JP1/Performance Management リファレンス
形式
形式1
jpcconf host hostmode -mode {uname|hostname|alias -aliasname エイリアス名} -d バックアップディレクトリ名 [-dbconvert {convert|delete}]形式2
jpcconf host hostmode -display
機能
jpcconf host hostmodeコマンドの形式ごとに機能を説明します。
- 形式1
- 物理ホスト環境の監視ホスト名の取得方法を変更します。なお,このコマンドを実行する場合,定義情報や性能情報などはすべて引き継がれます。
- 形式2
- 監視ホスト名の取得方法および監視ホスト名を表示します。
コマンドを実行できるホスト
- PFM - Manager
- PFM - Agent
- PFM - Base
- PFM - RM
実行権限
- Windowsの場合
- Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
- UNIXの場合
- rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
- /opt/jp1pc/tools/
引数
-mode {uname|hostname|alias}
物理ホスト環境の監視ホスト名の取得方法を指定します。指定するオプションと監視ホスト名の取得方法の対応を次の表に示します。
表2-14 監視ホスト名の取得方法
-modeオプション 説明 uname uname -nコマンドで監視ホスト名を取得します。 hostname hostnameコマンドで監視ホスト名を取得します。 alias 監視ホスト名にエイリアス名を使用します。 -aliasname エイリアス名
エイリアス名を指定します。このオプションは,-modeオプションにaliasを指定した場合に指定できます。1〜32バイトの半角英数字で指定します。"localhost",IPアドレス,および同一装置内の論理ホスト名は指定できません。
-d バックアップディレクトリ名
バックアップ先のディレクトリ名を指定します。存在するディレクトリを指定してください。Agent StoreまたはRM StoreのStoreデータベースの格納先ディレクトリ以下のディレクトリは指定できません。1〜130バイトの半角英数字,半角記号,または半角空白文字で指定します。ただし,次の記号は指定できません。
; , * ? ' " < > |空白文字を含む場合," "で囲んでください。
-dbconvert {convert|delete}
パフォーマンスデータの引き継ぎ方法を指定します。指定を省略した場合,convertが設定されます。
convertを指定すると,キーフィールドのホスト名情報を新しいホスト名に変換して,データを引き継ぎます。
deleteを指定すると,Storeデータベースを削除し,データを引き継ぎません。ただし,PFM - Managerで管理しているイベントデータの情報は削除されないで引き継がれます。
-display
監視ホスト名の取得方法およびホスト名の情報を表示したい場合に指定します。
注意事項
- jpcconf host hostmodeコマンドを実行する場合は,実行ホスト上のPFM - ManagerまたはPFM - Baseのバージョンが09-00以降,かつPFM - Agentがすべて08-00以降である必要があります。
PFM - Agent 07-50以前をインストールする場合,事前に監視ホスト名設定機能を使用しない設定に戻す必要があります。設定を戻す方法を,OSごとに説明します。
- Windowsの場合
jpcconf host hostmode -mode hostname -d d:\backup※コマンドを実行します。
- UNIXの場合
jpcconf host hostmode -mode uname -d /home/backup※コマンドを実行します。
jpcconf host hostmodeコマンドを実行するために必要な,実行ホスト上でのPFM - Manager,PFM - Base,PFM - Agentのバージョンの組み合わせを次の表に示します。
- 注※
- バックアップ先のディレクトリは任意です。
表2-15 実行ホスト上の製品の組み合わせとjpcconf host hostmodeコマンドの使用可否
PFM - ManagerおよびPFM - Baseのバージョン PFM - Agentのバージョン PFM - Agentなし 08-00以降 07-50以前 PFM - Manager 08-50以前 × × × 09-00以降 ○ × ○ PFM - Base 08-50以前 × × × 09-00以降 ○ × ○
- (凡例)
- ○:jpcconf host hostmodeコマンドを実行できる。
- ×:jpcconf host hostmodeコマンドを実行できない。
- 形式1でjpcconf host hostmodeコマンドを実行する場合は,指定したホストのサービスがすべて停止している必要があります。
