uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引(Windows(R)用)
プログラムを実行するためには,プログラムを格納したファイルのパスを特定する必要がある。
PATH環境変数にプログラムを格納したディレクトリをあらかじめ登録すれば,プログラムのファイル名だけを指定して,プログラムを実行できる。
バッチジョブ実行システムでは,JOBLIB DD要素,STEPLIB DD要素でPATH環境変数に登録するディレクトリを追加できる。
システムのプログラムを使用するために,通常,DD要素を用意する必要はない。システムのプログラムが格納されたディレクトリは,通常,システムの設定に従い,ログオン時にPATH環境変数に登録される。
PATH環境変数に登録されていないディレクトリに存在するシステムのプログラムを実行する場合は,「(2) ユーザプログラムの使用方法」で,システムのプログラムが存在するディレクトリをPATH環境変数に登録する。
システムのプログラムは,EXEC要素のPGM属性に指定して実行する。
特定のジョブまたはジョブステップで使用するユーザプログラムは,通常,システムのプログラムとは別のディレクトリに格納する。ユーザプログラムを格納したディレクトリのパスを,JOBLIB DD要素,またはSTEPLIB DD要素で指定すると,バッチジョブ実行システムは,ジョブステップの実行開始時に,PATH環境変数の先頭に登録し,ジョブステップの実行終了時にPATH環境変数への登録を削除する。
STEPLIB DD要素を指定した場合,STEPLIB DD要素で指定されたディレクトリを,PATH環境変数の先頭に登録する。
JOBLIB DD要素を指定した場合,JOBLIB DD要素で指定されたディレクトリを,PATH環境変数の先頭に登録する。
STEPLIB DD要素が指定された場合,PATH環境変数にJOBLIB DD要素で指定されたディレクトリは登録されない。
PATH環境変数にプログラムのディレクトリを複数登録する場合,DSN属性に登録するプログラムのディレクトリを記述したJOBLIB DD要素(またはSTEPLIB DD要素)を連続して記述する。バッチジョブ実行システムは,JOBLIB DD要素(またはSTEPLIB DD要素)を記述した順序で,プログラムのディレクトリをPATH環境変数の先頭に登録する。次に示す例の場合,PATH環境変数の値がDIR0であると,ジョブステップ実行時のPATH環境変数の値は,DIR1;DIR2;DIR0となる。
<DD NAME="JOBLIB" TYPE="LIB" DSN="DIR1" DISP="SHR"/> <DD NAME="JOBLIB" TYPE="LIB" DSN="DIR2" DISP="SHR"/> |
JOBLIB,STEPLIB,およびPATH環境変数の使用方法を次に示す。
図3-6 JOBLIBおよびSTEPLIBの使用例
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2016, Hitachi, Ltd.