Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド

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16.3 idl2irを使用したIRの更新

IRクライアントであるBorland Enterprise Server VisiBroker idl2irユーティリティを使用して,IRを更新できます。idl2irユーティリティの構文は次のとおりです。

構文
 
idl2ir [arguments] idl_file_list
 

idl2irユーティリティ引数の詳細については,マニュアル「Borland Enterprise Server VisiBroker プログラマーズリファレンス」の「idl2ir」の記述を参照してください。

次の例は,TestIRというIRをBank.idlファイルからの定義によって更新する方法を示しています。

 
idl2ir -irep TestIR -replace Bank.idl
 

IR内の項目は,idl2irユーティリティやirepユーティリティを使用しても削除できません。項目の削除は次の手順で行います。

  1. irepプログラムを終了するか中止します。
  2. irepコマンドラインで指定したIDLファイルを編集します。
  3. 更新したファイルを使用してirepを再び起動します。

IRはシンプルなトランザクションサービスを持っています。指定されたIDLファイルがロードに失敗すると,IRはその内容を前の状態までロールバックします。IDLのロード後は,IRは以降のトランザクションで使用する状態にコミットします。どのリポジトリに対しても,ロールバック用にトランザクションの状態を格納したIRname.rollbackファイルがホームディレクトリにあります。

IRのすべての項目を削除したい場合,その内容を新しい空のIDLファイルと置き換えることができます。例えば,Empty.idlという名前のIDLファイルを使用すると,次のコマンドを実行できます。
 
idl2ir -irep TestIR -replace Empty.idl