Cosminexus システム構築ガイド

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15.2.3 リソースアダプタのプロパティ定義で設定できること

リソースに接続するバッチアプリケーションの場合,ユーザ指定名前空間機能を使用してリソースアダプタに別名を設定します。バッチアプリケーションからリソースアダプタをルックアップするには,ユーザ指定名前空間機能で設定した別名を使用します。ユーザ指定名前空間機能の設定については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のリソースに接続するバッチアプリケーションの作成に関する説明を参照してください。

また,リソースアダプタのプロパティとして設定する項目のうち,DB Connectorで設定できる主な項目と,その項目の設定方法について説明します。

DB Connectorのプロパティ定義で設定できる内容を次の表に示します。

表15-2 DB Connectorのプロパティ定義で設定できる内容

分類 項目 設定内容
一般情報 トランザクションサポートレベル <transaction-support>タグで,トランザクションサポートレベルを設定します。トランザクション管理なし(NoTransaction),またはローカルトランザクション(LocalTransaction)を指定します。バッチサーバの場合,グローバルトランザクション(XATransaction)は指定できません。
コンフィグレーションプロパティ データベースコネクション確立までの待ち時間 <config-property>タグのloginTimeoutで,データベースコネクション確立までのバッチアプリケーションの待ち時間を指定します。
ステートメントキャンセル <config-property>タグのCancelStatementで,トランザクションタイムアウト発生時のステートメントキャンセルを有効にするかどうかを指定します。
PreparedStatementのプールサイズ※1 <config-property>タグのPreparedStatementPoolSizeで,PreparedStatementのプールサイズを指定します。
CallableStatementのプールサイズ※1 <config-property>タグのCallableStatementPoolSizeで,CallableStatementのプールサイズを指定します。
実行時プロパティ コネクションの最小値と最大値 <property>タグのMinPoolSizeとMaxPoolSizeで,コネクションプールにプールするコネクションの最小値と最大値を指定します。
コネクションの障害検知 <property>タグのValidationTypeでコネクションの障害を検知するタイミングを指定し,ValidationIntervalで障害を検知する間隔を指定します。
なお,コネクションの障害検知にタイムアウトを設定する場合には,NetworkFailureTimeoutでコネクション管理スレッドの使用を有効にします。※2
コネクションの取得リトライ <property>タグのRetryCountでコネクション取得に失敗した場合のリトライ回数を指定し,RetryIntervalでリトライ間隔を指定します。
コネクションスイーパ <property>タグのSweeperIntervalでコネクションの自動破棄(コネクションスイーパ)が動作する間隔を指定し,ConnectionTimeoutでコネクションの最終利用時刻からコネクションを自動破棄するかどうかを判定するまでの時間を指定します。
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち <property>タグのRequestQueueEnableでコネクション枯渇時のコネクション取得待ちを有効にするかどうかを指定し,RequestQueueTimeoutで待ち時間を指定します。
コネクションプールのウォーミングアップ コネクションプールのウォーミングアップ機能を使用する場合,<property>タグで,Warmupを指定します。
コネクション管理スレッド コネクション管理スレッドを使用する場合,<property>タグで,NetworkFailureTimeoutを指定します。
コネクション管理スレッドを使用する場合,コネクションの障害検知機能,およびコネクション数調節機能のタイムアウト(どちらもタイムアウト時間は5秒で固定)を使用する設定になります。
コネクション数調節機能 <property>タグのConnectionPoolAdjustmentIntervalで,コネクション数調節機能が動作する間隔を指定します。
なお,コネクション数調節機能にタイムアウトを設定する場合には,NetworkFailureTimeoutでコネクション管理スレッドの使用を有効にします。※2

注※1 XDM/RD E2 11-01以前のバージョンの場合,ステートメントプーリング機能を利用できないため,これらのプロパティには0を指定してください。

注※2 同じキーで設定します。このため,コネクションの障害検知機能でタイムアウトを使用する場合は,コネクション数調節機能でもタイムアウトを使用する設定となります。


なお,DB Connectorを使用してデータベースに接続する場合に設定する,DB Connectorのプロパティ定義については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。属性ファイルについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。