Cosminexus システム構築ガイド
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(1) Management Server用JP1イベントの設定
Management Server用JP1イベントの設定手順を次に示します。
- システムJP1イベント発行の設定をします。
mserver.propertiesで,com.cosminexus.mngsvr.jp1event.enabledキーで,Management Serverが検知した障害や通知をJP1イベントとして発行するかどうかを指定します。また,JP1イベントの重大度ごとに,JP1イベントを発行するかどうかを指定します。mserver.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
- メッセージマッピングファイルを設定します。
Management Serverが検知した障害や通知を,メッセージマッピングファイルで,メッセージごとにどの重大度のJP1イベントに変換するかを定義します。なお,マッピング定義がなくJP1イベントの重大度を割り当てられないメッセージは,JP1イベントとして発行されません。
ファイル名は「mserver.jp1event.system.mapping.properties」です。マッピング関係を定めた標準的なファイルを提供しているので,必要に応じて,テキストエディタなどで編集してください。ファイルの格納場所を次に示します。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config
Management Server用メッセージマッピングファイルについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
- Management Serverを再起動します。
再起動後に,設定した情報が有効になります。
(2) J2EEサーバ用JP1イベントの設定
J2EEサーバ用JP1イベントの設定手順を次に示します。
- システムJP1イベント発行の設定をします。
簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)または論理SFOサーバ(sfo-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.manager.agent.JP1EventAgent.enabledパラメタで「true」を指定します。デフォルトでは,「false」が指定されています。また,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)または論理SFOサーバ(sfo-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタでJP1イベントの重大度ごとに,JP1イベントを発行するかどうかを指定します。
- manager.jp1event.system.filtering.severity.emergency
- manager.jp1event.system.filtering.severity.alert
- manager.jp1event.system.filtering.severity.critical
- manager.jp1event.system.filtering.severity.error
- manager.jp1event.system.filtering.severity.warning
- manager.jp1event.system.filtering.severity.notice
- manager.jp1event.system.filtering.severity.information
- Management Serverおよび運用管理エージェントを再起動します。
再起動後に,設定した情報が有効になります。
- メッセージマッピングファイルを設定します。
J2EEサーバが検知した障害や通知を,メッセージマッピングファイルで,メッセージごとにどの重大度のJP1イベントに変換するかを定義します。なお,マッピング定義がなくJP1イベントの重大度を割り当てられないメッセージは,JP1イベントとして発行されません。メッセージマッピングファイルには,J2EEサーバ共通用とJ2EEサーバ個別用があります。
- J2EEサーバ共通用メッセージマッピングファイル
- マシン内のJ2EEサーバ共通用で,J2EEサーバが検知した障害や通知をJP1イベントに変換するときに使用するファイルです。ファイル名は「manager.jp1event.system.mapping.properties」です。マッピング関係を定めた標準的なファイルを提供しているので,必要に応じて,テキストエディタなどで編集してください。ファイルの格納場所を次に示します。
- Windowsの場合
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config
- UNIXの場合
- /opt/Cosminexus/manager/config
- J2EEサーバ個別用メッセージマッピングファイル
- J2EEサーバごとに,J2EEサーバが検知した障害や通知をJP1イベントに変換したいときに使用するファイルです。このファイルとJ2EEサーバ共通用メッセージマッピングファイルが作成されている場合は,このファイルでの指定が優先されます。
- ファイル名は「manager.<論理サーバ名>.jp1event.system.mapping.properties」です。このファイルは,テキストエディタなどを使用してユーザが作成してください。パラメタの記述形式は,J2EEサーバ共通用メッセージマッピングファイルと同じです。
メッセージマッピングファイルについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。
- J2EEサーバを再起動します。
再起動後に,設定した情報が有効になります。
(3) J2EEユーザ用JP1イベントの設定
J2EEユーザ用JP1イベントの設定手順を次に示します。
- ユーザJP1イベント発行の設定をします。
簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタでJ2EEアプリケーションのユーザログをJP1イベントとして発行するかどうかを指定します。マッピングの設定で,ユーザログのログレベルにJP1イベントの重大度を割り当てたログがJP1イベントの発行対象になります。
- manager.jp1event.user.mapping.level.severe
- manager.jp1event.user.mapping.level.warning
- manager.jp1event.user.mapping.level.info
- manager.jp1event.user.mapping.level.config
- manager.jp1event.user.mapping.level.fine
- manager.jp1event.user.mapping.level.finer
- manager.jp1event.user.mapping.level.finest
また,出力するユーザログをメッセージIDなどでフィルタリングできます。フィルタリングは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで指定します。
- manager.jp1event.user.filtering.enabled
- manager.jp1event.user.filtering.filter
なお,ユーザJP1イベントの推奨設定については,「(4) ユーザJP1イベントの推奨設定」を参照してください。
- ロガーおよびハンドラを設定します。
簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタでJ2EEアプリケーションのユーザログで使用するロガーおよびハンドラを指定します。ハンドラにはJP1イベント用のハンドラ(com.cosminexus.mngsvr.externals.jp1event.JP1EventHandler)を指定してください。
- ejbserver.application.userlog.loggers
- ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>.level
- ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>.useParentHandlers
- ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>.filter
- ejbserver.application.userlog.menu.handlers.
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.path
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.limit
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.count
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.level
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.appname
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.msgid
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.separator
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.formatter
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.filter
- ejbserver.application.userlog.CJLogHandler.<ハンドラ名称>.encoding
- ejbserver.application.userlog.Logger.<ロガー名称>.handlers
- Management Serverおよび運用管理エージェントを再起動します。
再起動後に,設定した情報が有効になります。
- J2EEサーバを再起動します。
再起動後に,設定した情報が有効になります。
「(3) J2EEユーザ用JP1イベントの設定」で設定するユーザJP1イベントの推奨設定について説明します。なお,J2EEアプリケーションのユーザログの出力の詳細については,「5.20 アプリケーションのユーザログ出力の設定」を参照してください。
(a) ユーザJP1イベントのマッピングの設定
マッピングは次のように設定します。
| ログレベル |
JP1イベント重大度 |
| SEVERE |
Error |
| WARNING |
Warning |
| INFO |
Information |
| CONFIG |
Notice |
| FINE |
なし |
| FINER |
なし |
| FINEST |
なし |
(b) ユーザJP1イベントのフィルタリングの設定
ログを取得するときにメッセージIDを付けて,「MESSAGE_ID」でフィルタリングします。JP1イベントを発行させたいメッセージIDに対して「MESSAGE_ID EQU <メッセージID>」をORで接続して記述します。
![[図データ]](FIGURE/ZU113010.GIF)
また,J2EEアプリケーションごとにJP1イベントの発行をフィルタリングしたい場合は,ログを取得するときにJ2EEアプリケーション名を付けるか,デフォルトのJ2EEアプリケーション名を設定して,「APPLICATION」でフィルタリングします。
![[図データ]](FIGURE/ZU113020.GIF)
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