Cosminexus システム構築ガイド

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9.3.3 リソースアダプタの種類

プロパティを定義するリソースアダプタは,接続するリソースや使用するトランザクションの種類などによって異なります。ここでは,次の場合に使用するリソースアダプタについて説明します。

<この項の構成>
(1) DB Connectorを使用する場合
(2) DB Connector for Cosminexus RMとCosminexus RMを使用する場合
(3) ほかのリソースアダプタを使用する場合

(1) DB Connectorを使用する場合

DB Connectorは,接続するデータベースの種類や使用するトランザクションの種類によって,ファイルが異なります。DB Connectorの種類を次の表に示します。

表9-3 DB Connectorの種類

RARファイル名 説明
DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,HiRDB,XDM/RD E2に接続する場合に選択します。
DBConnector_HiRDB_Type4_XA.rar HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,グローバルトランザクションで,HiRDBに接続する場合に選択します。
DBConnector_DABJ_CP.rar Cosminexus DABroker Libraryを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,HiRDB,Oracle,XDM/RD E2に接続する場合に選択します。
DBConnector_DABJ_XA.rar Cosminexus DABroker Libraryを使用して,グローバルトランザクションで,HiRDB,Oracleに接続する場合に選択します。
DBConnector_Oracle_CP.rar Oracle JDBC Thin Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,Oracleに接続する場合に選択します。
DBConnector_Oracle_XA.rar Oracle JDBC Thin Driverを使用して,グローバルトランザクションで,Oracleに接続する場合に選択します。
DBConnector_SQLServer_CP.rar SQL Server 2000 Driver for JDBCを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,SQL Server 2000(Windowsの場合だけ)に接続する場合に選択します。
DBConnector_SQLServer2005_CP.rar SQL Server 2005 JDBC Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,SQL Server 2005(Windowsの場合だけ)に接続する場合に選択します。
DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rar コネクションプールのクラスタ化機能のルートリソースアダプタです。ルートリソースアダプタに属するメンバリソースアダプタが,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,Oracleに接続する場合に選択します。
DBConnector_Oracle_CP_ClusterPool_Member.rar コネクションプールのクラスタ化機能のメンバリソースアダプタです。Oracle JDBC Thin Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,Oracleに接続する場合に選択します。なお,J2EEアプリケーションのリソースリファレンスに設定して使用できません。

注 新規に,DB ConnectorのRARファイルを使用する場合,Cosminexusで提供するConnector属性ファイルのテンプレートファイルを使用して,プロパティを定義できます。Connector属性ファイルのテンプレートファイルは,すべてのDB ConnectorのRARファイルに対して提供しています。提供しているテンプレートファイルについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。


(2) DB Connector for Cosminexus RMとCosminexus RMを使用する場合

Cosminexus RMと連携してデータベースに接続する場合には,Cosminexus RM連携用のリソースアダプタ(DB Connector for Cosminexus RM)と,Cosminexus RMで提供するリソースアダプタの両方をインポートする必要があります。Cosminexus RMで提供するリソースアダプタについては,マニュアル「Cosminexus Reliable Messaging」を参照してください。

DB Connector for Cosminexus RMは,使用するトランザクションの種類や接続するデータベースの種類によって,ファイルが異なります。DB Connector for Cosminexus RMの種類を次の表に示します。

表9-4 DB Connector for Cosminexus RMの種類

RARファイル名 説明
DBConnector_HiRDB_Type4_CP_Cosminexus_RM.rar HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,HiRDBに接続する場合に選択します。
DBConnector_HiRDB_Type4_XA_Cosminexus_RM.rar HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,グローバルトランザクションで,HiRDBに接続する場合に選択します。
DBConnector_DABJ_CP_Cosminexus_RM.rar Cosminexus DABroker Libraryを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,HiRDBに接続する場合に選択します。
DBConnector_DABJ_XA_Cosminexus_RM.rar Cosminexus DABroker Libraryを使用して,グローバルトランザクションで,HiRDBに接続する場合に選択します。
DBConnector_Oracle_CP_Cosminexus_RM.rar Oracle JDBC Thin Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしで,Oracleに接続する場合に選択します。
DBConnector_Oracle_XA_Cosminexus_RM.rar Oracle JDBC Thin Driverを使用して,グローバルトランザクションで,Oracleに接続する場合に選択します。

注 新規に,DB Connector for Cosminexus RMのRARファイルを使用する場合,Cosminexusで提供するConnector属性ファイルのテンプレートファイルを使用して,プロパティを定義できます。Connector属性ファイルのテンプレートファイルは,すべてのDB ConnectorのRARファイルに対して提供しています。提供しているテンプレートファイルについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。


ポイント
DB Connector for Cosminexus RMとCosminexus RMを使用して同一トランザクション内でJDBCとJMSのアクセスを行う場合に,同じ物理コネクションを共有することで,ローカルトランザクションの適用,グローバルトランザクションの1相コミット決着ができます。1相コミット決着のための条件を次に示します。
  • DB Connector for Cosminexus RMとCosminexus RMで使用するデータベースシステムが同一であり,かつサインオン方式とセキュリティ情報(ユーザ名,パスワード)が同一である。
  • リソースアダプタを使用するJ2EEアプリケーションの属性ファイル(Session Bean属性ファイル,Entity Bean属性ファイルなど)で<res-sharing-scope>タグに「Shareable」を指定している。

(3) ほかのリソースアダプタを使用する場合

OpenTP1のSPPと接続する場合には,uCosminexus TP1 ConnectorおよびTP1/Client/Jの提供するリソースアダプタを使用します。詳細については,uCosminexus TP1 Connectorのドキュメント,およびマニュアル「OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編」を参照してください。

TP1/Message Queueと接続する場合には,TP1/Message Queue - Accessの提供するリソースアダプタを使用します。詳細については,マニュアル「OpenTP1 Version 6 メッセージキューイングアクセス機能 TP1/Message Queue - Access 使用の手引」を参照してください。

また,Cosminexusでは,Connector 1.0仕様またはConnector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用して,任意のリソースに接続できます。これらのリソースアダプタを使用する場合は,リソースアダプタのドキュメントを参照してください。