Cosminexus システム構築ガイド

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12.1 バッチサーバの動作設定の方法

この節では,マニュアル「Cosminexus 機能解説」で説明したバッチサーバの機能を有効にするための設定項目と設定方法について説明します。

デフォルトで設定されているバッチサーバの動作を変更したい場合には,ユーザ定義ファイルを編集して,バッチサーバの動作設定を変更する必要があります。例えば,バッチサーバが使用するネーミングサービス,トランザクション,コネクション,ログ,セキュリティの設定を変更したい場合,バッチサーバのJavaVMの起動オプションなどを変更したい場合などには,簡易構築定義ファイルで設定を変更します。簡易構築定義ファイルに,テキストエディタなどを使用して,変更対象のパラメタ名と変更後の値を設定します。変更後の値を設定した簡易構築定義ファイルをSmart Composer機能のコマンドを実行して反映することで,バッチサーバの動作設定を変更できます。ただし,バッチサーバのセキュリティポリシーを変更したい場合には,Management Serverでは設定できません。簡易構築定義ファイル以外のユーザ定義ファイルをテキストエディタなどで編集して,動作設定を変更してください。

<この節の構成>
(1) 前提条件
(2) バッチサーバの動作を設定するユーザ定義ファイル
(3) そのほかのユーザ定義ファイルの編集について

(1) 前提条件

server.policyを編集する場合は,編集対象のバッチサーバのセットアップが完了していることが前提になります。また,UNIXの場合,動作設定を変更するときには,root権限(Component Container管理者を設定していない場合),またはComponent Container管理者の権限(Component Container管理者を設定している場合)が必要です。

(2) バッチサーバの動作を設定するユーザ定義ファイル

次の二つのユーザ定義ファイルをテキストエディタなどで編集して,バッチサーバの動作を設定します。

バッチサーバの動作設定は,簡易構築定義ファイルのパラメタで指定します。簡易構築定義ファイルのパラメタは,<configuration>タグ内に,パラメタ名(<param-name>タグ)とパラメタ値(<param-value>タグ)を設定して,編集します。簡易構築定義ファイルでのパラメタの指定形式を次に示します。

簡易構築定義ファイルでのパラメタの指定形式
<param>
<param-name>パラメタ名</param-name>
<param-value>パラメタ値1</param-value>

<param-value>パラメタ値n</param-value>
</param>
<param>

簡易構築定義ファイルで編集した内容は,Smart Composer機能のコマンドを使用して反映します。

ユーザ定義ファイルのうち,簡易構築定義ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。server.policy(バッチサーバ用セキュリティポリシーファイル)の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

(3) そのほかのユーザ定義ファイルの編集について

usrconf.properties,およびusrconf.cfgには,テキストエディタなどで直接編集しなくても,簡易構築定義ファイルのパラメタで設定した内容が反映されます。簡易構築定義ファイルのパラメタと,usrconf.propertiesおよびusrconf.cfgとの対応を次の表に示します。

表12-1 簡易構築定義ファイルのパラメタと,usrconf.propertiesおよびusrconf.cfgとの対応

簡易構築定義ファイルのパラメタ ユーザ定義ファイルの種類
バッチサーバ用ユーザプロパティを設定するパラメタ usrconf.properties(バッチサーバ用ユーザプロパティファイル)
バッチサーバのJavaVMのシステムプロパティに設定できるパラメタ
バッチサーバ用オプション定義を設定するパラメタ usrconf.cfg(バッチサーバ用オプション定義ファイル)
バッチサーバの拡張パラメタに設定できるパラメタ

簡易構築定義ファイルのパラメタについては,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

Smart Composer機能でシステムを構築する場合は,システムの一貫性を保つため,細かい設定を変更する場合でも,簡易構築定義ファイルを編集するようにしてください。テキストエディタなどで個別にファイルを直接編集する場合には,スペルミスなどに十分注意してください。usrconf.propertiesとusrconf.cfgについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

次に,このマニュアルでのパラメタの記載形式を,簡易構築定義ファイルのパラメタごとに説明します。