Cosminexus システム設計ガイド
一定期間存在するオブジェクトをTenured領域に移動させて管理する方法です。Tenured領域への移動のしきい値を低く設定することで実現できます。通常,しきい値は,DefNew::Survivor領域の使用率に応じて動的に変化しますが,-XX:MaxTenuringThreshold=<value>オプションを使用すると,固定できます。一定期間存在するオブジェクトをTenured領域で管理したい場合は,この値に1または2を指定することをお勧めします。例えば,「-XX:MaxTenuringThreshold=2」を指定しておけば,3回目のコピーガーベージコレクションの対象になったオブジェクトは,すべてTenured領域に移動します。
この方法を使用すると,コピーガーベージコレクションの対象になるオブジェクトが少なくなり,実行時間が短縮できます。ただし,多くのオブジェクトがTenured領域に移動するため,Tenured領域がいっぱいになった段階でフルガーベージコレクションが定期的に発生します。システムを安定して動作させるためには,システムに掛かる負荷が低いときなどに,フルガーベージコレクションを強制的に発生させてください。フルガーベージコレクションを強制的に発生させるには,次の方法があります。
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