Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド

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9.4.4 アーカイブ済みREDOログファイルをバックアップする

アーカイブ済みREDOログファイルをテープへバックアップする手順について説明します。いったん主ボリュームのデータを副ボリュームにオンラインバックアップしたあと,副ボリュームからテープへバックアップします。

アーカイブ済みREDOログファイルをバックアップするには:

  1. アーカイブ済みREDOログファイルのバックアップを取得します。
    インスタンス名「ORA1」で指定されるOracleデータベースのアーカイブ済みREDOログファイルを主ボリュームにバックアップします。バックアップするには,drmoralogbackupコマンドを実行します。
    PROMPT> drmoralogbackup ORA1
    KAVX0001-I drmoralogbackupコマンドを開始します。
    KAVX0808-I ログバックアップは以下の内容で取得されています。
               ログバックアップID = 0001
    KAVX0002-I drmoralogbackupコマンドを終了します。
    PROMPT>
  2. バックアップの実行結果を確認します。
    アーカイブ済みREDOログファイルのバックアップが正常に完了したかを確認します。確認するには,drmoralogbackupコマンドを実行します。
    PROMPT> drmoralogbackup ORA1 -v 0001
    BACKUP_ID      :0001
    DATE           :2003-08-13 17:58:30
    CONTROL FILE  :/var/opt/drm/log/backup/oracle/ORA1/control1.ctl00001
    FILE NAME      :/var/opt/drm/log/backup/oracle/ORA1/arc0001.arc
    SEQUENCE       :100
    FIRST_CHANGE   :30182
    NEXT_CHANGE    :30258
    FIRST_TIME     :2003-08-13 16:45:13
    NEXT_TIME      :2003-08-13 17:02:08
    FILE NAME      :/var/opt/drm/log/backup/oracle/ORA1/arc0002.arc
    SEQUENCE       :101
    FIRST_CHANGE   :30258
    NEXT_CHANGE    :30419
    FIRST_TIME     :2003-08-13 17:02:08
    NEXT_TIME      :2003-08-13 17:16:58
    PROMPT>
  3. 主ボリュームにバックアップしたアーカイブ済みREDOログファイルを,副ボリュームへバックアップします。
    アーカイブ済みREDOログファイルをオンラインバックアップします。バックアップするには,drmfsbackupコマンドを実行します。
    PROMPT> drmfsbackup /var -target /var/opt/drm/log/backup/oracle/ORA1/
    KAVX0001-I drmfsbackupコマンドを開始します。
    ・・・
    KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。
               バックアップID = 0000000002
    KAVX0002-I drmfsbackupコマンドを終了します。
    PROMPT>
    コマンドを実行すると,データベースサーバのバックアップカタログに,新しいバックアップID(連番で未使用のID)でバックアップ情報が登録されます。ここでは,新しいバックアップIDを「0000000002」とします。
  4. バックアップの実行結果を確認します。
    副ボリュームへのバックアップが正常に完了したかを確認します。確認するには,drmfscatコマンドを実行します。
    PROMPT> drmfscat  /var -target /var/opt/drm/log/backup/oracle/ORA1/
    INSTANCE: /var
    BACKUP-ID:0000000002 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: /var ORIGINAL-ID: 0000000002
    START-TIME: 2003/08/13 20:05:00 END-TIME: 2003/08/13 20:08:00 HOSTNAME: FILESERV1
    T FILE       FS        DG       DEVICE               COPY-GROUP
    F -          /var      -        /dev/rdsk/c4t20d10   FS001,DDrive
    F -          -         -        -                    FS001,DDrive
    PROMPT>
  5. バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
    副ボリュームからテープへバックアップするには,主ボリュームから副ボリュームへのバックアップ操作に関する情報を,バックアップサーバにコピーする必要があります。drmdbexportコマンドを実行して,バックアップ操作に関する情報を一時ファイル「/tmp/EX-FILE1.drm」へエクスポートします。
    PROMPT> drmdbexport 0000000002 -f /tmp/EX-FILE1.drm
    KAVX0001-I drmdbexportコマンドを開始します。
    KAVX0002-I drmdbexportコマンドを終了します。
