Cosminexus システム構築ガイド

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5.20.1 アプリケーションのユーザログ出力の設定方法

日立トレース共通ライブラリ形式でログを出力するためには,次の設定が必要です。

<この項の構成>
(1) J2EEアプリケーションのログ出力処理
(2) 簡易構築定義ファイルでの設定
(3) セキュリティポリシーの設定

(1) J2EEアプリケーションのログ出力処理

J2EEアプリケーションを開発する際に,CJLogRecordクラスを使用して,次のようなログ出力処理を設定してください。

CJLogRecordクラスを使用したログ出力処理のコーディング方法およびAPI詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス API編」を参照してください。

(2) 簡易構築定義ファイルでの設定

簡易構築定義ファイルを編集して,ハンドラからのログの出力先,ログレベル,ログ面数,使用するフィルタ,フォーマッタなどを指定してください。

(a) 設定内容

簡易構築定義ファイルで論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.applicationから始まるパラメタで,J2EEアプリケーションのユーザログを出力するための設定をします。ejbserver.applicationから始まるパラメタを次に示します。なお,<ハンドラ名称>には,キーの値を区別するためのハンドラ名称を指定してください。また,<ロガー名称>には,Loggerのインスタンスを取得するときに指定するロガー名称を指定してください。

J2EEアプリケーションのユーザログを出力するためには,少なくとも,次の三つのパラメタを指定する必要があります。

簡易構築定義ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

(b) 注意事項

(3) セキュリティポリシーの設定

アプリケーションのソースプログラム上で,J2SE1.4仕様のLoggerクラスの構成を変更したり,FileHandlerクラスを作成したりする場合,セキュリティポリシーを設定する必要があります。セキュリティポリシーは,server.policyに設定します。

server.policyの設定内容を次に示します。

J2EEアプリケーションでサーブレット上からJ2SE1.4仕様のロギングAPIを利用する場合の設定例を示します。

//
// Grant permissions to JSP/Servlet
// 
grant codeBase "file:${ejbserver.http.root}/web/${ejbserver.serverName}/-" {
   permission java.lang.RuntimePermission "loadLibrary.*";
   permission java.lang.RuntimePermission "queuePrintJob";
   permission java.net.SocketPermission "*", "connect";
   permission java.io.FilePermission "<<ALL FILES>>", "read, write";
   permission java.util.PropertyPermission "*", "read";
 
   //For J2SE Logging Source
   permission java.lang.reflect.ReflectPermission "suppressAccessChecks";
   permission java.util.PropertyPermission "*", "read, write";
   permission java.util.logging.LoggingPermission "control";
 
};