- jpcconf host hostmodeコマンドの-dオプションに指定するディレクトリには,目安として,指定したホストに存在するPFM - AgentおよびPFM - RMのStoreデータベース容量およびインポートディレクトリにあるデータベース容量の合計と同量の空きディスク容量が必要です。ただし,Storeデータベースの格納先ディレクトリおよびインポートディレクトリを変更している場合,変更後のディレクトリのデータベース容量を基に,必要なディスク容量を算出してください。
- jpcconf host hostmodeコマンドの実行中に他コマンドを実行しないでください。他コマンドを実行した場合,jpcconf host hostmodeコマンドまたは他コマンドの実行に失敗する可能性があります。
- jpcconf host hostmodeコマンドの実行に失敗し,KAVE05183-Eメッセージが出力された場合,次の手順に従って回復してください。
- 直前のメッセージを確認しエラーの要因を取り除いてください。
- コマンド失敗時にKAVE05172-Iメッセージが出力されているかどうか確認してください。
出力されている場合は,バックアップディレクトリにバックアップしたデータを,バックアップ元にリストアしてください。
バックアップデータには,次の表に示すデータがバックアップされているので,それぞれバックアップ先からバックアップ元にリストアしてください。なお,Windows環境では,次の表の"/"は,"\"と読み替えてください。
注※1 agtXは,エージェントのサービスキーです。各エージェントのサービスキーについては,各エージェントのマニュアルを参照してください。
分類 バックアップ元 バックアップ先 Storeデータベース 各エージェントのStoreディレクトリ
- マルチインスタンスエージェントの場合:
- バックアップディレクトリ/agtX※1/インスタンス/store
- シングルインスタンスエージェントの場合:
- バックアップディレクトリ/agtX※1/store
定義ファイル インストール先ディレクトリ/jpcns.ini バックアップディレクトリ/jpcns.ini インストール先ディレクトリ/jpcns_backup.ini バックアップディレクトリ/jpcns_backup.ini インストール先ディレクトリ/jpccomm.ini バックアップディレクトリ/jpccomm.ini インストール先ディレクトリ/agtX※1/agent/agtlist.ini※2 バックアップディレクトリ/agtX※1/agent/agtlist.ini※2 インストール先ディレクトリ/agtX※1/store/stolist.ini※2 バックアップディレクトリ/agtX※1/store/stolist.ini※2 インストール先ディレクトリ/bin/statsvr/restart.ini バックアップディレクトリ/bin/statsvr/restart.ini インストール先ディレクトリ/sys/jp1sysEvent.ini バックアップディレクトリ/sys/jp1sysEvent.ini
注※2 マルチインスタンスエージェントの場合だけです。
- コマンドを再実行してください。
戻り値
0 正常終了した。 1 引数の指定に誤りがある。 2 コマンドの実行権限がない。 4 実行ホスト上のPerformance Managementサービスが起動している。 10 コマンドが実行中である。 11 ユーザーまたはシステムによって処理が中断された。 100 Performance Managementの環境が不正である。 102 指定された論理ホスト名はセットアップされていない。 200 メモリーが不足している。 210 ディスク容量が不足している。 211 ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 220 サービス構成情報ファイルに指定しているホスト名が不正である。 222 通信処理でエラーが発生した。 223 通信処理でタイムアウトが発生した。 255 予期しないエラーが発生した。
使用例1
監視ホスト名の取得方法を,hostnameコマンドで取得する方法に変更する場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcconf host hostmode -mode hostname -d d:\backup -dbconvert convert
使用例2
監視ホスト名の取得方法を,エイリアス名を使用する方法に変更する場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcconf host hostmode -mode alias -aliasname aliasA -d d:\backup -dbconvert convert
使用例3
監視ホスト名の取得方法および監視ホスト名を表示する場合のコマンド実行例を次に示します。表示されるhostmodeは監視ホスト名の取得方法を示し,hostnameは監視ホスト名を示します。aliasnameは,エイリアス名を示します。
jpcconf host hostmode -display表示例
- 監視ホスト名の取得方法としてhostnameコマンドを使用する場合
hostmode : hostname hostname : hostA- 監視ホスト名にエイリアス名を使用する場合
hostmode : alias aliasname : aliasA
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