uCosminexus 電子フォームワークフロー システム構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

6.5 構築したシステムの削除

簡易セットアップツールを利用して構築したシステムは,簡易セットアップツールを利用して削除できます。

簡易セットアップツールを利用してシステムを削除するときの前提条件,削除対象,初期化されるファイル,および削除手順について説明します。また,簡易セットアップツールのシステム構築に失敗した環境を削除した場合に出力される,警告メッセージへの対処方法についても説明します。

<この節の構成>
(1) 簡易セットアップツールの前提条件(システム削除時)
(2) 簡易セットアップツールの削除対象
(3) 初期化されるファイル
(4) システムの削除手順(簡易セットアップツール)
(5) 警告メッセージの対処の判断方法

(1) 簡易セットアップツールの前提条件(システム削除時)

簡易セットアップツールを利用してシステムを削除するときの前提条件を示します。

実行ユーザ

マシン環境

削除する環境の状態

(2) 簡易セットアップツールの削除対象

簡易セットアップツールでは,簡易セットアップツールを利用して構築したシステムを削除できます。ただし,削除対象となるプログラムのログは削除されません。

削除対象となるシステムの内容については,「6.1(2) 簡易セットアップツールが提供する機能」を参照してください。

(3) 初期化されるファイル

簡易セットアップツールでアンセットアップを実行すると,次のファイルが初期化されます。簡易セットアップツール実行時に設定した値も初期化されますので,注意してください。

表6-3 初期化されるファイルの一覧(簡易セットアップツールのアンセットアップ)

分類 ファイル名 説明
Cosminexus <Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\mserver.xml 管理ユーザアカウント設定ファイル
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\adminagent.properties 運用管理エージェントプロパティファイル
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\mserver.properties Management Server環境設定ファイル
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\mmodel.xml Management Serverで管理するデータソース情報ファイル
Portal Framework <Portal Frameworkのインストールディレクトリ>\conf\jetspeed-config.jcfg ポートレット定義ファイル
<Portal Frameworkのインストールディレクトリ>\conf\Repository.xml リポジトリ設定ファイル
<Portal Frameworkのインストールディレクトリ>\conf\controllers.xml レイアウト形式設定ファイル
<Portal Frameworkのインストールディレクトリ>\psml\group\default\homeHTML.psml 拡張レイアウト設定ファイル
注※
簡易セットアップツールのアンセットアップ実行時に,<BLC2のインストールディレクトリ>\blc\setup\blc2easysetup\log\backupフォルダ下にバックアップが作成されます。
そのほかのファイルについては,必要に応じて手動でバックアップを作成してください。

(4) システムの削除手順(簡易セットアップツール)

簡易セットアップツールを利用して,システムを削除する手順を説明します。

削除手順

  1. 次のファイルをダブルクリックして,簡易セットアップツールを起動します。
    <BLC2のインストールディレクトリ>\blc\setup\blc2easysetup\bin\blc2easysetup.bat
  2. 削除するシステムの情報を設定します。
    [簡易セットアップ]画面および[簡易セットアップ - その他の設定]画面で削除するシステムの情報を設定します。
    [簡易セットアップ]画面の設定項目については「6.4.2(1) [簡易セットアップ]画面の構成」を,[簡易セットアップ - その他の設定]画面の設定項目については「6.4.2(2) [簡易セットアップ - その他の設定]画面の構成」を参照してください。
  3. [簡易セットアップ]画面の[アンセットアップ]ボタンをクリック,または[操作]メニューから[アンセットアップ]を選択します。
  4. [簡易セットアップ - 確認]ダイアログが表示されるので,[OK]ボタンをクリックします。
    設定した情報のシステムが削除されます。
    削除を実行しない場合は,[キャンセル]ボタンをクリックして,処理をキャンセルしてください。[キャンセル]ボタンをクリックすると,[簡易セットアップ]画面に戻ります。
    注意事項
    システムの構築に失敗した環境を削除した場合
    簡易セットアップツールを利用してシステムを削除すると,構築されたシステムの状態に関係なく,削除対象となるすべての項目に対して削除処理が実行されます。不要な削除処理も実行されるため,「KDLC6009-I簡易セットアップツールのアンセットアップを終了します。」というメッセージが表示されても警告メッセージが出力されます。「(5) 警告メッセージの対処の判断方法」を参照して,出力された警告メッセージが不要な処理によるものかどうか判断してください。

(5) 警告メッセージの対処の判断方法

システム構築時にエラーが発生していた環境を削除した場合は,警告メッセージが出力されます。次の手順で,出力された警告メッセージの対処が必要かどうか判断してください。

判断手順

  1. 次に示す簡易セットアップメッセージログを参照します。
    <BLC2のインストールディレクトリ>\blc\setup\blc2easysetup\log\message[n].log
    注※
    [n]はファイルの面数を表します。
  2. システム構築時に出力されたエラーメッセージを確認します。
  3. 手順2.で確認したエラーメッセージよりも前に出力されたメッセージのうち,最後に出力されている表6-4のメッセージ(メッセージID(I))を確認します。
  4. 次に示す表で,手順3.で確認したメッセージIDとシステム削除時に出力された警告メッセージ(メッセージID(W))の交わる欄を参照します。
    参照した欄が「○」の場合は,表6-4の下にある対処手順に従って対処してください。

    表6-4 システム削除時に出力された警告メッセージの対処の要否

    メッセージID(I) 出力された警告メッセージ(メッセージID(W))
    6121 6122 6123 6124 6125 6126 6127 6128 6129 6130 6131
    データベースサーバの設定
    6027 × × × × × × × × × ×
    6030 × × × × × × × × × ×
    Management Serverの設定
    6035 × × × × × × × × ×
    6038 × × × × × × × ×
    6041 × × × × ×
    6090 × × × × ×
    6044 × × × ×
    6047 × × × ×
    6050 × × × ×
    CSCIWのセットアップ
    6055 × × ×
    6058 × × ×
    6061 × × ×
    Portal Frameworkのセットアップ
    6095 × × ×
    6098 ×
    6601 ×
    6604 ×
    6607 ×
    BLCのセットアップ
    6072 ×
    6075 ×
    6655 ×
    6078
    6081
    6084

    (凡例) ○:対処する必要があります。 ×:対処する必要はありません。


対処が必要な場合は,次の手順で対処してください。

対処手順

  1. 次に示す簡易セットアップメッセージログを参照します。
    <BLC2のインストールディレクトリ>\blc\setup\blc2easysetup\log\message[n].log
    注※
    [n]はファイルの面数を表します。
  2. 環境削除時に出力された簡易セットアップメッセージログを参照して,対処が必要な警告メッセージに関係する警告メッセージをすべて確認します。
  3. 環境削除時に出力された簡易セットアップメッセージログを参照して,手順2.で確認したメッセージの中で最初に出力されている警告メッセージを確認します。
  4. 手順3.で確認したメッセージに対応する手順で,障害から回復します。
    回復手順については,「6.6.4 障害からの回復方法(システム削除時)」を参照してください。