Cosminexus システム構築ガイド

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6.2.5 HTTPセッション数の上限値の設定

セッション情報の引き継ぎを行うWebアプリケーションに対するHTTPセッション数の上限値の設定方法について説明します。

セッション情報の引き継ぎを行うWebアプリケーションには,HTTPセッション数の上限値に1以上の有効な値を設定する必要があります。

HTTPセッション数の上限値を設定するには,WAR属性ファイルの<http-session-max-number>タグを編集します。WAR属性ファイルはサーバ管理コマンドのcjgetapppropコマンドで取得します。また,WAR属性ファイル編集後の内容はcjsetapppropコマンドで反映させます。WAR属性ファイルおよびサーバ管理コマンドについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」,またはマニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。

なお,HTTPセッション数の上限値を超えてHttpSessionオブジェクトが生成されるとき,メッセージ(KDJE39225-E)がログに出力されます。KDJE39225-Eは,HTTPセッションを使用するリクエストが実行されるたびに出力されるため,同じメッセージでログが埋まってしまうおそれがあります。同じメッセージが繰り返し出力されるのを抑止するために,KDJE39225-Eのインターバル(出力間隔)を設定できます。必要に応じて,インターバルを設定してください。このインターバルはWebアプリケーション単位に適用されます。

KDJE39225-Eのインターバルを設定する場合,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,webserver.session.max.log_intervalパラメタを定義します。webserver.session.max.log_intervalパラメタは,簡易構築定義ファイルの,J2EEサーバのJavaVMのシステムプロパティに設定します。

簡易構築定義ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

注意
Webアプリケーションにセッションフェイルオーバ機能を適用している場合,HTTPセッション数の上限値の設定が必要です。HTTPセッション数の上限値を設定していない場合,セッション情報の引き継ぎを行うWebアプリケーションの開始時にエラーとなり,Webアプリケーションを開始できません。
ただし,グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能を有効にする場合,セッションフェイルオーバ機能の前提条件であるHttpSessionオブジェクト数の上限値の指定は不要です。グローバルセッション情報のサイズ見積もり機能については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のグローバルセッション情報のサイズの見積もりに関する説明を参照してください。