Cosminexus リファレンス 定義編

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16.3 Java HotSpot VMのオプションのCosminexusでのデフォルト値

Java HotSpot VMのオプションのCosminexusでのデフォルト値を示します。デフォルト値は,OSごとに異なります。

ポイント
ここで説明するデフォルト値は,EJBクライアントアプリケーションの場合に有効になります。J2EEサーバまたはWebコンテナサーバの場合,この表で示したデフォルト値ではなく,J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)またはWebコンテナサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)のadd.jvm.argキーのデフォルト値が有効になるキーがあります。ファイルの詳細については,「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」,「12.2 usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)」,または「15.3 usrconf.cfg(Webコンテナサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。

Java HotSpot VMのオプションのCosminexusでのデフォルト値を次の表に示します。

表16-7 Java HotSpot VMのオプションのCosminexusでのデフォルト値


オプション名 使用するOSとJavaVMの種類
Windows Server 2003,Windows Server 2003(x64),Windows Server 2003 R2,Windows Server 2003 R2(x64) Linux(x86/AMD64 & Intel EM64T)※1 HP-UX(IPF) AIX,Solaris Linux(IPF) Linux(AMD64 & Intel EM64T)※2
[client]※3 [server]※3 [client]※3 [server]※3 [server] [client] [server] [server]
1 -Xmx<size>※4 64M 64M 64M 64M 83M 64M 83M 83M
2 -Xms<size>※4 2048k 2048k 2048k 2048k 4608k 3584k 4608k 4492k
3 -XX:MaxPermSize=<size>※4 64M 64M 64M 64M 83M 64M 83M 83M
4 -XX:PermSize=<size>※4 8M 16M 8M 16M 20M 8M 20M 20M
5 -Xmn<size> ※5 ※5 ※5 ※5 ※5 ※5 ※5 ※5
6 -Xss<size> 256k 256k 512k 512k 1M 512k 1M 1M
7 -XX:NewRatio=<value>※4 12 2 12 2 2 8 2 2
8 -XX:SurvivorRatio=<value> 8 32 8 32 8 32 8 32
9 -XX:TargetSurvivorRatio=<value> 50 50 50 50 50 50 50 50
10 -XX:MaxTenuringThreshold=<value> 15 15 31 31 31 31 15 15

(凡例)
[client]:Java HotSpot(TM) Client VMが使用されることを示します。
[server]:Java HotSpot(TM) Server VMが使用されることを示します。

<size>の単位はバイトです。

注※1
P-9S3Z-7151 Cosminexus Developer's Kit for Javaを使用した場合です。

注※2
P-9W3Z-7151 Cosminexus Developer's Kit for Javaを使用した場合です。

注※3
オプション定義ファイル(usrconf.cfg)のjvm.typeキーの指定値によって,使用するJavaVMを選択できます。

注※4
J2EEサーバまたはWebコンテナサーバの場合,この表で示したデフォルト値ではなく,J2EEサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)またはWebコンテナサーバ用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)のadd.jvm.argキーのデフォルト値が有効になります。
それぞれのオプションの意味を次に示します。

-Xmx<size>
Javaヒープの最大サイズを設定します。

-Xms<size>
Javaヒープの初期サイズを設定します。

-XX:MaxPermSize=<size>
Permanent領域の最大サイズを設定します。

-XX:PermSize=<size>
Permanent領域の初期サイズを設定します。

-Xmn<size>
DefNew領域の初期値および最大値を設定します。

-Xss<size>
1スタック領域の最大サイズを設定します。

-XX:NewRatio=<value>
DefNew領域に対するTenured領域の割合を設定します。
<value>が2の場合は,DefNew領域とTenured領域の割合が,1:2になります。
DefNew領域の使用中サイズ≧Tenured領域の空き領域サイズ となるとFullGCが発生します。NewRatioに1を設定すると,FullGCが多発するのでご注意ください。

-XX:SurvivorRatio=<value>
DefNew::Survivor領域のFrom空間とTo空間に対するDefNew::Eden領域の割合を設定します。
<value>に8を設定した場合は,DefNew::Eden領域,From空間,To空間の割合が,8:1:1になります。

-XX:TargetSurvivorRatio=<value>
ガーベージコレクション実行後のDefNew::Survivor領域内でJavaオブジェクトが占める割合の目標値を設定します。

-XX:MaxTenuringThreshold=<value>
コピーガーベージコレクション実行時に,From空間とTo空間でJavaオブジェクトを入れ替える回数のしきい値を設定します。
設定した回数を超えて入れ替え対象になったJavaオブジェクトは,Tenured領域に移動されます。

注※5
Javaヒープと-XX:NewRatioによって決まります。