Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

11.3.2 単純内容要素ダイアログ

単純内容要素ダイアログは,バイナリフォーマット定義ファイルに単純内容要素を設定するときに使用します。

操作手順については,「4.4.2(2) グローバル定義の単純内容要素を設定する」,または「4.4.2(4)(b) ローカル定義の単純内容要素を構成要素として設定する」を参照してください。

単純内容要素ダイアログは,グローバル定義の単純内容要素を設定する場合と,ローカル定義の単純内容要素を設定する場合で表示されるタブが異なります。

<この項の構成>
(1) 単純内容要素タブ
(2) 構成要素タブ
(3) 各タブで共通の内容

(1) 単純内容要素タブ

単純内容要素タブは,設定する単純内容要素がグローバル定義でもローカル定義でも表示されます。単純内容要素の情報を指定します。

図11-25 単純内容要素ダイアログ(単純内容要素タブ)

[図データ]

[データ種別]
単純内容要素として使用するデータの種別をドロップダウンリストから選択します。選択できるデータ種別を次に示します。
  • 文字列
  • 整数
  • 実数
  • 固定小数部数値
  • ゾーン形式数値
  • パック形式数値
  • 符号付2進整数
  • 符号無2進整数
  • バイト列
  • 日付時刻

[サイズ]
単純内容要素として使用するデータのサイズを指定します。
  • 固定値の場合
    ラジオボタンで[固定]を選択し,サイズ(バイト)を指定します。
    データ種別と文字コードによって指定できるサイズの範囲が異なります。指定できるサイズの範囲を次の表に示します。

    表11-7 固定値の単純内容要素に指定できるサイズの範囲

    データ種別 文字コード 指定できる範囲(バイト)
    文字列,整数,実数,固定小数部数値 UTF16以外 1〜2,147,483,647
    UTF16 2〜2,147,483,646
    ゾーン形式数値,パック形式数値 1〜2,147,483,647
    符号付2進整数,符号無2進整数 1,2,4,8のどれか
    バイト列 1〜2,147,483,647
    日付時刻 CCYYMMDD UTF16以外 8〜2,147,483,647
    UTF16 16〜2,147,483,646
    YYMMDD UTF16以外 6〜2,147,483,647
    UTF16 12〜2,147,483,646
    hhmmss UTF16以外 6〜2,147,483,647
    UTF16 12〜2,147,483,646
    CCYYMMDDhhmmss UTF16以外 14〜2,147,483,647
    UTF16 28〜2,147,483,646
    YYMMDDhhmmss UTF16以外 12〜2,147,483,647
    UTF16 24〜2,147,483,646

    (凡例)
    −:指定できる範囲が文字コードに依存しないことを示します。

 
  • 可変値の場合
    ラジオボタンで[可変]を選択します。サイズの決定方法は,構成要素タブ(または構成要素ダイアログ)の[サイズ]で設定します。

[文字列]
データ種別が文字列の場合で,サイズが固定のとき,埋め字の種類を設定します。
[埋め字]
単純内容要素として使用するデータが指定したサイズに満たない場合,余った部分を埋める文字をドロップダウンリストから選択します。空白で埋める場合は[スペース]を,空文字(0x00)で埋める場合は[空文字]を選択します。

[数値]
データ種別が固定小数部数値,ゾーン形式数値,またはパック形式数値の場合,詳細を設定します。
[小数部桁数]
小数部分の桁数を0〜33で指定します。
[符号の有無]
データ種別が固定小数部数値の場合,正負の符号の有無をラジオボタンで選択します。
  • 符号がない場合
    [なし]を選択します。
  • 負の符号だけある場合
    [負だけあり]を選択します。
  • 常に正負の符号がある場合
    [常にあり]を選択します。
[埋め字]
データ種別が固定小数部数値の場合,単純内容要素として使用するデータが指定したサイズに満たないとき,余った部分を埋める文字をラジオボタンで選択します。空白で埋める場合は[スペース]を,0で埋める場合は[0]を選択します。

[日付時刻]
データ種別が日付時刻の場合,日付時刻の形式を設定します。
[形式]
日付時刻の形式をドロップダウンリストから選択します。
[秒小数部桁数]
日付時刻の形式に時刻(hhmmss)が含まれる場合,秒の小数部分の桁数を0〜3で指定します。

(2) 構成要素タブ

構成要素タブは,ローカル定義の単純内容要素を設定する場合にだけ表示されます。構成要素の情報を指定します。

図11-26 単純内容要素ダイアログ(構成要素タブ)

[図データ]

指定する内容は,構成要素ダイアログの構成要素タブと同じです。

構成要素ダイアログの構成要素タブについては,「11.3.4 構成要素ダイアログ」を参照してください。

(3) 各タブで共通の内容

各タブで共通の内容を次に示します。

[インフォメーション]
単純内容要素ダイアログの入力情報に問題がある場合に,ダイアログの最上段に問題点を示すメッセージが表示されます。表示されるメッセージと対策については,「4.4.5(1) 検証内容」を参照してください。

[名称]
単純内容要素の名称を指定します。NCName型で使用できる文字を利用して256文字以内で指定します。

[OK]ボタン
指定した内容を設定して単純内容要素ダイアログを閉じます。

[キャンセル]ボタン
指定した内容を設定しないで単純内容要素ダイアログを閉じます。