Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド

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7.4 オブジェクトの活性化

CORBAオブジェクトがアクティブなサーバントと対応づけられると,POAのServant Retention(サーバント保持)ポリシーがRETAINである場合,対応するオブジェクトIDがアクティブオブジェクトマップに記録され,そのオブジェクトが活性化されます。活性化するには幾つかの方法があります。

明示的な活性化
サーバアプリケーション自身がactivate_objectまたはactivate_object_with_idを呼び出すことによって明示的にオブジェクトを活性化します。

オンデマンドによる活性化
サーバアプリケーションは,ユーザ提供のサーバントマネージャを介してPOAにオブジェクトを活性化するよう指示します。set_servant_managerを使用して,まずPOAにサーバントマネージャを登録しなければなりません。

暗黙的な活性化
幾つかのオペレーションに対する応答として,サーバが単独でオブジェクト活性化を行います。サーバントがアクティブでなければ,クライアントがサーバントをアクティブにできる方法はありません(例えば,非アクティブなオブジェクトをリクエストしてもオブジェクトをアクティブにはできません)。

デフォルトサーバントによる活性化
POAはサーバントを一つだけ使用して,すべてのオブジェクトをインプリメントします。
<この節の構成>
7.4.1 オブジェクトの明示的な活性化
7.4.2 オブジェクトのオンデマンドによる活性化
7.4.3 オブジェクトの暗黙的な活性化
7.4.4 デフォルトサーバントによる活性化
7.4.5 オブジェクトの非活性化