    PROMPT>
  6. エクスポートした一時ファイルをデータベースサーバからバックアップサーバへ転送します。
    エクスポートした一時ファイル「/tmp/0000000001.drm」をデータベースサーバからバックアップサーバに転送します。転送するには,rcpコマンド(リモートコピー)を実行します。
    PROMPT> rcp /tmp/EX-FILE1.drm <バックアップサーバ名>:/tmp
    PROMPT>
  7. データベースサーバから転送した一時ファイルをバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。
    データベースサーバから転送した一時ファイル「/tmp/EX-FILE1.drm」をバックアップサーバのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,バックアップサーバでdrmdbimportコマンドを実行します。
    PROMPT> drmdbimport -f /tmp/EX-FILE1.drm
    KAVX0001-I drmdbimportコマンドを開始します。
    KAVX0418-I ファイル名で指定されたバックアップ情報をバックアップカタログに追加しました。
               インポートされたバックアップID = 0000000003
    KAVX0002-I drmdbimportコマンドを終了します。
    PROMPT>
  8. インポートの実行結果を確認します。
    インポートが正常に完了したかを確認します。確認するには,バックアップサーバでdrmfscatコマンドを実行します。
    PROMPT> drmfscat /var -target /var/opt/drm/log/backup/oracle/ORA1/
    INSTANCE: /var
    BACKUP-ID:0000000003 BACKUP-MODE: ONLINE INSTANCE: /var ORIGINAL-ID: 0000000002
    START-TIME: 2003/08/13 20:05:00 END-TIME: 2003/08/13 20:08:00 HOSTNAME: FILESERV1
    T FILE          FS           DG        DEVICE              COPY-GROUP
    F -             /var         -         /dev/rdsk/c4t20t10  FS001,DDrive
    F -             -            -         -                   FS001,DDrive
    PROMPT>
  9. 副ボリュームをマウントします。
    ここでは副ボリュームのマウントポイントを「/var」とします。
    PROMPT> drmmount 0000000003 -mount_pt /var
    KAVX0001-I drmmountコマンドを開始します。
    KAVX0400-I マウントを開始します。
               マウントポイント = /var
    KAVX0401-I マウントを完了しました。
               マウントポイント = /var
    KAVX0002-I drmmountコマンドを終了します。
    PROMPT>
  10. 副ボリュームのデータをテープへバックアップします。
    バックアップするには,バックアップサーバでdrmmediabackupコマンドを実行します。
    PROMPT> drmmediabackup 0000000003
    KAVX0001-I drmmediabackupコマンドを開始します。
    KAVX0402-I バックアップを開始します。
               バックアップの進行状況について詳しく確認する場合,バックアップ管理製品が提供する監視方法を使用し,確認してください。
               バックアップ元 = /var
    KAVX0403-I バックアップを完了しました。
               バックアップ元 = /var
    KAVX0040-I バックアップは以下の内容で取得されています。
               バックアップID = 0000000004
    KAVX0002-I drmmediabackupコマンドを終了します。
    PROMPT>
    バックアップを実行すると,このバックアップ操作に関する情報がバックアップカタログに新しいバックアップID「0000000004」で登録されます。
  11. 副ボリュームをアンマウントします。
    マウント時に指定したバックアップID「0000000003」を指定して,副ボリュームをアンマウントします。
    PROMPT> drmumount 0000000003
    KAVX0001-I drmumountコマンドを開始します。
    KAVX0406-I アンマウントを開始します。
               マウントポイント = /var
    KAVX0407-I アンマウントを完了しました。
               マウントポイント = /var
    KAVX0002-I drmumountコマンドを終了します。
    PROMPT>
  12. テープへのバックアップの実行結果を確認します。
    バックアップが正常に完了したかを確認します。確認するには,バックアップサーバでdrmtapecatコマンドを実行します。
    PROMPT> drmtapecat 0000000004
    BACKUP-ID   BACKUP-OBJECT    SNAPSHOT TIME        EXPIRATION TIME      BACKUP-MEDIA
    0000000004  FILESYSTEM       2003/08/13 20:05:00  2003/11/13 20:05:00  MEDIA1
    PROMPT>

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