のホスト名を指定することもできます。複数のホスト名を指定する場合,ワイルドカード文字「*」は,1文字以上の任意の文字列を,「?」は任意の1文字を示します。ただし,-dオプションを指定するときは,ワイルドカード文字は使用できません。
-aloneオプションと同時に指定できません。
-lhost 論理ホスト名
このコマンドを実行するホストを,物理ホスト環境ではなく論理ホスト環境とする場合にその論理ホスト名を指定します。1〜32バイトの半角英数字で指定します。空白文字は,指定できません。指定を省略した場合,物理ホストが仮定されます。ワイルドカード文字は使用できません。
-d <directory>
バックアップ先のディレクトリを指定します。ローカルディスク上のディレクトリだけを指定してください。ディレクトリは,Storeバージョンが1.0の場合は127バイト以内で,Storeバージョンが2.0の場合は214バイト以内の絶対パスまたは相対パスで指定します。ただし,Storeバージョンが2.0の場合は,相対パス,絶対パスのどちらのときも,214バイト以内で指定してください。相対パスで指定している場合は,絶対パスに変換しても214バイト以内である必要があります。相対パスで指定した場合の基点となるディレクトリは,指定したStoreサービスの環境ディレクトリとなります。
このオプションを使用する場合は,指定するサービスがローカルホストの単一のStoreサービスである必要があります。そのため,「サービスID」と「ホスト名」にワイルドカード文字は指定できません。jpcsto.iniファイルのBackupDirラベルでバックアップディレクトリを指定した場合と異なり,世代番号のディレクトリは作成されません。指定したディレクトリ配下にバックアップデータが書き出されます。
なお,指定したディレクトリにファイルが存在している場合は上書きされます。
-partial <startday>,<endday>[,[<dbid>][,[<recname>][,[<drawer>]]]]
部分バックアップを実行します。ただし,指定したStoreサービスのStoreバージョンが2.0のときだけ実行されます。
<startday>:バックアップデータの開始日を,GMTで現在の日付から何日前かで指定します。
<endday>:バックアップデータの終了日を,GMTで現在の日付から何日前かで指定します。
<dbid>:データベースIDを指定します。省略時は全データベースが対象になります。
<recname>:レコードタイプを指定します。省略時は全レコードタイプが対象になります。
<drawer>:要約区分を指定します。省略時は全要約区分が対象になります。要約区分に指定できる値を次に示します。
指定できる値 説明 Minute 分レコードを指定 Hour 時レコードを指定 Day 日レコードを指定 Week 週レコードを指定 Month 月レコードを指定 Year 年レコードを指定 -partialオプションの指定例を次に示します。
(例1)3日前から1日前の全レコードタイプのレコードを部分バックアップする場合
-partial 3,1,
(例2)3日前から1日前のPDデータベースのPD_PDIレコードを部分バックアップする場合
-partial 3,1,PD,PDI
(例3)3日前から1日前のPIデータベースの月レコードを部分バックアップする場合
-partial 3,1,PI,,Month
-direct
Master Managerサービスを経由しないで,Master Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに対してバックアップ処理を実行します。このオプションを指定した場合,PFM - AgentまたはPFM - RMホスト(PFM - Managerホスト以外)で実行できますが,Name ServerサービスおよびMaster Managerサービスが起動している必要があります。また,コマンドを実行するホストと対象となるStoreサービスとの間で直接通信できる必要があります。
-aloneオプションと同時に指定できません。
-alone
ローカルホスト上のMaster Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに対してバックアップ処理を実行します。別ホスト上のMaster Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータベースに対してはバックアップ処理を実行できません。このオプションを指定した場合,PFM - Managerが動作していなくてもバックアップ処理が実行できます。また,PFM - AgentまたはPFM - RMホスト(PFM - Managerホスト以外)で実行できます。
-hostオプションまたは-directオプションと同時に指定できません。
コマンド実行時に必要なディスク占有量
このコマンドは,実行時に一時ファイルを作成します。コマンド実行に必要なディスク占有量については,マニュアル「JP1/Performance Management 設計・構築ガイド」の付録を参照してください。
不要になったバックアップデータの削除について
バックアップしたデータが不要になった場合に,削除できるディレクトリおよびファイルを次に示します。
なお,ここで説明するのはシステムが管理するStoreデータベースのバックアップディレクトリにバックアップした(-dオプションを指定しないでバックアップした)データの場合です。任意のディレクトリにバックアップした(-dオプションを指定してバックアップした)データの場合は,任意のディレクトリを含めたすべてのデータを削除できます。
フルバックアップの場合
- Master Storeサービスのバックアップデータを削除する場合
