Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


10.3.1 採取する資料(Windowsの場合)

この項の構成
(1) OSのログ情報
(2) Protection Managerの情報
(3) RAID Managerの情報
(4) データベースの情報(バックアップ対象がSQL ServerデータベースまたはExchangeデータベースの場合)
(5) Protection Manager Consoleの情報
(6) その他の情報
(7) オペレーション内容

(1) OSのログ情報

次の表に示すOSのログ情報を採取してください。

表10-1 OSのログ情報(Windowsの場合)

情報の種類 概要 デフォルトのファイル
システムログ Windowsイベントログ※1
システムファイル hostsファイル <システムディレクトリ>\system32\drivers\etc\hosts
servicesファイル <システムディレクトリ>\system32\drivers\etc\services
Windowsシステム情報
OSおよびインストール製品の情報
  • OSおよびインストール製品の名称
  • バージョン
  • パッチ情報
環境設定情報 環境変数の設定値
ダンプ情報 ワトソンログファイル※2
  • Windows 2000 Serverの場合
    <システムドライブ>\Documents and Settings\All Users\Documents\DrWatson\drwtsn32.log
  • Windows Server 2003の場合
    <システムドライブ>\Documents and Settings\<ユーザー名>※3\Local Settings\Application Data\Microsoft\Dr Watson\drwtsn32.log
メモリーダンプ※4
  • Windows 2000 Serverの場合
    <システムドライブ>\Documents and Settings\All Users\Documents\DrWatson\user.dmp
  • Windows Server 2003の場合
    <システムドライブ>\Documents and Settings\<ユーザー名>※3\Local Settings\Application Data\Microsoft\Dr Watson\user.dmp
問題のレポートと解決策のログファイル※2 Windows Server 2008の場合
<システムドライブ>\Users\<ユーザー名>※3\AppData\Local\Microsoft\Windows\WERフォルダの全ファイル
MSCSの情報 定義ファイルおよびログファイル
CHKDSK実行ログ <システムディレクトリ>\cluster\ChkDsk_*.log

(凡例)
-:該当しない。

注※1
Windowsのイベントビューアを使用して,テキスト形式またはCSV形式で保存したファイルを採取してください。

注※2
別のフォルダにログファイルを出力するように設定している場合は,該当するフォルダから資料を採取してください。

注※3
Protection Managerのコマンドを実行したユーザーです。

注※4
別のファイルにダンプ出力するように設定している場合は,該当する資料を採取してください。

(2) Protection Managerの情報

次の表に示すProtection Managerに関する情報を採取してください。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先マシン上のファイルの採取も必要です。

なお,Protection Managerのコマンドのメッセージ(開始,終了,警告,エラーのメッセージ)は, Windowsイベントログにも出力されます。

表10-2 Protection Managerの情報(Windowsの場合)

情報の種類 概要 デフォルトのファイル
バージョン情報 Protection Managerのバージョン情報ファイル 次に該当するすべてのファイル
<Protection Managerのインストール先>\.version*
環境設定 Protection Managerの各種環境設定ファイル 次のディレクトリ下にあるすべてのファイル
<Protection Managerのインストール先>\conf\
標準出力ログ情報 Protection Managerのログファイル※1 <Protection Managerのインストール先>\log\drm_output.log
<Protection Managerのインストール先>\log\drm_output.log.old
拡張コマンドトレースログ Protection Managerの拡張コマンド用トレースログファイル※1 <Protection Managerのインストール先>\script\log\drm_script.log
<Protection Managerのインストール先>\script\log\drm_script.log.old
詳細トレースログ情報 Protection Managerのトレースログファイル※2 <Protection Managerのインストール先>\log\drm_pp_trace[1-16].log
インストールトレースログ Protection Managerのインストールトレースログファイル <Protection Managerのインストール先>\log\drm_inst.log
NetBackupのトレースログ情報 Protection Managerのログファイル※3 <Protection Managerのインストール先>\log\drm_nbu_backup.log
<Protection Managerのインストール先>\log\drm_nbu_backup.log.old
<Protection Managerのインストール先>\log\drm_nbu_restore.log
<Protection Managerのインストール先>\log\drm_nbu_restore.log.old
内部処理情報 一時ファイル 次のディレクトリ下にあるすべてのファイル
<Protection Managerのインストール先>\tmp
ディクショナリマップ ディクショナリマップファイル 次のディレクトリ下にあるすべてのファイル
<Protection Managerのインストール先>\db
Protection Managerの構成定義ファイル(init.conf)のDRM_DB_PATHパラメーターに記述されているディレクトリ※4
スケジュール情報 スケジュール情報ファイル <Protection Managerのインストール先>\schedule
schd.confSCHD_MAP_PATHパラメーターに記述されているディレクトリ※5
ジョブ実行結果情報 ジョブ実行結果情報ファイル <Protection Managerのインストール先>\schedule
schd.confEXEC_LOG_OUTPUTパラメーターに記述されているディレクトリ※6

注※1
ログファイルのサイズが10MBに達すると,ファイル名の末尾に「.old」が付いたファイル(drm_output.logの場合,drm_output.log.old)が作成されます。すでに「.old」が付いたファイルが存在する場合は上書きされます。

