Cosminexus システム構築ガイド

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7.7.1 Hitachi Web Serverの設定

J2EEサーバとHitachi Web Serverとの連携に必要な認証実施順序,および注意事項を説明します。

<この項の構成>
(1) 認証実施順序
(2) 注意事項

(1) 認証実施順序

Webコンテナが提供する認証機能とWebサーバの認証機能を併用した場合,次の順序で認証が実施されます。

  1. Webサーバでの認証
  2. Webコンテナでの認証

注※
Webサーバの認証機能とは,Webサーバの基本認証,SSLのサーバ認証,SSLのクライアント認証を指します。Web認証機能の併用とは,Webコンテナが提供する認証機能を使用している場合に,Webサーバの基本認証,SSLのサーバ認証,SSLのクライアント認証のどれか一つ以上を使用しているときを指します。

認証機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のWebコンテナのセキュリティ管理に関する説明を参照してください。また,Hitachi Web Serverのユーザ認証機能,およびアクセス制御機能については,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。

(2) 注意事項

●Hitachi Web Serverの再起動時の注意事項

Hitachi Web Serverの再起動に失敗した原因が,簡易構築定義ファイルにある場合,次のどちらかにメッセージが出力されます。

それぞれに出力されるメッセージを表に示します。

表7-8 Hitachi Web Serverの起動コマンド実行画面またはイベントログに出力されるメッセージ

メッセージ 原因・対策方法
JkWorkersFile file_name invalid JkWorkersFileキーに指定されたファイル名が無効です。JkWorkersFileキーに指定している値を修正したあと,Webサーバを再起動してください。
Can't find the workers file specified 指定されたワーカ定義ファイルが見つかりません。JkWorkersFileキーに指定されているファイルの有無を確認したあと,Webサーバを再起動してください。
Content should start with / URLパターンの先頭文字が「/」(スラッシュ)以外です。JkMountキーに指定されているURLパターンの先頭文字を「/」(スラッシュ)に修正したあと,Webサーバを再起動してください。
JkOptions: Illegal option 'a...a' JkOptionキーに指定された値(a...a)は不正です。
JkOptionキーに指定している値を修正したあと,Webサーバを再起動してください。
a...a takes b...b arguments, a...aに示すキーに指定できる値の数はb...bです。
a...aに示すキーに指定している値の数を修正したあと,Webサーバを再起動してください。
a...a must be On or Off a...aに示すキーに指定できる値はOnまたはOffです。
a...aに示すキーに指定している値をOnまたはOffにしたあと,Webサーバを再起動してください。
JkModulePriority: Invalid value specified.a...a JkModulePriorityキーに設定された値a...aが不正です。JkModulePriorityキーに正しい値を設定して,Webサーバを再起動してください。

注※ UNIXの場合だけ出力されるメッセージです。


表7-9 Hitachi Web Serverのエラーログファイル

メッセージ 説明・対策方法
[時刻] [emerg] Memory error メモリが不足しています。
システムが利用できるメモリ使用量を確保したあと,Webサーバを再起動してください。
[時刻] [emerg] Error while opening the workers 次のどちらかの問題が発生しています。
  • ワーカ定義ファイルのオープンに失敗しました。
    JkWorkersFileキーに指定されているファイルのアクセス権に読み取り権限があることを確認したあと,Webサーバを再起動してください。
  • ワーカ定義ファイルの内容が不正です。
    ワーカ定義ファイルの内容を正しく修正したあと,Webサーバを再起動してください。
[時刻] [emerg] Error while checking the mod_jk.conf リダイレクタ定義ファイルに不適切な記述がありました。リダイレクタに出力されているメッセージを確認したあと,Webサーバを再起動してください。

注※ UNIXの場合だけ出力されるメッセージです。


●リダイレクタのログに関する注意事項