- Windows:インストール先フォルダ\mgr\store\backup\世代番号\配下のフォルダおよびファイル
- UNIX:/opt/jp1pc/mgr/store/backup/世代番号/配下のディレクトリおよびファイル
- Storeバージョン1.0使用時に,Agent Storeサービスのバックアップデータを削除する場合
ここでは,デフォルトのバックアップディレクトリを例にして説明しています。jpcconf db defineコマンドでStoreデータベースのバックアップディレクトリを変更している場合は,「backup」ディレクトリまでを変更後のパスに読み替えてください。
- Windows:インストール先フォルダ\サービスキー\store[\インスタンス名]\backup\世代番号\配下のフォルダおよびファイル
- UNIX:/opt/jp1pc/サービスキー/store[/インスタンス名]/backup/世代番号/配下のディレクトリおよびファイル
- Storeバージョン2.0使用時に,Agent StoreおよびRemote Monitor Storeサービスのバックアップデータを削除する場合
ここでは,デフォルトのバックアップディレクトリを例にして説明しています。jpcconf db defineコマンドでStoreデータベースのバックアップディレクトリを変更している場合は,「backup」ディレクトリまでを変更後のパスに読み替えてください。
- Windows:インストール先フォルダ\サービスキー\store[\インスタンス名]\backup\世代番号\配下のフォルダおよびファイル
- UNIX:/opt/jp1pc/サービスキー/store[/インスタンス名]/backup/世代番号/配下のディレクトリおよびファイル
部分バックアップの場合(Storeバージョン2.0だけ)
- Agent StoreおよびRemote Monitor Storeサービスのバックアップデータを削除する場合
ここでは,デフォルトのバックアップディレクトリを例にして説明しています。jpcconf db defineコマンドでStoreデータベースのバックアップディレクトリを変更している場合は,「partial」ディレクトリまでを変更後のパスに読み替えてください。
- Windows:インストール先フォルダ\サービスキー\store[\インスタンス名]\partial\配下のフォルダおよびファイル
- UNIX:/opt/jp1pc/サービスキー/store[/インスタンス名]/partial/配下のディレクトリおよびファイル
注意事項
- 引数は,引数の説明の記載順に指定してください。指定順が異なると,正しく認識されません。
- 次の場合,このコマンドは実行できません。
- Name Serverサービス,Master Managerサービス,指定したいMaster Storeサービス,指定したいAgent Storeサービス,または指定したいRemote Monitor Storeサービスが停止している場合
- 指定したいMaster Storeサービス,指定したいAgent Storeサービス,または指定したいRemote Monitor Storeサービスのデータベースのデータがバックアップ中の場合
- 指定したいMaster Storeサービス,指定したいAgent Storeサービス,または指定したいRemote Monitor Storeサービスのデータベースのデータがエクスポート中の場合
- jpctool db backupコマンドまたはjpctool db dumpコマンドを同時に実行する場合は,-directオプションまたは-aloneオプションを指定して実行してください。オプションを省略した場合これらのコマンドは同時に実行できないので,バックアップ処理またはエクスポート処理を複数回行う場合は,前のコマンド処理が完了するまで,次の処理を実行しないでください。
-directオプションまたは-aloneオプションを省略してjpctool db backupコマンドまたはjpctool db dumpコマンドを実行する場合は,複数ホストからの実行ではなく,単独ホストから実行してください。
- jpctool dbコマンドおよびjpctool serviceコマンドでは,サービスIDまたは-hostオプションにワイルドカード文字を指定できます。複数のエージェントに対してバックアップ処理またはエクスポート処理を同時に実行したい場合は,サービスIDまたは-hostオプションにワイルドカード文字を使用して実行してください。
- (例1)複数のエージェントに対してjpctool db backupコマンドを実行する場合
- PFM - Agent for Platform(Windows)のすべてのエージェントに対してバックアップファイルを作成する場合のコマンド実行例を次に示します。
- jpctool db backup -id "TS*" -host "*"
- (例2)複数のホストに対してjpctool db dumpコマンドを実行する場合
- PFM - Agent for Platform(Windows)のすべてのホストのProcessor Overview(PI_PCSR)レコードに格納されているデータのうち,2006年7月1日午前0時(GMT)から2006年9月30日午前0時(GMT)までのデータをファイル「PI.out」にエクスポートする場合のコマンド実行例を次に示します。
- jpctool db dump -id "TS*" -host "*" -stime 2006/07/01 00:00 -etime 2006/09/30 00:00 -f PI.out -dbid PI -rec PCSR
- バックアップするデータの量が多いと,バックアップに時間が掛かる場合があります。
