uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引(Windows(R)用)
バッチジョブ実行システムが出力するメッセージは,Cランタイムの関数およびWin32 APIのエラー情報を含む場合がある。バッチジョブ実行システムの環境で発生しやすい,代表的なCランタイム関数のエラー情報に対する原因と対策を次の表に示す。表にないエラーおよびWin32 APIのエラー情報については,使用しているOSのマニュアルを参照すること。
表10-6 代表的なCランタイム関数のエラー情報に対する原因と対策
| エラー番号 | エラー詳細 | ニモニック | 考えられる主な原因 | 対策 |
|---|---|---|---|---|
| 2 | No such file or directory | ENOENT | ファイル,またはディレクトリが見つからない。 | ファイルの存在を確認すること。 |
| 5 | Input/Output error | EIO | 入出力エラーが発生した。 | OSまたはハードウェアの情報に従うこと。 |
| 6 | No such device or address | ENXIO | ファイルに対するアクセス権がない。 | デバイスが存在するか,またはデバイスが有効化しているか確認すること。デバイスが有効化されていない場合は,有効化すること。それ以外の原因の場合は,使用しているOSのマニュアルを参照すること。 |
| 7 | Arg list too long | E2BIG | 処理プログラムの引数または環境変数用の領域が不足している。 | 処理プログラムの引数を確認する。 DD要素やSETENV要素を見直し,不要な要素を削除する。 |
| 11 | Resource temporarily unavailable | EAGAIN | 次のどちらかの原因が考えられる。
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| 12 | Not enough space | ENOMEM | 次のどちらかの原因が考えられる。
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| 13 | Permission denied | EACCES | アクセス権限が不正である。 | ファイルに対するアクセス権限が正しいか確認すること。 |
| 14 | Bad address | EFAULT | アクセスできない領域に書き込みしようとした。書き込みしようとしたディスクが切り離されたおそれがある。 | 系切り替えに伴うディスクの切り替え中の場合は,問題ないので無視すること。誤ってディスクを切り離してしまった場合は,該当するファイルをバックアップから回復する,または初期化してから使用すること。それ以外の場合は,システム管理者に連絡すること。 |
| 17 | File exists | EEXIST | 作成しようとしたファイルはすでに存在する。 | ファイル名を変更して再度実行する,または既存のファイルが不要であれば,削除してから再度実行すること。 |
| 22 | Invalid argument | EINVAL | 次のどちらかの原因が考えられる。
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| 23 | Too many open files in system | ENFILE | ファイルのオープン数がシステムの上限を超えた。 | システム全体で使用中のファイルの数を確認し,不要なファイルを閉じること。 |
| 24 | Too many open files | EMFILE | 該当するプロセスでオープンしているファイル数が多い。 | システム管理者に連絡すること。 |
| 27 | File too large | EFBIG | ファイルの大きさがシステム制限値を超えた。 | 使用するファイルサイズを見直すこと。 |
| 28 | No space left on device | ENOSPC | ファイルシステムに十分な空き領域がない。 | 空き領域を確保すること。 |
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