注※2
ログファイルのサイズが10MBに達すると,1から16番の範囲で新たな番号が付いたファイルが作成されます。

注※3
drmtapebackupコマンドまたはdrmmediabackupコマンドを実行して,NetBackupのバックアップコマンドが実行された場合,drm_nbu_backup.logにコマンド操作の結果が出力されます。drm_nbu_backup.logのサイズが10MBに達すると,drm_nbu_backup.log.oldに移動されます。drm_nbu_backup.log.oldがすでにある場合は上書きされます。
drmtaperestoreコマンドまたはdrmmediarestoreコマンドを実行して,NetBackupのリストアコマンドが実行された場合,drm_nbu_restore.logにコマンド操作の結果が出力されます。drm_nbu_restore.logのサイズが10MBに達すると,drm_nbu_restore.log.oldに移動されます。drm_nbu_restore.log.oldがすでにある場合は上書きされます。

注※4
DRM_DB_PATHパラメーターに同じ仮想サーバ名のディレクトリが複数指定されている場合,ログ収集先ディレクトリ名にはDRM_DB_PATHパラメーターに指定されている順に数値nが付与されます。このとき,1個目のディレクトリに数値は付与されません。

注※5
SCHD_MAP_PATHパラメーターに同じ仮想サーバ名のディレクトリが複数指定されている場合,ログ収集先ディレクトリ名にはSCHD_MAP_PATHパラメーターに指定されている順に数値nが付与されます。このとき,1個目のディレクトリに数値は付与されません。

注※6
EXEC_LOG_OUTPUTパラメーターに同じ仮想サーバ名のディレクトリが複数指定されている場合,ログ収集先ディレクトリ名にはEXEC_LOG_OUTPUTパラメーターに指定されている順に数値nが付与されます。このとき,1個目のディレクトリに数値は付与されません。

(3) RAID Managerの情報

次の表に示すRAID Managerに関する情報を採取してください。また,ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先マシン上のファイルの採取も必要です。

表10-3 RAID Managerの情報(Windowsの場合)

情報の種類 概要 デフォルトのファイル
環境設定 RAID Managerの各種環境設定ファイル※1 次に該当するすべてのファイル
<システムディレクトリ>\horcm*
ログ情報 RAID Managerの各種ログファイル※2 次に該当するすべてのファイル
<システムドライブ>\HORCM\log*
RAID構成情報 RAID Managerのinqraidコマンド,raidscanコマンドおよびpairdisplayコマンドの実行結果

(凡例)
-:該当しない。

注※1
別のファイルを指定している場合は,該当する資料を採取してください。

注※2
別のディレクトリにログファイルを出力するように設定している場合は,該当するディレクトリから資料を採取してください。

(4) データベースの情報(バックアップ対象がSQL ServerデータベースまたはExchangeデータベースの場合)

次の表に示すデータベースに関する情報を採取してください。ネットワーク接続でのトラブルの場合,接続先マシン上のファイルの採取も必要です。

表10-4 データベースの情報(バックアップ対象がSQL ServerデータベースまたはExchangeデータベースの場合)

情報の種類 概要 デフォルトのファイル
定義情報 定義ファイル
ログ情報 ログファイル

(凡例)
-:該当しない。

(5) Protection Manager Consoleの情報

次の表に示すProtection Manager Consoleに関する情報を採取してください。

表10-5 Protection Manager Consoleの情報

情報の種類 概要 デフォルトのファイル
インストールファイルリスト Protection Manager Consoleの隠しファイル,読み取り専用などを含むすべてのファイルの一覧
バージョン情報 Protection Manager Consoleのバージョン情報ファイル 次に該当するすべてのファイル
<Protection Manager Consoleのインストール先>\.version_con
Javaのバージョン情報
レジストリ情報 Protection Manager Consoleのレジストリ情報
Javaのレジストリ情報
環境設定 Protection Manager Consoleの各種環境設定ファイル 次のディレクトリ下にあるすべてのファイル
<Protection Manager Consoleのインストール先>\conf\
トレースログ情報 Protection Manager Consoleのトレースログファイル 次のディレクトリ下にあるすべてのファイル
<Protection Manager Consoleのインストール先>\log\
内部処理情報 一時ファイル 次のディレクトリ下にあるすべてのファイル
<Protection Manager Consoleのインストール先>\status\
<Protection Manager Consoleのインストール先>\tmp\
<Protection Manager Consoleのインストール先>\work\
Protection Manager Consoleのバックアップジョブ管理用の情報ファイル 次のディレクトリ下にあるすべてのファイル
<Protection Managerのインストール先>\schedule\

(凡例)
-:該当しない。

注※
Protection Managerの構成定義ファイル(init.conf)のDRM_DB_PATHで,別のディレクトリを設定している場合は,該当するディレクトリからも資料を採取してください。

(6) その他の情報

次の表に示すその他の情報を採取してください。

表10-6 その他の情報

情報の種類 概要 デフォルトのファイル
VxVMの情報 定義ファイルおよびログファイル
VCSの情報 定義ファイルおよびログファイル

(凡例)
-:該当しない。

(7) オペレーション内容

トラブル発生時のオペレーション内容について,次に示す情報が必要です。

[目次] [前へ] [次へ]