Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド

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12.3 異なるローカルネットワーク上のスマートエージェントの接続

ローカルネットワーク上で複数のスマートエージェントを起動する場合,スマートエージェントはUDPブロードキャストメッセージを使用して互いに探し合います。ネットワーク管理者は,IPサブネットマスクを使用してブロードキャストメッセージのスコープを指定することによって,ローカルネットワークを構成します。図12-2に,ネットワークリンクによって接続された二つのローカルネットワークを示します。

図12-2 別々のローカルネットワークに存在する二つのスマートエージェント

[図データ]

ある一つのネットワーク上のスマートエージェントが別のローカルネットワーク上のスマートエージェントとコンタクトできるようにするには,リモートスマートエージェントのIPアドレスを,agentaddrという名前のファイルで使用可能にする必要があります。これは,二つのネットワーク上のスマートエージェントがUDPブロードキャストを介して互いを検知できない場合だけ必要です。ローカルネットワーク#1のスマートエージェントからほかのネットワークのスマートエージェントへ接続できるようにするためのファイルの指定内容を,コードサンプル12-2に示します。このファイルへのパスは,スマートエージェントプロセス用に設定されたVBROKER_ADM環境変数で指定されます。OSAGENT_ADDR_FILE環境変数を設定することによって,このファイル名を変更できます。このファイルには,1行につき一つのIPアドレスを記述できます。また「#」で始まる行は,コメントとみなされて無視されます。

コードサンプル12-2 ネットワーク#1のスマートエージェント用のagentaddrファイルの内容
 
# list all OSAgent addresses.
101.10.2.6
101.10.2.7
 

適切なagentaddrファイルによって,ローカルネットワーク#1のクライアントプログラムは,ローカルネットワーク#2のオブジェクトインプリメンテーションを探して使用できます。環境変数の詳細については,「2. 環境設定」を参照してください。

リモートネットワークで複数のスマートエージェントを実行している場合,リモートネットワーク上のすべてのスマートエージェントのIPアドレスを記述する必要があります。
<この節の構成>
12.3.1 スマートエージェントの互いの検知方法