- バックアップ中のAgent StoreおよびRemote Monitor Storeサービスについての履歴レポートは,PFM - Web Consoleで表示できません。バックアップ完了後,履歴レポートを再表示してください。
- コマンドの実行をCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合,特定の戻り値が返りません。そのため,コマンドをCtrl+Cキーやシグナルで中断した場合は戻り値を無視してください。
- -dオプションでバックアップディレクトリを指定する場合は,異なるサービスキーや異なるインスタンスで同じバックアップディレクトリを使用したり,インポートディレクトリを指定したりしないでください。バックアップデータが破損することがあります。
- PFM - ManagerホストでAgentホストリモート操作制限オプションの設定が有効な環境で,このコマンドをPFM - Agent またはPFM - RMホストで実行する場合,ローカルホストのデータ以外はバックアップできません。-hostオプションでリモートホストを指定して実行すると,エラーになります。
- jpctool db backupコマンドが,以下のコマンドまたは処理中に実行された場合,対象となるMaster Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスが同一であると,jpctool db backupコマンドが失敗する可能性があります。
このような場合は,jpctool db backupをリトライしてください。
- jpctool db backup
- jpctool db dump
- jpctool db clear
- jpctool db import
- jpctool db restore
- Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスのデータ格納処理
- 履歴レポートの表示
戻り値
0 正常終了した。 1 引数の指定に誤りがある。 2 コマンドの実行権限がない。 3 指定されたサービスのうち,一つ以上が起動していない。 5 PFM - Managerがインストールされていない。 7 指定されたサービスIDがAgent Storeサービス,Remote Monitor Storeサービス,またはMaster Storeサービスのものではない。 12 指定されたサービスのうち,一つ以上のサービスが機能をサポートしていない(-partialオプションまたは-dオプション指定時)。 100 Performance Managementの環境が不正である。 101 Name Serverサービス,Master Managerサービス,Master Storeサービス,または操作対象サービスのどれかが起動していない。 102 指定された論理ホスト名はセットアップされていない。 104 指定されたMaster Storeサービス,Agent Storeサービス,またはRemote Monitor Storeサービスは,バックアップ中またはエクスポート中である。 200 メモリーが不足している。 210 ディスク容量が不足している。 211 バックアップファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 220 サービス構成情報ファイルに指定しているホスト名が不正である。 222 通信処理でエラーが発生した。 223 通信処理でタイムアウトが発生した。 255 予期しないエラーが発生した。
使用例1
ホストhost02にあるすべてのデータをバックアップする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool db backup -id ?S* -host host02
使用例2
論理ホスト(ホスト名:jp1-ha1)環境で,ホストagt01にあるすべてのデータをバックアップする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool db backup -id ?S* -host agt01 -lhost jp1-ha1
使用例3
論理環境を構築しているPFM - Agent for Oracle(Windows)のホストlhost02上で-aloneおよび-directコマンド実行例を次に示します。
jpctool db backup -id OS* -lhost lhost02 -alone jpctool db backup -id OS* -lhost lhost02 -direct
使用例4
PFM - AgentまたはPFM - RMが論理ホスト(ホスト名:jp1-ha1)環境で,PFM - Managerが物理ホストにある場合に論理ホストjp1-ha1上のすべてのAgent StoreおよびRemote Monitor Storeサービスのデータをバックアップする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool db backup -id "?S*" -host jp1-ha1
使用例5
PFM - AgentまたはPFM - RMが論理ホスト(ホスト名:jp1-ha1),PFM - Managerが論理ホスト(ホスト名:jp1-ha2)にある場合に論理ホストjp1-ha1上のすべてのAgent StoreおよびRemote Monitor Storeサービスのデータをバックアップする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool db backup -id "?S*" -host jp1-ha1 -lhost jp1-ha2
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