Cosminexus システム構築ガイド
Webコンテナでは,マルチスレッドでサーブレットのリクエストを処理します。このとき,同時に実行できるスレッド数に上限を設定することで,スラッシングなどによるパフォーマンスの低下を防止できます。また,適切なスレッド数を設定することで,アクセス状況に従ったパフォーマンスのチューニングができます。
同時に実行するスレッド数を制御するには,Webコンテナ単位で制御する方法,Webアプリケーション単位で制御する方法,およびURLグループ単位で制御する方法の3種類あります。
Webコンテナ単位で同時実行スレッド数を制御する場合,Webコンテナ全体で同時に実行できるスレッドの最大数を設定します。ここで設定したスレッド数は,WebコンテナにデプロイされているすべてのWebアプリケーションで共用するスレッド数となります。
Webコンテナ単位での同時実行スレッド数の制御は,簡易構築定義ファイルで設定します。論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタを設定してください。
Webアプリケーション単位で同時実行スレッド数を制御する場合,Webコンテナでのスレッド数制御も同時に設定する必要があります。
Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数の制御は,簡易構築定義ファイルおよびサーバ管理コマンドで設定します。設定方法は,Webサーバ連携機能を使用する場合と同じです。Webサーバ連携機能を使用する場合の,Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数の設定方法については,「4.4 同時実行スレッド数の制御の設定」を参照してください。
URLグループ単位で同時実行スレッド数を制御する場合,Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数制御,およびWebコンテナでのスレッド数制御も同時に設定する必要があります。
URLグループ単位での同時実行スレッド数の制御は,サーバ管理コマンドで設定します。設定方法は,Webサーバ連携機能を使用する場合と同じです。Webサーバ連携機能を使用する場合の,URLグループ単位での同時実行スレッド数の設定方法については,「4.4 同時実行スレッド数の制御の設定」を参照してください。
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