Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]

12.7 ホスト間のオブジェクトのマイグレート

オブジェクトマイグレーションとは,一つのホストでオブジェクトインプリメンテーションを終了し,別のホストでそれを開始する方法です。オブジェクトマイグレーションを使用して,過負荷のホストから,より多くの資源または処理能力を持つホストにオブジェクトを移動することによって負荷分散ができます(異なるosagentに登録されたサーバ間の負荷分散はありません)。ハードウェアまたはソフトウェアの保守のためにホストをシャットダウンしなければならない場合,オブジェクトを使用できる状態に保つためにもオブジェクトマイグレーションを使用できます。

状態を維持しないオブジェクトのマイグレーションは,クライアントプログラムから見て透過的です。マイグレートされたオブジェクトインプリメンテーションにクライアントが接続されると,スマートエージェントはコネクションの切断を検出し,クライアントを新しいホストの新しいオブジェクトに透過的に再接続します。
<この節の構成>
12.7.1 状態を維持するオブジェクトのマイグレート
12.7.2 実体化されたオブジェクトのマイグレート
12.7.3 OADに登録されたオブジェクトのマイグレート