Hitachi Protection Manager Software ユーザーズガイド
Protection Managerでは,トランザクションログのバックアップを取得する拡張コマンド(EX_DRM_SQL_TLOG_BACKUP)を提供しています。Protection Managerは,内部で主ボリュームから副ボリュームへのバックアップとトランザクションログのバックアップの連鎖を管理しています。このため,次のような注意が必要です。
- この項の構成
- (1) ロールフォワード後のトランザクションログのバックアップについて
(1) ロールフォワード後のトランザクションログのバックアップについて
Protection Managerでバックアップしたトランザクションログを適用後,Protection Managerのコマンドでトランザクションログをバックアップするときには,次のどちらかの流れで運用する必要があります。
- ロールフォワードですべてのトランザクションログのバックアップを適用する。
図7-5 ロールフォワード後のトランザクションログのバックアップ1
- ロールフォワード実行後,Protection Managerによる主ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行してからトランザクションログのバックアップを取得する。
図7-6 ロールフォワード後のトランザクションログのバックアップ2
この場合,主ボリュームから副ボリュームへのバックアップ(2度目)を実行した時点で,副ボリュームの内容は更新されます。再度主ボリュームから副ボリュームへのバックアップ(1度目)から副ボリュームにリストアしたいときは,テープ装置から副ボリュームにリストアしたあとで,副ボリュームから主ボリュームにリストアしてください。
主ボリュームから副ボリュームへのバックアップをしないでトランザクションログをバックアップしようとするとエラーとなります。図7-7 ロールフォワード後のトランザクションログのバックアップがエラーになる場合