uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引(Windows(R)用)
バッチジョブ実行システムでのジョブの実行結果を管理する。
バッチジョブ実行システムでは,ジョブの実行結果やジョブログをスプールに残すことができる。
機能の特長を次に示す。
バッチジョブ実行システムでは,設定ファイルに指定したスプールディレクトリにジョブごとにディレクトリを作成し,ジョブ実行結果などのジョブごとの情報を出力する。
スプールのディレクトリの構造を次の図に示す。
図3-3 スプールのディレクトリの構造
スプールジョブのディレクトリの構造を次の図に示す。
スプールジョブディレクトリの項目の形式を次の表に示す。
表3-3 スプールジョブディレクトリの項目の形式
| 項目 | 形式 |
|---|---|
| ステップ番号 | ジョブステップの通し番号。 プロシジャで展開したジョブステップも含めた通し番号。 001〜255の値とする。ステップ番号は3桁の10進数とする。 |
| ステップ名 | ジョブステップ名。 STEP要素のNAME属性に指定した文字列が8文字以上の場合は,最初の8文字をSYSOUTデータファイル名のステップ名として使用する。 |
| SYSOUT DD通し番号 | ジョブステップ内に指定されたSYSOUT DDの連番。 ジョブステップごとに001〜255の値とする。DD通し番号は3桁の10進数とする。 |
| DD名 | ジョブ定義XMLファイルで指定したSYSOUTデータファイルのDD名。 |
ジョブ終了時にスプールディレクトリに生成されたスプールジョブは,スプールジョブの属性に従って,スプールジョブ管理ファイルとSYSOUTデータファイルの転送先に転送される。転送後はスプールジョブは削除される。ただし,出力後保存属性のSYSOUT,または転送しない属性のSYSOUTが存在する場合は,スプールジョブは削除されないでスプールディレクトリに残る。
ジョブ実行中のスプールジョブディレクトリ名は"ジョブ識別子"であるが,ジョブ終了後は"ジョブ識別子-ジョブ名"に変更される。
スプールジョブのデータの流れを次の図と表に示す。
図3-5 スプールジョブのデータの流れ
表3-4 スプールジョブのデータの流れ
| データ種別名称 | 生成契機 | 削除契機 | 格納場所 | 意味 |
|---|---|---|---|---|
| スプールジョブ | ジョブ実行終了 | 印刷後のスプールジョブ削除,または印刷後にいったん保存したが,長期保存が不要な場合のbjexrmjobコマンドによるスプールジョブ削除指示または手作業(delコマンド)での削除 | スプールジョブディレクトリ | 実行が終了したジョブの結果をジョブごとにまとめたデータ。 |
| 転送済みジョブ | 印刷指示 | プリントサーバ設定依存 | プリントサーバ | プリントサーバに転送された,印刷待ちのジョブのデータ。 |
スプールディレクトリおよびスプールジョブディレクトリ配下にある管理ファイルはバッチジョブ実行システムが使用するファイルであるため,手作業による変更はしないこと。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2009, 2016, Hitachi, Ltd.