Linuxの場合,プロセス内で使用するC++ライブラリのバージョンを指定します。使用できるC++ライブラリのバージョンは,使用するLinuxのバージョンによって異なります。
- Red Hat Enterprise Linux 3の場合
libstdc++.so.5を使用します。
- Red Hat Enterprise Linux 4の場合
x64ネイティブ版を使用する場合は,libstdc++.so.6を使用します。それ以外を使用する場合は,libstdc++.so.5またはlibstdc++.so.6を使用します。
libstdc++ライブラリのバージョンは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,cpp.library.versionパラメタで指定します。
x64ネイティブ版以外を使用する場合,デフォルトでは,libstdc++.so.5を使用する設定になっているため,Red Hat Enterprise Linux 4の場合で,libstdc++.so.6を使用するときは,cpp.library.versionキーの設定を次のように変更する必要があります。
- libstdc++.so.6を使用する場合の設定
- cpp.library.version=6
なお,簡易構築定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。
- 注意事項
- Red Hat Enterprise Linux 3の場合,使用できるバージョンは,libstdc++.so.5だけです。このため,Red Hat Enterprise Linux 3の場合にcpp.library.versionキーに「6」を指定すると,J2EEサーバまたはバッチサーバ起動時にエラーが発生します。なお,EJBクライアントアプリケーション開始時には,PRFの初期化に失敗しますが,例外終了しません。
- cpp.library.versionキーに「5」または「6」以外の数字を指定した場合は,メッセージKDJE40056-Eが出力されます。
- 参考
- Cosminexusでは,次に示すプロセス内でC++ライブラリをロードします。
- cjstartsvプロセス(J2EEサーバまたはバッチサーバの起動)
- cjclstartapプロセス(EJBクライアントアプリケーションの開始)
- cjstartwebプロセス(Webコンテナサーバの起動)
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2007, Hitachi, Ltd.